左からドーサフ先生、クリシア先生、ドミソン先生、アピラク先生、アラー先生、ナグワ先生

 

Makada 2025年2月13日(木)、特別外国語講座が開催されました。アラー・ホセイン先生およびナグワ・ラシィド先生によるアラビア語、黒田 譜美先生による中国語、アピラク・サンゲンチャイ先生によるタイ語、ドーサフ・ガトリ先生によるフランス語、クリシア・アティロ先生およびドミソン・アブワン先生によるフィリピン語の5つの言語から学生たちは2つ選択し受講しました。
 学生たちは簡単な挨拶や発音の練習、その国の文化や音楽などについて学びました。さらに、教員たちは各国のお菓子やお茶を用意し、学生たちは本場の味を体験し多様な文化を楽しみました。
 学生たちは普段英語で授業を行っているので、英語以外の言語に目を向ける貴重な機会となりました。

@ictkanazawa

2025年2月13日(木)、白山麓キャンパス(1・2年生)で「特別外国語講座」が開催されました!学生たちは、アラビア語、タイ語、中国語、フィリピン語、フランス語の5つの言語の中から2言語を選び、挨拶の仕方や文化などを学びました🌏✨ #国際高専

♬ original sound - Music Lover - It's Aadil

アラー先生およびナグワ先生によるアラビア語

黒田先生による中国語

アピラク先生によるタイ語

ドーサフ先生によるフランス語

クリシア先生およびドミソン先生によるフィリピン語

間加田 侑里

 

Makada
 こんにちは。白山麓高専事務室の間加田 侑里です。今回、2025年1月28日(火)に行われたエンジニアリングデザインⅡB(2年生)の最終発表について紹介します。

 エンジニアリングデザインⅡBの授業では、白山麓地域の社会環境、自然環境、産業環境をテーマとした課題解決型プロジェクトに取り組み、学生たちは「アグリビジネス班」と「テック班」に分かれて活動しています。両チームが取り組んできた活動について紹介します。

【アグリビジネス班の活動】

 アグリビジネス班は主に、アサギマダラマーキングイベント、焼芋販売、人形浄瑠璃といった白山麓の地域活性化活動を行ってきました。アグリビジネス班は地域住民と交流を図り、イベント企画やディスカッションを通して、観光資源を有効活用し地域活性化に繋げていくことを目標としています。

アサギマダラマーキングイベント

 白山麓キャンパス前の休耕田では、アサギマダラが集まるようにフジバカマの栽培が行われています。アグリビジネス班は、飛来するアサギマダラを地域の貴重な資源とし、地域活性化につなげるプロジェクトに取り組みました。
 今年も尾口まちづくり協議会、白山ろく里山活性化協議会およびアサギマダラファンクラブが運営する「アサギマダラマーキングイベント」が開催され、アグリビジネス班はイベントに協力する形で参加しました。マーキング体験は事前予約制の30名限定で行われ、学生たちはマーキング体験に加えて、予約してくれた30名の参加者が楽しめるイベントを企画し、白山麓の魅力を広めるとともに、地域住民と来訪者が交流できる場を作ることを目指しました。
 学生たちはイベント集客に向け、アサギマダラマーキングイベントの広告ポスターを作成し、「はくさん比咩の湯温泉」「尾口コミュニティセンター」「道の駅 瀬女」に掲示しました。また、フォトスポットや休憩スペースの設置、SNSでの宣伝や観察場所の確保、アサギマダラグッズ販売、レーザーカッターを用いたキーホルダー作り体験、カプセルトイの設置などを行いました。特にカプセルトイは想像以上に人気があり、多くのお客様にも楽しんでいただけたようです。
 詳細は2年生のエンジニアリングデザイン科目担当の小髙 有普先生執筆「アサギマダラのマーキングイベントの運営に参加」をご覧ください。

高専紅はるか焼芋販売

 アグリビジネス班は、白山ろく里山活性化協議会のご協力のもと、白山麓キャンパス前の休耕田を活用し、前学期から「高専紅はるか」の栽培に取り組みました。学生たちは、キジトラコーヒー研究所、道の駅瀬女と協力し、学生たちが自ら栽培した「高専紅はるか」を販売することで地域活性化を目指しました。
 今年も国際高専とのコラボ商品としてキジトラコーヒー研究所で、高専紅はるかを使用した「チップスべにゃソフト」と「べにゃソフト」を、道の駅瀬女では「紅はるかサンデー」と「高専紅はるか」の生芋が販売されました。

 さらに、11月3日(日)および4日(月)の2日間、道の駅瀬女店頭で、アグリビジネス班が「高専紅はるか」の焼芋販売を行いました。昨年度は高専紅はるかブランドの浸透とファン作りを目的に、4種類の「高専紅はるか」マスコットキャラクターを用いたオリジナルグッズとしてキーホルダーとマグネットを制作し、「高専紅はるか」の焼芋を一定額以上購入された方にカプセルトイとして無料で配布され、今年度は、昨年度の先輩達が制作したキャラクターグッズを継承しながら、新たにアクリルスタンドを追加しました。
 また、今年はさつまいも「高専紅はるか」の生育が良く、収穫量は昨年度に比べ約1.6倍となったことから、その分、より多くのさつまいもを売らなければいけませんでした。そのため今年度は、より広くブランド周知の展開を図ることと、キジトラコーヒー研究所と道の駅 瀬女での販売促進を目指し、それぞれの店舗で販売されている高専紅はるか関連商品を一定額以上購入された方にもカプセルトイ無料交換券を配布しました。
 昨年度は30個程度のカプセルトイが配布されましたが、今年はキジトラコーヒー研究所や道の駅 瀬女からも多くのお客様に焼芋屋台にお越しいただき100個のカプセルトイを配布できました。お客様の中には、またカプセルトイが欲しいからと、別の商品を買いに来られた方や、昨年に引き続き、「今年も焼き芋を楽しみに来た」と声をかけてくれるお客様もいらっしゃいました。そして最終的な売上は、昨年度に比べ約1.4倍となり、昨年度以上の売上を目指して活動してきた学生たちの目標も達成することができたようです。

東二口文弥人形浄瑠璃

 東二口文弥人形浄瑠璃は、文楽の前に流行した古浄瑠璃・文弥節を受け継いでいます。現在、文弥人形浄瑠璃が継承されているのは、日本で4箇所のみとなっており、そのうちの一つが石川県白山市 東二口地区に現存しています。かつての村の有志が京都で習い覚えたものを伝え、350年以上にわたり、継承されてきました。今もなお当時の趣のままに残っています。
 この東二口の文弥人形浄瑠璃をより多くの人に知ってもらい楽しんでもらうことを目的とし、学生たちは文弥人形浄瑠璃の公演会場である東二口歴史民俗資料館へ出向き、インタビューを通じて、感じたことや課題をもとに活動を進めました。
 

試作中のペーパークラフト

 そこで学生たちは人形浄瑠璃を盛り上げるために2つのイベントを企画しました。
 1つ目は、ペーパークラフトを使って人形浄瑠璃の魅力を伝えるというものです。ペーパークラフトを現地で公演会に訪れた方々へのおみやげにして持ち帰れるようにしたり、ホームページからダウンロードできるようにしたりし、自宅でも楽しめるアイデアを提案しました。
 2つ目は、チラシの配布を白山市内の公共施設以外にも広げ、ポスターでの宣伝を提案しました。その結果、冬でもウィンタースポーツを楽しみに来られる観光客の多い「道の駅 瀬女」や「一里野地域」でもチラシ配布が可能になりました。さらに、保存会会員の方々との話し合いをもとに、現状の取り組み等をまとめた現状分析マップを作成しました。


 今回の活動では、ペーパークラフトで新たな体験の可能性を模索したり、東二口文弥人形浄瑠璃の現状を可視化にしたりし、様々な視点から課題に気づくことができる機会が作れたのではないでしょうか。学期末の活動となり十分な時間を確保することが難しい時期となってしまいましたが、今後は、保存会の方々と、未来のあり方を共に考えながら活動していくことが重要だと感じたそうです。

【テック班の活動】

 「テック班」は獣害対策のために、AIやIoTなどの技術を活用した害獣監視および通知システム、害獣を威嚇するためのドローン制御等を中心とした技術開発に取り組んでいます。
 白山麓では猿による農作物への被害が年々深刻化しています。これまでにテック班は猿を撃退するために、AIを活用した猿監視システムの認識精度を90%以上に向上させ、猿を認識した際に生産者のLINEへ通知を送る機能の開発や、ドローンによる威嚇効果の検証を行ってきました。
 今年度は畑を守る新たな手段として、悪路を走行できる見回りロボット(ローバー)を開発するローバー班とドローンの自動離着陸精度の検証を行うドローン班、ドローンのために畑の雨量や風速を確認するシステム開発を行うIoT班の3つのグループに分かれて課題解決に取り組みました。

ローバー班

 ローバー班は畑の天候によってはドローンを飛ばせないという問題に対して、悪天候でも畑を見回り、猿を威嚇できるようなローバーの開発に今年度から新しく取り組みました。最終的な目標は自動で畑を動き回ることですが、まずは畑の上という不整地を走行可能な車体の完成を目指しました。学生たちはローバーを作るにあたって、どれぐらいのスピードで畑を移動させたいか、どれぐらいの大きさ・重量で作りたいか、という「どんなローバーにしたいか」のアイデアをもとに詳細な設計を進め、使用する部品を決めていきます。
 完成したローバーは実際に畑の上で走行テストを行う予定でしたが、畑は大量の雪で覆われていたため学内のコンクリートやアスファルト、うっすらと雪が積もった芝生の上で走行テストを行いました。
 猿をどのように威嚇するか、どのように畑を自動走行させるかという2点は来年度以降の課題となります。

ドローン

 今年度の目標は、ドローンのGPS精度の分析、ドローンの離着陸と猿を威嚇するためのドローン自動操縦の運用確認をすることでした。また、新たにドローン収容箱を製作・畑に設置し、ドローンの離着陸と収容が可能になりました。

開発したシステムの動作は次のようになっています。
1. AI猿監視システムが猿を認識すると、LINEの通知が畑の生産者(ユーザー)に送信される。
2. ユーザーは遠隔操作でドローン収容箱の扉を開ける。
3. ユーザーによる遠隔操作でドローンは自動的に離陸し、猿を威嚇するために畑を周回する。
4. ドローンは畑を周回後、収容箱に着陸する。
5. ユーザーは遠隔で収容箱の扉を閉める。

 これを学内でテストしたところ、カフェテリアからの遠隔操作によるドローンの離着陸とドローン収納箱の一連の動作を確認できました。

IoT班

 ユーザーとAI猿監視システム、ドローン、ローバーの橋渡しをIoTを用いて行います。AI猿監視システムが畑で猿を認識すると、システムは畑の雨量、風速、猿の画像をユーザーに発信し、ユーザーはこの情報をもとにドローンやローバーが畑で運用できる状況かどうかを判断します。こうした機能の強化は、ロボットが拙速に判断を下さないようにするのに役立ちます。また、迅速なメンテナンスのために、システムがオフラインかどうか、インターネットが接続されているかどうか、どのカメラがオフラインかどうかをチェックするようソフトウェアを改良しました。

間加田 侑里

 こんにちは。ICT白山麓キャンパスで英語科目担当のイアン・スティーブンソンです。

 ハロウィンのジャック・オー・ランタン作りと同様にICTの恒例行事となっているタイダイ染めTシャツ作りの様子お届けします。ジャック・オー・ランタン作りと違って、タイダイ染めTシャツ作りは特定の開催時期が決まっていません。以前に開催したタイダイTシャツ作りは5月のゴールデンウィーク中と9月でしたが、今年は2025年2月17日(月)と2月20日(木)に開催となり、学生13名と教員3名がタイダイ染めTシャツを作りにプロジェクトブースに集まりました。

 プロジェクトブースにやって来ると、まず、TシャツのサイズをS、M、L、LLの中から選び、そしてゴミ袋を使ってエプロンを作り、手袋をはめ、Tシャツ作りにとりかかりました。始める前に、自分の作りたいデザインを決めるために、ドット、ストライプ、渦巻き、まだら模様といったタイダイ染めのデザインについて説明し、その後Tシャツ作りがスタートしました。

 皆それぞれに時間をかけてTシャツを作りました。作り終わった学生からハンガーに掛けて乾かしたのですが、ある学生はうっかり足の指に緑色の染料がついてしまい、足の指についた塗料を洗い落としていました。ハンガーに干したTシャツは翌日の水曜日までに乾いたので、Tシャツから余分な染料を洗い流しておきました。この作業をしないと、他の衣類と一緒に洗濯をした時に色が移ってしまうからです。

 翌日木曜日、皆がプロジェクトブースに自分のTシャツを取りに戻ってきました。この時に、布用マーカーを使ってカスタイマイズしたり、個人の名前等を書き入れたりすることができます。出来上がったTシャツを見て満足して受け取った学生もいれば、もっと何かを付けたしたいと思い、キャラクターを描いたり模様を強調した学生もいましたし、他の学生に絵を描いてもらったりもしていました。

 とても賑やかでカラフルな楽しい時間でした。

@ictkanazawa

2025年2月17日(月)、イアン先生主催の「タイダイ染めTシャツ作り」が開催されました!学生たちはTシャツをねじったり、くしゃくしゃにしたり、結んだりして、様々な模様に染めました。カラフルで個性的なデザインに仕上がりました🎨👕💫💕 #国際高専

♬ I WANT YOU BACK - TWICE

イアン・スティーブンソン

 こんにちは。留学支援課の小沢 香澄です。本日はオタゴポリテクニク留学に関しての説明会開催についてお伝えいたします。

 来年度オタゴポリテクニクに留学する予定の学生および保護者を対象に、説明会が開催されました。学生に対しては2月中に対面での説明会が3回行われ、さらに保護者も加えたオンラインミーティングが2月14日(木)に開催されました。ニュージーランド・オタゴポリテクニク留学は3年生が参加するプログラムで、2025年度は20名の学生が1年間現地で学びます。本校では、大切な時期を迎える前に、安全で充実した生活を送れるよう、しっかりと準備を行った上で留学生活を迎えるようにサポートをしております。
 学生に対する説明会では、オタゴポリテクニクでのカリキュラムや生活のルール、ホストファミリーとの生活における注意事項などが細かく説明されました。さらに、留学生活における文化的な適応やコミュニケーションの重要性についても触れられました。異文化の中での生活は、学生たちにとって大きな挑戦となりますが、それを乗り越えることで得られる成長や新たな視点は計り知れません。担当教諭は、異文化理解のための具体的なアドバイスや現地でのサポート体制について詳しく説明し、「辛く苦しいことの方が多いかもしれないが、それを乗り越えた時に待っている喜びと自らの成長は、人生の中で貴重な経験になる」とのメッセージを伝え、学生たちの不安を和らげました。学生たちは、これから待ち受ける留学生活に対して一層の期待を抱きながらも、今までとは異なる生活や学びの場で、どのように自分自身を生かしていくかを考える良い機会となりました。

2nd year students listened attentively熱心に耳を傾ける2年生

 また、説明会の中でオタゴポリテクニクでの初日に行われる歓迎式に向けて、歌の練習や代表者である高野 健太郎君のスピーチの練習も行われました。回を重ねるごとに、歌もスピーチも上達し、2年生の団結力を感じました。当日はニュージーランドのマオリ族の伝統的な歓迎方法で迎えられる中、感謝の気持ちを込めた留学生の美しい歌声とスピーチが披露されることが楽しみです。
 保護者を交えた説明会では、出発の準備や現地での生活、渡航の際の注意事項など、細部にわたる説明が行われました。2時間近くにわたる長時間の説明会にもかかわらず、保護者の皆様は熱心に耳を傾け、多くの質問が飛び交いました。その中で、向井副校長から異文化に触れる際に大切なこととして、違いを「理解する」、「受け入れる」、そして「実行する」ことが強調されました。この言葉は、異文化交流の本質を捉えたものであり、参加者全員の心に深く響いたことでしょう。
 説明会を通じて多くの情報を得ることで、学生たちは自信を持って新しい環境に飛び込む準備が整ったようです。保護者の方々も、子供たちの成長を見守るための心構えを新たにし、留学生活をサポートする意欲を高めていました。異国の地での新しい挑戦に向けて、春休み中は親子で一緒に準備を進める姿が目に浮かびます。
 オタゴポリテクニク留学説明会は、学生と保護者にとって非常に有意義な時間になったと思います。自然豊かな白山麓キャンパスでの2年間を経て、4月からはニュージーランドに生活の拠点を移し、留学生活が始まります。学生が様々な経験を通じて大きく成長し、将来に繋がる発見ができることを心から願っています。また、新たな環境での挑戦が、彼らの人生に輝かしい未来をもたらすと信じています。

小沢 香澄

Rehearsing a song for the welcome celemony歓迎会で披露する歌の練習風景

Kurihara Akane chan

国際高専オリジナルキャラクター「栗原あかねちゃん」

 こんにちは。物理科目担当の伊藤 周です。今回は2025年2月14日(金)および18日(火)に行われたイラストワークショップについて書きます。白山麓キャンパスでは2月になると「課外活動期間」と呼ばれる特別な期間が設けられます。この期間には、普段の授業では行えないワークショップなど様々な課外活動が企画されます。
 イラストワークショップは昨年に引き続き、イラストレーターの伊吹revさんをお呼びして開催されました(伊吹さん、今年もありがとうございました!)。
今回のテーマは「同人誌(合同誌)を描いてみよう」ということで、昨年のイラストワークショップで生まれた国際高専オリジナルキャラクター「栗原あかねちゃん」をテーマに同人誌を作成しました。
 初日は伊吹さんからイラストレーターという職業、キャラクターや同人誌という媒体についてのレクチャーがあり、その後、参加した学生一人一枚イラストを作成しました。2日目にそれらをまとめたデータを印刷し、製本作業を行いました。カッターで裁断し、ホッチキスで留める手製本のやり方で、なかなか苦労しながらでしたが、かなりクオリティの高い冊子ができました。
 今回参加した学生たちは、もともと絵を描くことが好きな学生が多かったこともあり、自分の描いたイラストが同人作品として完成していくプロセスを楽しんでいてくれたようでした。私自身は絵を描きませんが、目を輝かせている学生を見ると、このワークショップを企画して良かったと思います。
 最後に、伊吹さん、2日間のレクチャーありがとうございました!伊吹さんの丁寧で面白く、ためになるスライドや親切な指導をとても感謝しています。さて、来年はどんなことしましょうか?

伊藤 周

 

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