国際理工学科
Department of Science and Technology
持続可能な未来社会の創造へ
つながる成長分野を学ぶ
経済・産業のグローバル化、少子高齢化と労働人口の減少、環境問題など、複雑かつ多様な課題により先行き不透明な現代社会においては、課題解決に向けた創造的な解決策、イノベーションが期待されています。このような社会の要求をふまえ、国際理工学科では、課題の発見と解決を目的とするデザイン力を身につけ、AIやIoT、ロボティクスなどの成長分野に関わるソフトウエアとハードウエアの基礎的な専門技術と知識を幅広く学び、持続可能な未来社会を創造する理工系人材の育成を目指しています。
世界標準の工学教育CDIO Standardに
基づくカリキュラムと学習環境
CDIOとは
「Conceive(考え出す)、Design(設計する)、Implement(実行する)、Operate(運営する)」の頭文字をとったもので、マサチューセッツ工科大学とスウェーデンの3つの大学が考案し提唱した工学教育のフレームワークです。現在CDIOにはマサチューセッツ工科大学をはじめスタンフォード大学、リバプール大学、シドニー大学、シンガポール大学など世界の有名校をはじめ各国を代表する高等教育機関が130校以上加盟しています。国際高専は、このCDIOに加盟しており、CDIOスタンダードに基づく教育システムと学修環境により、グローバル社会で活躍するエンジニアに求められる能力を、より実践的かつ体系的に学ぶ教育を実現します。
STEAM教育
2000年代に米国で始まった科学技術の新しい教育モデル「STEM教育」は、S=Science(科学)、T=Technology(技術)、E=Engineering(工学)、M=Mathematics(数学)を統合して学ぶ教育のことです。現在では、A=Art(芸術)を加えた「STEAM教育」が注目されています。
国際高専では教育の柱のひとつとして英語での「STEM教育」を推進しています。さらに、エンジニアリングデザイン教育や課外活動プログラムの中で、先の科目群が示す知識がどのように生かされ、使われているかを理解し、知識やスキルが統合化されることを目指しています。
カリキュラムの中心「エンジニアリングデザイン教育」
積み上げた知識を元に課題解決をするだけではなく、様々な価値観の中で新たな価値の創出を目指すのが「エンジニアリングデザイン教育」です。ユーザーの行動や気持ちを感じとり、そこから新しいサービスやモノを生み出す 「デザインシンキング」を用いて、これまでの常識にとらわれない思考を育み、イノベーションの創出に挑みます。
エンジニアリングデザイン
CDIO & Design Thinking
授業で習ったことを応用しながら、チームでイノベーション創出に取り組む
国際高専ではカリキュラムに、世界標準の工学教育CDIOを導入しています。
CDIOは、Conceive(考える)、Design(設計する)、Implement(実行する)、Operate(運用する)の頭文字。「工学の基盤知識となるサイエンス」と「実践・スキル」のバランスを重視し、質の高い工学教育を実現します。
「エンジニアリングデザイン」では、さらにユーザー視点に立った新たな価値創出の手法である「デザインシンキング」を取り入れ、新たな価値の創出を目指す課題発見・解決型の活動にチームで取り組みます。
デザインシンキング
国際理工学科長
松下臣仁
経歴
イリノイ工科大学大学院修士課程(デザイン方法論)修了 マイクロソフト認定教育イノベーター 2016 2016年度 第63回日本デザイン学会春季研究発表大会 一般セッション グッドプレゼンテーション賞受賞
「在住外国人を対象とした行政サービス提供の充実化への取組」
Maker Studio
社会実装に向けたプロトタイプを作成する様々な機械や道具が準備されています。
デザインシンキングの実践
ラーニングエクスプレス
海外の学生と一緒に東南アジアの村でホームステイし、地域の問題の解決策を考えます。
小水力発電アイデアコンテスト
東海北陸の7高専が参加し、小川や用水路を生かした小水力発電装置のアイデアを競います。