2023年6月9日（金）、金沢キャンパスで交通安全講習会が合同講義室で行われ、金沢中警察署 交通第一課の坂谷内紀人企画係長が講師として来校しました。４・５年生は近い将来運転者になるため、今年は自動車中心の講話となりました。

坂谷内さんは去年度の交通事故のデータを元に、事故を防止する対策としてもっとも基本的なことはしっかりと周囲の安全を確認することであると切り出しました。自動車には必ず他の車や歩行者が見えなくなる死角が存在し、それを念頭に入れる必要があります。また、スピードを出し過ぎると車は止まれない・曲がれないため事故が起きやすく、その際のダメージが増加するので非常に危険であると話しました。続いて、学生に対してアルファベット、数字、図形を３秒間表示させる瞬間視テストを行い、初心者運転者とベテラン運転者の視界の違いを説明した。初心者はどこを見れば良いか分からずキョロキョロするので、安全確認するポイントを知っているベテラン運転者と比べて注意する必要があります。

更に、飲酒運転は飲酒なしの場合と比較して死亡率「９．２倍」であると説明し、絶対に辞めるように強く呼びかけました。事故を起こさなかったとしても100万円以下の罰金、免許取り消しなどの罰則があり、解雇や失業に繋がるため、生活崩壊や家庭崩壊を招くケースが珍しくありません。職場の監督不十分とみなされる場合も多く、信用問題に発展する可能性もあります。ビール５００ｍｌを分解するのに５時間は必要とされており、酒残り運転・二日酔い運転への注意も促しました。締めくくりに近年注目を浴びている電動キックボードに関する法改定や、万が一交通事故に遭った場合の行動について述べ、講話は終了となりました。