国際高専:国際高等専門学校

ICTグローバルサマーキャンプ2019が開催されました。 Global Summer Camp 2019

2019年6月24日(月)~30日(日)の7日間、グローバルサマーキャンプ2019が国際高専の白山麓キャンパスで開催されました。今年度はタイ、ドバイ、韓国のインターナショナルスクールに通う総勢13名(5年生~中学3年生)の生徒が参加し、国際高専のものづくり体験、デザインシンキングを使ったプロジェクト学習、日本や石川県の自然・文化体験を行いました。

初日のオリエンテーションではルイス・バークスデール校長の挨拶のあと、参加者たちの自己紹介とスカヴェンジャーハントが行われました。スカヴェンジャーハントは各チームが与えられたヒントをもとに、白山麓キャンパスに隠されたマークを探し出して写真を撮るというゲームで、各チームの生徒たちは1番になろうと汗だくになるまでキャンパスを駆け回っていました。オリエンテーションのあとはウェルカムパーティーがありました。最初は緊張していた生徒たちも、ゲームや食事を通してすぐに打ち解けました。

2日目からいよいよサマーキャンプのプロジェクト活動がスタートしました。今回のテーマは「滞在中に学んだ日本と自分の国の文化の比較」で、成果発表会に向けプレゼンテーションのポスター、レーザーカッターなどを使った制作物、ドローンで撮影した動画をチームで作ります。この日の午前中はドローン制作や動画撮影、午後はレーザーカッターと3Dプリンターの使い方などを学びました。

3日目は金沢市観光へ出かけ、ひがし茶屋街、兼六園、金沢城などを巡りました。ひがし茶屋街の金箔屋さくだでは、金箔貼り体験を行いました。生徒たちは思い思いに型を作り、オリジナルの金箔工芸品を完成させました。ひがし茶屋街には金箔を使った商品がたくさん売られており、生徒たちは興味津々にお店を回ったり、お土産を買ったりしていました。また、白山麓キャンパスでの夕食後には書道体験も行いました。

4日目はチーム活動のあと、加賀 伝統工芸村ゆのくにの森に移動して紙漉き体験を行いました。紙漉き体験では和紙に様々な色や葉や花などでオリジナルのランチョンマットを制作しました。午後は金沢市にある大野からくり記念館に移動して、日本のからくり人形について学習しました。デモンストレーションでは江戸時代に製作された電気を使わない茶運び人形などを見学し、「すごい!どうやって動いてるの!」と声が上がるなど大盛り上がりでした。大野からくり記念館には様々なからくり人形やパズルに挑戦できる空間があり、生徒たちは時間を忘れて謎解きに没頭しました。

次に国際高専の金沢キャンパスに隣接する金沢工業大学へ移動し、キャンパス見学を行いました。ライブラリーセンターでは歴史に残る科学者の貴重な著書を1500冊以上集めた「工業の曙文庫」と、アナログレコードを25万枚以上所蔵しているポピュラーミュージックコレクションなどを訪問しました。生徒たちは普段目にしない貴重な本を眺めたり、好きなアーティストのレコードを聴いたりして施設を堪能していました。最後に金沢工業大学の学生がものづくりを行う夢考房を訪れ、学生が取り組んでいるフォーミュラカーや人力飛行機などの夢考房プロジェクトの制作工程を視察したり、活動している学生に質問をしたりしました。

5日目はこれまで観光の合間に行っていた発表準備に一日を集中させました。各チームはこれまでの学んだ様々な文化体験の知識のまとめ、撮影した写真と動画の編集、ポスターの制作をしました。成果発表会は6日目の10:30から開催し、4つのチームがプレゼンテーションを行いました。発表の内容は下の動画をご覧ください。発表後は修了式が執り行われ、ルイス・バークスデール校長が「文化について知らないことがたくさんあって大変勉強になった」と語り、参加した生徒たちに修了証書を手渡しました。今回のグローバルサマーキャンプを通して、参加した生徒たちの真剣な顔や笑った顔をたくさん見ることができました。日本のみならず多様な文化に触れて、チームでプロジェクト活動を作り上げる経験を通して、グローバル社会の大きな担い手になる体験になったと思います。

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