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サイバー安全講習会が金沢キャンパスで行われました。 Cyber Safety Seminar at Kanazawa Campus

Cyber Safety Seminar at Kanazawa Campus

2022年6月24日(金)、サイバー安全講習会が金沢キャンパスの合同講義室で行われ、4、5年生がインターネットやSNSに潜む危険から身を守るすべを学びました。講師をしてくれたのは石川県警察本部生活安全部サイバー犯罪対策課 サイバー犯罪対策係主任の大谷 由貴さんです。「サイバーセキュリティの現状と対策」と題された講習の冒頭で、大谷さんは近年流行っているSNSの危険性について「絶対に自分には起こらないと思わずに見てほしい」と切り出しました。

前半で見せたDVDのドラマでは、主人公の女子高校生がSNSを通じて気が合う友達を作るも、実はそれは同じ女子高校生を装った男性で、友達のフリをして裸の写真を要求してくる常習犯でした。主人公がその要求を拒み続けると正体を明かして調べ上げた主人公の個人情報をばら撒くと脅してきました。これだけを聞くと「なんで騙されるんだ?」と思うかもしれませんが、主人公の女の子は事件のあとに「SNSの友達が本当の友達だと思った」「男性だなんて想像もつかなかった」「向こうも写真を送ってきたので、自分が送らないと嫌われるかと思った」と話しているように、決して他人事とは断言できません。また、会話の内容から主人公の本名・学校などを特定し、SNSに書き込んだ悪口のスクリーンショットを元に脅迫され、危うく応じるところまで追い込まれました。視聴後、講師の大谷さんは「インターネットにばら撒かれた写真は二度と消すことができません。下着や裸の写真は撮らない、送らない」と強調しました。

後半はプレゼン形式でさらにSNSの危険性やその他のサイバー犯罪について教えてくれました。DVDでも登場した、主人公の女の子がSNSへ書き込んだ友達の悪口が誹謗中傷になってしまうケースがよくあると大谷さんは語ります。「すぐに消せば大丈夫」と思ってもSNSには標的を探している人物がたくさんおり、スクリーンショットで画像として保存されてしまいます。現在は企業が採用前にSNSの調査をすることも増えてきており、就職で不利になるケースもあります。また、ドラマでは加害者が友達を装った他人でしたが、本当の交際相手でも別れたあとにリベンジポルノで見られたくない写真がばら撒かれることがあるので、信頼できる相手だと思っていても、そういう写真を残さないことが大切です。大谷さんは「ネットに上げるものは拡散されると思ったほうが良い」と締めくくりました。

石川県警察本部に寄せられるSNS以外のサイバー犯罪では、詐欺やクレジットカード関連が多いそうです。フィッシングサイト、フリーWi-fiスポットを利用してスマートフォンをハッキングする行為、ワンクリック詐欺、偽通販サイトなど、時間いっぱいまで解説してくれました。大谷さんの話は学生目線で展開されて分かりやすく、学生も真剣に耳を傾けて時には質問したり、活発なやり取りが行われて大変有意義な時間となりました。

サイバー安全講習会が金沢キャンパスで行われました。

 

 

HOMENewsサイバー安全講習会が金沢キャンパスで行われました。

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