5+4の9年間一貫教育
5 Years + 4 Years
グローバルイノベーターを目指す
高専から大学院までの
5+4の9年間一貫教育
高専エンジニアリングデザイン教育
ICTエンジニアリングデザイン教育の概要
- モノづくり基礎・実技
- コトづくり基礎・実技
- コンピュータ基礎演習
- デザイン思考による問題発見・解決型プロセス演習
- グループ討議法
- 技術者倫理
等の基本スキルを基盤として、単純なものから複雑なものへ、さらには、地域との連携、企業との連携による問題発見・解決プロセスの実践により、理工学的思考力の向上を図ります。
エンジニアリングデザイン科目によって獲得する能力
- コンピュータスキル
- 創造性
- チーム活動能力
- 問題発見・解決能力
- 自学自習能力
- 英語でのコミュニケーション能力
- プレゼンテーション能力
- 知識を応用して新しい価値を生み出す能力
エンジニアリングデザイン教育のプロセス
大学プロジェクトデザイン教育
プロジェクトデザイン教育の科目構成
プロジェクトデザイン教育のプロセス
知識を知恵に - KIT/ICTスクールシステム -
国際高等専門学校(以下、国際高専)は、社会が求める人材像を「グローバルイノベーター」と定義し、その人材育成プログラムの中核を成す能力開発を「考える力の育成」と定め、国際高専と金沢工業大学(以下、金沢工大)が共同で構築した教育システムを「5+4」スクールシステムとしています。
社会の趨勢は、「グローバルな社会」、「高度な情報化社会」、「高度な知識社会」であることには疑いもなく、人工知能の出現によって、より大きな変革が訪れることが必然とされています。そして、今後益々、人として「高いレベルでの思考力(知恵)」が希求され、この能力の獲得がこれからの社会で最も重要とされると共に、その獲得方法の工夫改善が求められていると私達は考えています。
国際高専のED教育
国際高専が開発したエンジニアリングデザイン(ED)教育の特色は、人間が本来持っている「人を助ける、人に役立つ行動を誘発する思考である『洞察する力』『観察する力』『共感する力』」を育てることによって、「着想・インスピレーション」という感性を育み、「発想・アイデアを創出する」、更には「設計・形を作り出す」というデザインシンキングプロセスを繰り返し経験し、チームで思考錯誤しながらお互いの探究力を深め、新しい価値を創出する能力である「考える力の育成」を目指しています。
特に、この「考える力の育成」を企図するスタート時期として、人間の感性が最も研ぎ澄まされると言われる「15歳からの高等教育」には大きなメリットがあると考えており、このスクールシステムの有効性を感じています。18歳からは、金沢工大の1年次・2年次生との共創学修を行います。
金沢工大との共創教育
金沢工大は、現在、米国・マサチューセッツ工科大学とスウェーデン・チャルマース工科大学が2000年に共同で発足した工学教育の世界標準である「CDIOイニシアチブ(2019年9月現在:40ケ国、173機関が加盟)」が提唱する教育スタンダード(12のフレームワークから構成される)に加盟し、CDIOシラバスで求められる教育実践「Conceive(発想・考え出す)→Design(設計する)→Implement(実行する)→Operate(運用する)プロセス」をプロジェクトデザイン教育に取り込み、1年次から4年次、更に大学院教育の中核に位置づけることによって、社会実装を視野に入れた教育研究に取り組んでおり、国際高専の学生は「5+4」スクールシステムにおいて「知識を知恵に」する実践を繰り返し体験します。
グローバルイノベーター
知識が価値であった時代から、社会が求める「新しい価値(イノベーション)」が必要となり、これを生み出せる人が大切にされる時代が到来しました。新しい価値を生み出すプロセスの中で、最も大切なことは「チームを組んで共同作業に取り組む、共創の体験」にあります。
多様な経験、多様な視点、多様な知識を持つ人達がチームとなって、問題発見・解決のために熱い議論を繰り返し、知恵を絞り出す中で培われる「人間力」を、高いレベルで持つ人のことを、「グローバルイノベーター」と称し、これからの新しい社会で求められる技術者のリーダーとして活躍する人材の育成を目指します。