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CDIO Conference in Kanazawa CDIO国際会議を開催 32カ国から約350名が参加

CDIO国際会議を開催 32カ国から約350名が参加

6月29日(金)~7月2日(月)にかけ、世界標準の工学教育について意見を交わす「第14回CDIO国際会議」(The 14th International CDIO Conference in KANAZAWA)が、国内で初めて金沢工業大学で開催され、32カ国から約350名が参加しました。

「CDIO」は、「Conceive(考え出す)」、「Design(設計する)」、「Implement(実行する)」、「Operate(操作・運用する)」の略で、 これらの一連のプロセスを通じて、

1) 数学・科学等の基礎的な知識と、技術者としての専門基礎知識
2)システムシンキングや批判的思考、仮設と実証、モデル化や定量化による分析力、技術者としての倫理観
3)チーム運営能力とリーダーシップ、口頭・文書・図形・英語によるコミュニケーション能力
4)社会における技術者の役割、経営的視点、プロジェクト運営・設計能力、改善能力

など、将来を担う技術者に求められる知識・スキル・態度を身につけます。マサチューセッツ工科大学(MIT)やスタンフォード大学など39カ国、150以上の高等教育機関が加盟し、工学教育の事実上の世界標準となっています。

初日は大澤敏金沢工業大学学長が「ANA AVATAR(アバター)」で登壇。開会の挨拶を行い、会場を沸かせました。続いてSTEM教育の第一人者として知られるカーティン大学理工学部学部長のTERESA BALSER教授による基調講演、ポスターセッションが行われ、午後からは「Flipped &Blended Learninng」(反転授業とブレンド型学習)、「Engineering Management」「Information & Computing」「STEM Education」「Advances in CDIO」「Project-Based Learning」「Models & Methology」「Interpersonal Learning」の7つのセッションに分かれて口頭発表等が行われました。

これと並行してチャレンジラボでは午前中、「SDGs education with ANA AVATAR Vision」が開催され、スペシャルトークやアバターの体験会が開催されました。また金沢工業大学の学生プロジェクト「SDGs Global Youth Innovators」が考案したSDGsカードゲームのワークショップも行われ、注目を集めました。

「CDIO Academy」では「What kind of future will drones bring, and how will they affect our daily lives?」をテーマに、13カ国から参加した学部生39名が、3日間で未来のドローンに関してアイデアを創出し、モックアップをつくり、デモンストレーションを行って発表しました。

最終日の2日(月)は会場を白山麓キャンパスに移し、国際高専のエンジニアリングデザイン教育や充実した学びの環境を、ルイス・バークスデール校長らが紹介しました。アジア、ヨーロッパなど地域ごとに課題を話し合うミーティングや、2020年の世界会議開催地を決めるプレゼンテーションなどが行われたほか、CDIOへの加盟を希望する学校の審査もあり、仙台高専など新たに5校の加盟が認められました。

HOMENewsCDIO Conference in Kanazawa

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