国際高専:国際高等専門学校

2年生2名が英語スピーチショーケースに参加し、出口 天仁さん(2年)が最優秀賞を受賞しました。 Two second year students participate in the English speech contest.

2023年12月12日、併設校の金沢工業大学恒例の英語スピーチショーケース『工大・高専生による英語スピーチ English Speech Showcase』が23号館パフォーミングスタジオで開催され、国際高専からは2年生の出口 天仁さんと夏木 亮凪さんが参加しました。2人は大学生や留学生を含む9名の参加者の中、巧みな英語力と練習の成果が発揮され、出口さんが最優秀賞を受賞しました。前回、Outside-the-box賞を受賞した中澤琉月さんに続いての入賞となり、高専生が最優秀賞を受賞するのは初の快挙です。

 

◆出口 天仁さんのスピーチの要約

出口さんは注意されたことをきっかけに気付いた自分に足りなかった3つのこと、正しい優先順位、自立すること、そして物事に打ち込む情熱についてスピーチをしました。

1つ目は物事の優先順位を正しく設定すること。以前は学業よりも遊びを優先してしまっていましたが、現在は国際高専で学べることに感謝し、学業や課外活動に全力を注ぐことを決意したと言います。2つ目は遊びの誘惑に惑わされずに自立すること。友達に流されないように意識してみると自分磨きに使える時間がたくさんあることに気付いたそうです。出口さんはその時間を使って独学でギターを始め、ポスターとTシャツのデザインにも挑戦しました。これによってクオリティ・オブ・ライフ(QOL)が上がったと言います。

また、いざ始めてみるとギターを弾く時間が楽しくてしょうがないと言います。ポスターとTシャツをデザインすることも情熱を持って取り組むと毎日が建設的なものになり、無意味な時間を過ごすよりずっと楽しい。これが3つ目の気付きになりました。自分が模範的な学生になるにはまだまだ時間はかかりますが、今後も自分を見つめ続け、欠けている部分を補いつつより良い人間になることが大切だと述べました。

 

◆夏木 亮凪さんのスピーチの要約

夏木さんは白山麓キャンパスの近くにある山立会食堂でアルバイトをしており、そこで大きな影響を受けたシェフの言葉についてスピーチをしました。人生初めてのアルバイトということもあり、夏木さんは度々間違った言葉遣いなどのミスをして店長に叱られていました。ある日お客さんの注文を聞き間違えるというミスをしてしまい、これがトラブルに発展してしまいました。自分自身に腹が立った夏木さんは次の業務である厨房の台拭きをせっかちに行っていると、気付いたシェフが声をかけてくれたと言います。「良い食事を提供するためには2つの条件が要る。ひとつは良い環境を作ること、もうひとつは気持ちだ」と作業を手伝いながら声をかけてくれたシェフはさらに続けて「ベートーヴェンが遺した名言の中に『純粋な心の持ち主だけが美味しいスープを作れる』という言葉がある。台拭きにも気持ちが表れるし、料理にも表れる」と言いました。

夏木さんはこの言葉に深く感銘を受け、その後仕事にも集中して打ち込めるようになったと言います。周りのアドバイスに耳を傾けること。というのは夏木さんの両親からの教えでしたが、今回の先輩の言葉を受けてこれが大切であることを身をもって実感できました。響いたアドバイスを心に留めておくことで、人生を向上させることができるということが夏木さんの新しい気付きです。

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