国際高専:国際高等専門学校

エンジニアリングデザインIIAの最終発表が行われました。 Engineering Design IIA Final Presentations

2019年7月25日(木)国際理工学科2年のエンジニアリングデザインIIAの最終発表が白山麓キャンパスで行われました。エンジニアリングデザインは国際高専のモノづくり・コトづくりの中核となる科目で、デザインシンキングを使って世の中にある課題の解決に挑戦します。学生たちは1年前のエンジニアリングデザインIAで白山麓キャンパスの課題解決に臨み、2年生となった今年は3グループに分かれて白山麓キャンパス周辺の地域活性・観光客の呼び込みを促す事業をデザインします。各グループは4月からそれぞれのテーマに沿って聞き込み調査や現場視察を繰り返して、これまでに培ったデザインシンキングを使って解決策を考えてきました。前学期最終日となる本日は、地元の方々の前で考案した内容を発表してフィードバックをいただきました。各グループの発表は下の動画で視聴することができます。夏休み後の後学期ではこのフィードバックを元にプロトタイプの実装を目指します。

グループ1:地域の食経済改善に関する提案

喜田 湧也 鷺島 悠人 野村 健斗 馬場 敢太郎

グループ1は白山麓の「食」に着目して、魅力が観光客に伝わり切れていないという観点から白山麓キャンパスの正面にある道の駅「瀬女」に「セルフキッチン」の導入を提案しました。道の駅「瀬女」には新鮮な山菜、イノシシのジビエ肉、イワナなどが売られていますが、購入する観光客は多くありません。「セルフキッチン」とは道の駅を訪れた観光客が購入した食材をその場でバーベキューや天ぷらにして食べられる施設で、学生たちは手軽に白山麓の「食」の魅力を知ってもらうことで観光客を白山麓に引き戻せると見込んでいます。発表した学生は「以前町で食べた山菜はしなびていて苦かったが、白山麓の山菜は弾力があり美味しかった。新鮮な山菜の美味しさを知ったらきっとまた食べに来てくれる」と話しました。グループ1は後学期では試食会や期間限定でのセルフキッチン導入を通して、常設に向けてデータを集めていく予定です。

発表を聞いた地元の方々からは常備するスタッフの必要性や料金についての疑問こそ出ましたが、大変好評でした。

グループ2:文弥人形浄瑠璃 伝統と文化と人々を繋ぐ体験の提案

木下 もみ ザヒド・アブドゥッラー 瀬戸 悠華 プラチャクタム・イッサダー

グループ2は東二口地区に350年以上前から引き継がれている人形浄瑠璃「でくの舞」に着目しました。人形浄瑠璃の観客は高齢化が進んでおり、学生たちは若い世代に知ってもらうために一般向けの人形制作体験、難しい物語の理解を広めるために四コマ漫画制作の2つを提案しました。人形制作体験ではミニサイズの人形を洋服やヘアスタイルを現代風にアレンジし、四コマ漫画は演目によっては5時間以上ある「でくの舞」を現代風の言葉で表現することによって若い層の取り入れを狙います。また、体験を通じて人形浄瑠璃に関心を持つ人の交流にも繋がると見込んでいます。後学期では更なる人形浄瑠璃のリサーチや体験会に向けた準備を進め、体験会で制作した人形や四コマ漫画は文弥まつりで展示する予定です。

学生たちの斬新なアイデアを聞いた地元の方々からは最初「画期的過ぎて今までの観客が受け入れられないか心配」との声もありましたが、質疑応答のすり合わせによって次第に「これだけよく熱心に調べてくれた」と熱意が伝わっていきました。

グループ3:白峰を多くの人が訪れる人気の観光地に!

青木 心路 勝又 舜介 本丸 日菜 深山 寧皇

グループ3は白山登山客や地元住民をターゲットに白峰地区の活性化に着目しました。登山客の多くは下山後白峰に立ち寄らないことが多いことから、白峰の魅力を伝えるポスター、下山仏をテーマにしたオリジナルのボードゲーム、デジタルアート作品で次週も訪れるように促します。地元住民へは説明会を行い、住み慣れてしまうことによって気付けない魅力を伝えます。また、目標として白峰の魅力や歴史に触れる白峰1日体験の実施を掲げました。

発表を聞いた地元の方々からは「登山客が次週戻ってくるにはハードルがある」「1日体験の林西寺講話やイワナ釣りなど、すでに行われているものがある」など指摘する声が上がりました。グループの担当教員ではある小髙先生は「白峰という広いテーマを選んだ学生たちを暖かく見守って欲しい」と述べました。発表後の学生たちも後学期は「テーマをもっと絞る必要がある」と意見を合わせました。

3つのグループが発表を終えたあと地元の方々からは「良いアイデアがたくさんあった。一緒にワクワクすることを作りたい」との言葉をいただきました。また、エンジニアリングデザイン担当教員の山崎先生は「画期的なアイデアは既存のものを変えてしまうが、世の中は変わっていくもの。そして変えるのは若者だ。そういう発表だった」と感想を述べました。後学期では、これらのアイデアにさらに磨きをかけて実装に向けて動いていきます。

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