ニュージーランド留学生による帰国報告会を開催しました

3年次にニュージーランドのオタゴ・ポリテクニクに留学し、今年3月に帰国した4年生16名による帰国報告会を、4月21日(土)に国際高専合同講義室で開催しました。教職員や発表する学生の家族のほか、間もなくニュージーランドへ旅立つ3年生とその家族、留学に関心を持つ学生ら約200人が聴講し、白山麓キャンパスから1年生12名も駆けつけました。
はじめにルイス・バークスデール校長が1年間の留学の労をねぎらい、全員がそろって修了したことを称えました。報告会は松頭虎ノ介さん(機械工学科)と五十里翼さん(グローバル情報学科)による英語と日本語の司会で進行。学生はニュージーランドの自然や食べ物、人々の生活、学校での活動など、プレゼンテーションソフトでスライドを見せながら、テーマごとに一人ずつ英語で発表しました。廣原隆司さん(電気電子工学科)は、オタゴ・ポリテクニクでメカニカル・プロジェクトに参加してドローンやロボット制作にチャレンジした体験を話し、英語での工学やモノづくりに意欲を持つ学生の興味を引きました。
素晴らしい英語力を披露した学生でしたが、「始めからうまくいったわけではない」と話し、「友人やホストファミリーととにかく会話する」「わからないことをそのままにしない」「誰でもいいから英語で話す」「興味のある活動に参加する」など、そのレベルに達するまで、さまざまな努力や苦労を重ねたことをうかがわせました。
すべての学生が発表を終えると、全員がそろって整列し、福田湧基さん(グローバル情報学科)が代表して「1年間支えてくれた先生や家族に感謝したい。留学の経験を活かし、これからも積極的に学業やプロジェクトに取り組んでいく」とあいさつしました。最後に保護者代表として大田垣美菜子さんが、「発表を聴いて感激した。子どもに留学に行きたいと言われた時は動揺したが、決断して本当に良かった」と涙ながらに思いを伝えました。
引き続いて3月に行われたラーニングエクスプレスの参加報告会が開かれ、社本建介さん(同)、馳陽大さん(同)、鹿野詩歩さん(グローバル情報工学科5年)が発表しました。3人は、北山竜之介さん(機械工学科5年)を加えた4名で3月4日(日)から17日(土)まで、タイ王国チェンマイで、金沢工業大学、シンガポール理工学院、ラーチャモンコン工科大学ランナー校の学生と共に活動。郊外の村を訪れ、3日間ホームステイしながらフィールドワークをし、村の課題発見・解決策提案のプロジェクトに取り組みました。馳さんは「ユーザーの立場でモノづくりをする大切さや異文化を理解し積極的に活動に参加する姿勢を学んだ」と活動で得た手ごたえについて話し、「国際企業で働く目標に向けて、経験を活かしたい」と意気込みました。
報告会終了後に開かれた懇親会では、外国人教員が帰国生らと英語で談笑したり、来年、再来年に留学を予定している1、2年生が帰国生を囲んで、現地での生活や学習、英語のレベルなどについて熱心に質問したりする様子が見られました。
Returnees Debriefing Session
