国際高専:国際高等専門学校

ICT TALK SESSION Vol.3 第3回国際高専トークセッション「グローバルリーダー」とは

第3回国際高専トークセッション「グローバルリーダー ー世界を舞台に活躍する人材の育成ー」を、10月28日(土)に金沢工業大学大学院東京虎ノ門キャンパスで開催し、中学生とその保護者、教育関係者など15名が参加しました。

はじめに金沢高専で英語を教える津田明洋講師が講演し、独自の留学プログラムや外国人教員による英会話の少人数授業、工学の専門科目を英語で学ぶ工学・英語協同学習など、いち早く技術者のグローバル教育に乗り出した金沢高専が海外でも活躍する人材を育成してきた実績を紹介しました。また、来年度から始まる国際高専では、数学、理科、工学等の理数系科目を1年次から英語で学ぶことに触れ、「英語で理系科目を学ぶことは困難を伴うだろうが、理系の専門的な用語や言い回し、表現、概念などを英語で学ぶ『ブリッジイングリッシュ』の科目を開設し、英語科教員と理数科教員が親密に連携を取ることで、学生が授業についていけなくなることがないようサポートしたい」と、支援体制を強調しました。また、数々の国際プロジェクトを指導・引率した経験から、「学生は海外での経験を重ねるほどにコミュニケーション力に自信を持ち、海外でも仕事ができるだけの自信をつけていく」と、海外経験がグローバルリーダーの素養につながることを示唆しました。

続いて、独立行政法人国際協力機構資金協力業務部参事役の小泉幸弘氏をゲストに迎え、ルイス・バークスデール校長、向井守副校長とのパネルディスカッションを行いました。小泉氏は、運輸交通、都市計画などを専門とし、2015年に開通したカンボジアの「つばさ橋」の建設には、調査・計画段階から10数年にわたって関与。 ミャンマー鉄道をはじめ、セネガル港湾、タンザニア道路、アフガニスタン空港、タジキスタン変電所など多数の社会インフラ案件に関わるなど、現在も広く世界で活躍されています。グローバルリーダーについて、「現場ではPoor English(下手な英語)がCommon Language(共通語)。英語はコミュニケーションの手段に過ぎない。得意分野をみがいて、自分ならではの強みを持つことの方が重要」と、小泉氏が自らの経験を踏まえて見解を述べると、バークスデール校長が「自信をもって話せる専門知識が持てるよう、国際高専では工学的、科学的なプロセスを理解し、説明できる力を身につけさせたい」と同調しました。向井副校長は「異なる文化を理解し、受け入れ、共に働けるのがグローバル人材。さまざまな国の学生が力を合わせて問題発見・解決するプロジェクトを実践して、そうした経験を学生に積ませたい」と展望を語りました。

次回のトークセッションは「イノベーション」をテーマに、12月9日(土)に開催します。詳細は国際高専ウェブサイトでお知らせいたします。

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