国際高専:国際高等専門学校

コーオプ成果発表(5年生 井上 武虎) COOP Presentation by Taketora Inoue (Fifth-year)

COOP Presentation by Taketora Inoue (Fifth-year)

202422日(金)、タイでの約4か月の就業を終えた井上 武虎さん(5年生)によるコーオプ最終発表会が金沢キャンパスのラーニングコモンズで行われました。「コーオププロジェクト」は1学期分の期間にわたって海外企業で社員として報酬を得ながら就業体験をし、培った英語でのコミュニケーション能力や専門分野の知識・技能、課題発見・解決能力を活かすことで国際高専が養成を目指すグローバルイノベーターとしての資質向上を目指すものです。国際高専においては昨年の勝又 舜介さんに続き2人目です。発表時間は約30分で、英語で行われました。

コーオプとは

コーオプとは、選択した分野で働くことで単位として認定される教育モデルです。フルタイムかつ有給で実施され、従来のインターンシップより厳格なものです。これまで学んだことを応用して一社会人として企業の発展に貢献します。学生側はプロのエンジニアが働く環境を肌で感じることができ、企業側は向上心ある若者を受け入れることによって社内環境の改善が見込まれるとして近年注目されています。

 

井上さんの発表内容

井上さんはタイのスラナリー工科大学で1週間のオリエンテーションを受けたあと、全世界向けにメガネ用レンズを製造・販売しているThai Optical Group (TOG)に就業しました。生産ラインの機械を動かすプログラムを組むことができるProgrammable Logic Controller (PLC)のトレーニングでレンズをトレイに配置するプログラムを作ったあと、画像処理のオープンソースライブラリであるOpenCVを用いてレンズに刻まれているマークやノッチを検知するアルゴリズムを作りました。さらに個人プロジェクトとしてメガネフレームの製造エラーを検知するプログラムをOpenCVで開発しました。

約4か月の就業を振り返った井上さんは、「海外企業での英語が授業と大きく違っていました。国際高専の先生は英語のプロで学生に歩み寄ってくれますが、海外の現場では分からない専門用語を知っている単語で代用するなど臨機応変に対処することが求められました」「習ったプログラミングの技能を使ってOpenCVで開発することが自信に繋がりました。社員寮と食堂が利用でき、メンターもとても親切にしてくれたので海外で働くことに前向きになれました」「次は完璧な英語じゃなくてもどんどん質問したいです」と述べました。

発表後は鹿田校長が「大変素晴らしいプレゼンで誇らしい」「これからもコーオププログラムを続けて国際高専のグローバルイノベーターを増やしていきたい」「井上さんの今後の成功を祈る」と言葉を贈りました。

HOMENewsコーオプ成果発表(5年生 井上 武虎)

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