国際高専:国際高等専門学校

白山麓キャンパスで「開発途上国におけるテクノロジーと社会課題解決について」のワークショップと講演を実施 一般社団法人ICT for Development主催

2024年219日(月)、白山麓キャンパスで12年生を対象に一般社団法人ICT for Development (略:ICT4D)で活動されているICT4D Labのメンバーによる「開発途上国におけるテクノロジーと社会課題解決について」のワークショップと講演が行われました。金沢工業大学 情報フロンティア学部 経営情報学科の狩野 剛准教授をはじめ、各国でIT技術を活用した経済発展に携わっている5名の講師をお招きしました。

午前中は、活動メンバーの紹介とデジタル技術と国際発展に関する講演を通じて、発展途上国と先進国のビジネスに対する考え方や視点の違いを学びました。その後、学生たちは8ヶ国(インド、コロンビア、タンザニア、チュニジア、フィリピン、メキシコ、ルワンダ、ヨルダン)の班に分かれ、各班に割り当てられた世界各地域の革新的な企業について調べ、その企業のビジネス概要や活用している技術、解決を目指す社会的課題について理解を深めました。また、学生たちは各企業の社員になったつもりで、「自社」を紹介できるように、各企業の以下のような事業内容について調べ、資料を作成しました。

・「自社」が事業を展開している国の特徴
・どのようなビジネスを行っているのか
・どのような社会課題を解決しようとしているのか
・どのようなテクノロジーを活用しているのか

午後は、起業家としての視点を模擬体験することを目的として、学生たちは割り当てられた国の企業による新規事業アイデアを考案し、5分間のプレゼンテーションを行いました。午前中に調査した「国の特徴」や「社会課題解決に貢献できるビジネス」、「ビジネスモデル」「テクノロジーの活用」をもとに、新しいビジネスのターゲット層や対象国、新規事業の方法や理由を発表し、講師陣からのフィードバックを受けて活動を締めくくりました。

講師をご担当いただいた狩野准教授からは「社会的に意義のある活動をしている企業(社会的企業)は、収益目的だけではなく特定の社会課題を解決したいというミッションを明確に掲げて活動しており、今回はその一端を皆さんに体験してもらいました。また、開発途上国では皆さんの常識が通じないことも多いという事例も紹介させてもらい、現場に想いを馳せることや現地に実際に訪れる重要性を伝えました。ぜひ国際高専での学びを社会に活かすためのヒントとして活用していただけたら嬉しいですし、ぜひ色んな国・課題に興味を持っていただきたいです」というお言葉をいただきました。

学生達にとっては、グローバル社会の第一線でご活躍されている講師陣との活動を通じて、世界規模での社会課題の理解、地域の特性、企業の視点と課題解決の為のテクノロジーの活用など、普段のエンジニアリングデザインの授業で取り組んでいる課題発見解決の考え方に加え、より視野を拡げたモノゴトの見方、考え方を体験する貴重な機会となりました。

HOMENews白山麓キャンパスで「開発途上国におけるテクノロジーと社会課題解決について」のワークショップと講演を実施

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