国際高専:国際高等専門学校

400年前から伝わるヒノキ細工を体験しました。 Cypress Weaving

Cypress Weaving

2020年6月11日(木)、2年生のエンジニアリングデザインIIAの授業では、特別講師を呼んでヒノキ細工を体験しました。エンジニアリングデザインはデザインシンキングを使って身の回りにある課題を発見・解決するものづくり実践型の授業です。2年生はキャンパスが位置する白山麓地域でプロジェクト活動をします。

白山麓は長い歴史があり、たくさんの伝統工芸があります。今回は約400年前に旧尾口村深瀬(現白山市)を訪れた旅の僧が伝えたとされるヒノキ細工を体験しました。特別講師は深瀬の出身で伝統工芸士の香月久代さんと、オーストラリア出身で香月久代さんの指導を受け継いだメイ・スーザンさんの2名です。

ヒノキ細工はヒンナと呼ばれる檜を薄く切った板を編み上げて作ります。檜笠を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、スーザンさんは独自の編み方でバッグやアクセサリーも作っています。今回は30分ほどで完成するコースターを作りました。材料を受け取った学生たちは講師2人の指導のもと、ヒンナを編み始めました。「楽しい」という声も多く、1枚目が終わったあとも追加の材料を受け取って2枚目、3枚目を作る学生が続出しました。

終了後、学生に感想を聞くと「複雑だったけど、楽しかった」「不思議で面白かった」「実際に触ってみると軽かった。水をかけて柔らかくするのは思いつかなかった」「説明書を見ながらでも難しいのに400年前から語り継がれてるのがすごい」「実際やってみたら難しかった。笠とバッグが3000円は安い」などの声がありました。また、新しいアイデアを聞かれると「ランプシェード」「着せ替えスマホケース」「通気性を利用した壁材」「柔らかさを活かしたのれん」などが上がりました。これに対して香月さんは「若い皆さんの感性に期待します。私たちは固定概念から抜けられません。ランプシェードでも同じ形になってしまう」と述べました。学生たちは今後も白山麓の知識を増やし、地域活性に取り組みます。

HOMENews400年前から伝わるヒノキ細工を体験しました。

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