国際高専:国際高等専門学校

上級英語Iの4年生による出前授業が高松中学校で行われました。 Students taught special class at Takamatsu Junior High School

 

2019124日(木)国際高専の4年生による「出前授業」がかほく市立高松中学校で行われました。この授業では、国際高専の上級英語Iクラスの4年生が教師役となって、高松中学校の生徒にものづくりの指導をします。今年は1年間ニュージーランド留学を経験した学生13名と引率教員5名、高松中学校の2年生83名が参加しました。

参加した高松中学校の生徒は以下の4つのプロジェクトに分けられました。

  • コンピュータープログラミング
  • 輪ゴムとCDを用いた自動車
  • エッグドロップ(卵が割れないように着地させる)
  • ペーパーロケット

コンピュータープログラミング

コンピュータープログラミングの授業では、生徒は3人一組となって、ひとりがプログラミングされたロボットを演じます。残った生徒はプログラミングのように一連の命令を作ります。目標はシャツを畳む、サンドイッチを作る、単純な迷路を進むなどの簡単作業を完遂させることです。ただし、ロボットを演じている生徒は「考えること」と「命令以外の行動」が禁止されていて、それらの命令とは違う行動(バグ)を見張る生徒もいます。実際にやってみるとジャムのビンやバターナイフを「手に取る」命令を与えたは良いが、「手放す」命令を忘れてしまうようなケースが多数あり、参加者のプログラミングの理解と理工学的思考が深まる授業となりました。

輪ゴムとCDを用いた自動車

輪ゴムとCDを用いた自動車の授業は、運動エネルギーと位置エネルギーを学ぶ授業です。生徒はグループに分かれてこれらの要素を考慮しながら、動力を輪ゴム、タイヤをCDとした輪ゴムカーの製作に取り組みました。

エッグドロップ

エッグドロップの授業は紙や紐などを使って、2階から落としても卵が割れないような装置を作りました。この授業は空気抵抗と衝撃吸収を学ぶ授業となっており、生徒は試行錯誤を繰り返しながらも、ほとんどが着地に成功していました。

ペーパーロケット

ペーパーロケットの授業では、ペットボトルロケットのように空気圧を使って紙で作ったロケットを飛ばします。生徒はグループに分かれて、もっとも遠くへ飛ぶロケットをデザインしました。ロケットは空気抵抗を減らすためのノーズコーン、本体部分のボディ、まっすぐ飛ぶためのフィンの3部分で構成されており、生徒はこれらのパーツを柔らかい紙、かたい紙、ハサミやテープなどを使って製作しました。飛行のチャンスは2回あり、その間にロケットを改良する時間がありました。1回目では「軽いほうが飛ぶだろう」とやわらかい紙を選んだグループや、テープの隙間があって空気漏れをしたグループなどがいましたが、2回目にはロケットに改良を加えて飛距離を伸ばしていました。

感想

この活動の担当講師エドワード・バスクェルは「上級英語Iの学生はこの日のために1年間準備をしてきた。春期は各プロジェクトの勉強、夏期は教師になるためのスキルアップ、秋期は実際に授業の組み立てやワークシート製作を学んで、お互いを対象に授業の練習をした。今回のテーマは『Fun, but Science』、よくやったと思う。彼らは1年間ニュージーランド留学を経験して英語の能力は高いが、中学2年生のように英語があまりわからない相手に英語で教える難しさを学ぶことができた。」と話しました。

また、参加した中学生からは「こんなことははじめてだ」「すごく楽しかった」「もっとこういう授業があれば良いのに」という感想の声がありました。

参加した国際高専の学生:

  • M4 松頭 虎ノ介
  • J4 五十里 翼
  • J4 内海 堅太
  • J4 太田垣 璃良
  • J4 金子 寛弥
  • J4 木田 颯一
  • J4 木下 和泉
  • J4 黒見 聡
  • J4 慈道 俊矢
  • J4 福嶋 悠嗣
  • J4 福田 一之
  • J4 福田 湧基
  • J4 吉野 蓮

 

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