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コーオプ成果発表(5年生 勝又 舜介) COOP Presentation by Shunsuke Katsumata (Fifth-year)

COOP Presentation by Shunsuke Katsumata (Fifth-year)

202323日(金)、5年生の勝又 舜介さんが自身が参加したコーオププログラムについての成果報告を金沢キャンパスの合同講義室で行いました。勝又さんは昨年の9月9日から今年の1月13日までタイの「KX knowledge xchange」(以下KX)にて就労するコーオププログラムに参加しており、その成果を後輩学生や教職員に向けて約25分間、英語で話しました。

※勝又さんの発表をフルで見たい方は国際高専YouTubeチャンネル

コーオプとは

コーオプとは、選択した分野で働くことで単位として認定される教育モデルです。フルタイムかつ有給で実施され、従来のインターンシップより厳格なものです。これまで学んだことを応用して一社会人として企業の発展に貢献します。学生側はプロのエンジニアが働く環境を肌で感じることができ、企業側は向上心ある若者を受け入れることによって社内環境の改善が見込まれるとして近年注目されています。

 

自己紹介のあと、勝又さんはコーオププログラムに参加した理由として、コロナ禍によって3年生のニュージーランド留学がオンラインに変更され、4年生の修学旅行が中止となった経緯を述べ、「これまで行けなかった海外に行きたかった」と話しました。また、就労したKXは「主に中小企業に向けてレンタルスペースを提供したり、スタートアップと呼ばれるイベントを企画したりする会社」と紹介し、自身が行った主な業務以下5点を順に解説しました。

  • KXが主催するイベント、「TechBite」のスタートアップを分析。特徴をまとめてKXに提出。
  • KXがレンタルスペース契約している企業のデータを集計・分析
  • スタートアップの売上を予測
  • Wix.comを使用してTechBiteのウェブサイト制作
  • 骨密度を測るOBDと呼ばれる機械のUIUXをリデザイン

勝又さんは入社早々に学んだこととして、KXのデータをまとめる際、データ項目の書式が統一されていない「ノイズ」に悩まされたと話し、前処理としてこの「ノイズ」を減らすの重要性を学んだと述べました。また、スタートアップの売上を予測するためにフェルミ推定の本を購入して独自に学習。実際の現場でスキルを身に付けるコーオプならではの体験について語りました。ウェブサイト制作では、上司との言語の壁(2人とも第二言語である英語)によるコミュニケーションに苦労しながらも、ウェブサイトのフレームワークとデータベース構造を作成、Wix.comで完成させました。

リデザインしたOBDは、病院などに置かれている医療機器で、骨粗しょう症の疑いがある患者の骨密度を測定します。勝又さんは患者情報を入力する画面や、機械本体についているボタンの使いやすさを考慮した新デザインを設計し、提案しました。時間の都合で実装まで至りませんでしたが、貴重なフィードバックを頂きました。

こうした約4か月間のコーオプを振り返った勝又さんは「日常の一部として毎日働くことを経験し、ワークライフバランスの大切さを知った」「実社会のデータにはノイズが多く、情報系の仕事をしていくためにそれらを判別することが不可欠だと感じた」「日常生活の会話はあやふやでも問題ないが、ビジネスは相手が伝えたいことを理解するために正確にコミュニケーションをとる必要があると痛感した」と述べました。 また、体験したタイ文化として訪れた豪華な寺院、日本にも劣らない雄大な自然、死者に花を手向ける日本のお盆に似たお祭り、パッタイやタイティー(タイ式ミルクティー)などのタイ料理を紹介しました。

最後に今後の目標として、今回のコーオプで重要だと感じた「人と距離を縮めてコミュニケーションをとること」、これまで国際高専で学んだ新しい技術を実際の社会で使用した経験を活かして編入する金沢工業大学の学習を深めたいと締めくくりました。

HOMENewsコーオプ成果発表(5年生 勝又 舜介)

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