2018 IEEE 7th Global Conference on Consumer Electronics

2018 IEEE 7th Global Conference on Consumer Electronics (GCCE 2018)が、10月9日(火)~12日(金)に奈良ロイヤルホテル(奈良県奈良市)で開催され、国際高専グローバル情報工学科5年の清田和寛さん、山本晧貴さんが研究発表しました。

GCCEはIEEE(アイ・トリプル・イー)コンシューマ・エレクトロニクス・ソサイエティが主催する、情報家電に関する国際会議で、毎年10月に、日本で開催されています。今年は口頭発表とポスターセッションの2部門で約300件の発表があり、清田さん、山本さんは事前審査を通過し、採択率約50%の口頭発表に採択されました。発表、質疑応答はすべて英語で行われました。

2名を指導した袖美樹子准教授は「発表者のほとんどが大学・大学院生、教員で、高専生は本校の2名だけという中、堂々と発表していた。外国人からの英語の質疑にも臆することなく正しく対応した」と高く評価しました。

 

【発表内容】

"Manage System of Information About Refugees"(避難者の情報管理システム)/清田和寛

災害などの非常時に、身分証明書を持たないまま避難せざるを得ない状況を想定した、顔認証による個人情報管理システム。顔認証は個人特定への信頼性が高く、カメラさえあれば可能である。インターネットが使えない事態も想定して、省電力で広範囲に通信できる Low Power Wide Area(LPWA)を活用。LPWAでは通信量が限られるため、頬と目の距離など個人を特定しやすい顔の特徴の一部だけで認証することを目指す。合わせて、避難者一人ひとりが何を必要としているかを的確に把握するためのユーザーインターフェースの開発にも取り組んでいる。今後、石川県能美市の協力を得て、システムのデモンストレーションを実施し、ユーザーからのニーズを取り入れてさらなる改善を図る。

"Predicting System of Harvest Time and Yield of Tomatoes"(トマトの収穫時期と収量の予測システム)/山本晧貴

トマトは作付けしてからの積算温度が一定に達すると収穫に適した状態になることから、ハウス内の気温を予測することで収穫時期を予測できると推定。農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が提供する外気温の予報値とハウス内の気温との関連性を機械学習で分析するとともに、石川県小松市の農業協同組合の協力を得てトマト農家から作付時期や量について情報収集し、収穫時期・収量を予測する仕組みを発案した。収穫時期・収量を予測することで、地域全体で出荷をコントロールし、需要と供給のバランスを取って価格の安定を図ることが可能となる。

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