国際高専:国際高等専門学校

高専・大学連携クラスタ―研究室 ICT KIT Cluster Labs

グローバル情報学科5年 福田一之 / kazuyuki Fukuda

併設校の金沢工業大学で行われている「クラスター研究室」。社会性ある研究課題に研究室の枠を超えて取り組む新しいスタイルの研究室です。国際高専でも今年度より学科・学校の枠を超え、卒業研究テーマに取り組む「高専・大学連携クラスタ―研究室」がスタートしています。国際高専金沢キャンパスに新たに完成した「i².lab」(アイ・スクエアラボ)がその研究拠点です。ここで「imaging & implement」(想像と実践)に挑戦しているグローバル情報学科5年の福田一之さんにお話をお聞きしました。

福田 一之
グローバル情報学科5年

―「i².lab」は完成したばかりですが、どのように活用されていますか?

高専・大学連携クラスター研究室に参加しており、放課後はこの場所で研究を進めています。それまではゼミの研究室を使用していましたが、こちらの方が静かで集中できるし、設備も整っていて、とても快適な空間です。同じ研究室に所属する金沢工業大学の学生もいて刺激を受けることも多いです。

―高専・大学連携クラスター研究室とはどんな研究室ですか?

学科の枠を超えて卒業研究テーマに取り組む研究室で今年の4月にスタートしました。金沢工業大学のクラスター研究室と連携していて、高専生と大学生が共に学び合いながら研究活動を行っています。

―参加したきっかけは何ですか?

金沢工業大学のクラスター研究室を担当されている中沢実教授の「AI利活用プロジェクト」の勉強会に高専の仲間も誘って4年生の頃から参加していました。授業とは関係のない自主的な勉強会でしたが、とても刺激を受けました。高専・大学連携クラスター研究室ができる際に勉強会の参加者は無条件にメンバーになれると聞いて、迷うことなく参加しました。もともと「クラスター研究室」に入りたいと思っていたので嬉しかったです。

―高専・大学連携クラスター研究室の魅力はどんなところですか?

やはり大学生と一緒に研究できる点ですね。これまで大学生と関わることはなかったのですが、自分より知識がある人もいて触発されることも多いです。それぞれの得意分野を教え合ったり、話を聞いて興味が広がったり、刺激を受けています。高専の中だけでは得られない経験をしています。高専生が大学生と一緒に学べて、その後に大学や大学院に進むことができるのは国際高専ならではの強みだと思います。

-どんな研究をしているのですか?

トークンエコノミー(代用貨幣を用いた経済圏)が実装されたときにどのような影響が出るのかシミュレートする研究をしています。もともとブロックチェーンに興味があり、白山麓でトークンエコノミーを作る計画があると聞き、関わりたいと思いました。研究のテーマは「白山麓におけるトークンエコノミーのシミュレーター作成」です。トークンエコノミーは経済社会の大きな変革につながる可能性を持っています。研究は自分ひとりで行っていますが、苦手なところは大学生のメンバーに相談したりもしています。

-卒業後はどのような道に進む予定ですか?

金沢工業大学の工学部情報工学科へ編入し、その後は大学院へ進んで、もっとプログラムについて学びたいと思っています。まずは今の環境を活用して、高専と大学をつなげる橋渡しの役割を担いたいですね。

HOMEReport from the Lab学生インタビュー 福田一之

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