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5年生のエンジニアリングデザイン最終発表 Fifth year students' final presentation for Engineering Design V

2024年124日(水)、エンジニアリングデザインV最終発表会が行われ、学生たちが後学期の研究成果を披露しました。卒業前最後となる5年生の発表は英語でポスターセッション形式で行われました。各学生の発表を簡潔に紹介します。2023年7月に行われた前学期成果報告会はこちらをご覧ください。

Examining the Availability of Fresh Produce, and Self-Sustaining in a Confined Space
種村真央

種村さんは前学期に続き、室内の家庭内菜園に着目し都心部で新鮮なレタスを育てられるサステイナブルなレタスタワーの改良版を披露しました。レタスは時期によって収穫量が大きく変動するため、実用化できれば安定した供給が見込めると言います。すでに植物工場で作られたレタスが販売されていますが割高であるため、種村さんは自宅栽培すればさらに値段を抑えられると述べました。

室内でレタスを栽培できるレタスタワーを披露する種村真央さん

Development of an Autonomous Small-Scale Agricultural Cart with High Traction
畠中義基

畠中さんは去年度より小規模農家向け小型農業機械の開発を行っています。強い牽引力を持った小型トラクター部分はすでに前学期に完成しており、後学期では自動化に向けたセンサーを搭載しフィールドワークを行った結果について報告し、プログラム面で苦戦した点などを述べました。

前学期に製作した小型トラクターの遠隔のよる自動化に臨んだ畠中義基さん

 

Research on an End Effector that Grasps Suspended Soft Objects
佐藤俊太朗

佐藤さんは人間に代わって作物を収穫するスマート農業の開発者を目指しています。去年の高専ロボコンチームのリーダーを務めた際、偶然にもテーマがフルーツの収穫であり、佐藤さんは柔らかい物を掴むロボットアームの研究を行いました。圧力センサが物体を感知するとサーボモータが反応する仕組みで、デモンストレーションとしてカラーボールを掴むロボットアームとプログラムを公開しました。

 

Projection Mapping and Experiential Learning
田中杏奈、徳山美結

田中さんと徳山さんは共同でプロジェクションマッピングを使用したSDGs教材ゲームを披露しました。2人はプロジェクションマッピングが娯楽以外にも教育面のポテンシャルがあると述べ、SDGsのメリットとデメリットをダイレクトに体験できるゲームをTouch DesignerとReal Senseを用いて開発しました。デモンストレーションでは壁に映し出された映像に手でジェスチャーすることで変化が起きます。例えば電気自動車を増やせばCO2が減る一方コストは増えるトレードオフの様子が視覚的にわかるようになっています。

 

HOMENews5年生のエンジニアリングデザイン最終発表

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