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薬物に関する講話 Illegal Drug Seminar

Illegal Drug Seminar

2020年6月17日(水)、1,2年生対象の「薬物に関する講話」が白山麓キャンパスの大階段で行われました。講話をしてくれたのは白山警察署 生活安全課 少年保導係の肥田望さんです。少年保導係は未成年を危険から守る警察署の職員で、20分ほどのビデオとスライドを使って薬物乱用について話をしました。肥田さんが冒頭で強調したのは「違法な薬物は思っているより身近にある」ということでした。

20分ほどあるビデオでは、友達に誘われて違法な薬物に手を出しそうになる女性と、それを止めようとする男性の物語が描かれていました。女性は薬物乱用が危険なものであると知りながらも、友達に嫌われるのを恐れて断ることを躊躇してしまいます。友達が相手だと断りづらい空気になることもあります。男性がアドバイスした断るコツは「ハッキリ断る」「その場を立ち去る」の2つでした。女性は勇気を出して断り、薬物乱用から自身を守ることに成功しました。

違法な薬物は様々な種類があり、1度でも使用すれば「乱用」になります。また、市販されている薬の用法容量を守らない場合も乱用となります。薬物乱用が危険な理由に、抜け出せないループがあります。禁断症状で辞められなくなって犯罪に手を染めたり、危険な行動を取るケースもあります。また、1度でも使用すると脳にダメージを与えしまうため、人生を自由に生きられなくなります。

現時点で薬物乱用とは無関係な生活を送っていても意外と身近に存在すると肥田さんは言います。肥田さんは少年保導係として活動している間に出会った中学生の話をしました。街で遊んでいる時に出会った大人に誘われて薬物に手を出してしまったその少女は施設で更生する必要があり、「中学生の時に思い描いていた人生を歩むことが出来なかった」「その日まで薬物を身近に感じたことはなかった。中学校で行われた薬物に関する講話も脅し程度だと思っていた」と語ったそうです。

近年、未成年による薬物乱用は全体的には減っていますが、大麻のみここ数年で10倍も増加しています。大麻の使用が増えている原因には「1度だけなら大丈夫」「たばこよりも害が少ない」「依存性が無い」という誤った情報が原因と考えられています。肥田さんは「誘ってくる人はたいていそれまではとても良い人」と前置きをしたあと、学生も参加して実際に断る練習をしました。シナリオは友達の家でゲームをしていたら「これ吸ってみない?」と誘われた設定で、友達であることを利用して何度も迫ってくる肥田さんの誘いをきっぱり断ることに挑戦しました。参加した学生は「嫌だ」「友達じゃない」と誘いを断り、肥田さんに褒められていました。

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