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外務省講話 Online Session with Ministry of Foreign Affairs

Online Session with Ministry of Foreign Affairs

2020年9月7日(月)、外務省講話が白山麓キャンパスで開催されました。白山麓キャンパスの1、2年生が参加して、外務省の交渉官 大西 知子 課長補佐から外務省の仕事や、留学のアドバイスなどを聞きました。

大西さんによると外務省の仕事はおおまかに「日本を代表して他国と良い関係を作る外交」と「他国に行った日本人の保護」の2つです。大西さんは入省時に中国の担当が決まり、2年間中国に留学するなど約10年間中国の外交に携わりました。また、国連がSDGsを制定するまでの3年間も関わっていました。現在は2か国間の輸入関税を下げるFTA(自由貿易協定)の交渉を行っています。「日本が輸出している自動車や機械、また、皆さんも今朝食べたかもしれないバナナ、アボカド、パンの原料の小麦粉などの輸入品、これらの関税を下げる交渉をしています。輸入品は国産農家の脅威となるので、それらの調整も行っています」と説明しました。また、「高校生の時は外務省で働くとは全然想像していなかった」「外国と関わる仕事に就きたければぜひ挑戦してみてください」と促していました。

講話のあとは質疑応答の時間が設けられ、学生が準備した質問に大西さんが答えました。そのうちのいくつかをまとめました。

Q.学生、あるいは20歳までにしておいたほうが良いことはありますか?
大西さん「高校生の時は英語が嫌いでした。『なぜ勉強しなければならないのか』と思っていました。自分への反省も込めて、英語をもっと真面目に勉強すれば良かったと思います。」

Q.交渉に必要な語学のレベルは?
大西さん「交渉となるととても高いレベルの語学力が要ります。」

Q.たくさんの民間企業が業務のオンライン化を進めています。外務省も今後オンラインが主流となりますか?
大西さん「そうですね。私も現在は月に一度くらいしか出勤していません。交渉なども自宅勤務でできることはオンラインが主流になると思います。」

Q.外国に行っている大西さんから見て、日本の凄いところはありますか?
大西さん「語りつくせないくらいたくさんあります!まず、食べ物。例えばフランスに行けばフランス料理が食べられますが、日本ほどこんなに色んな国の料理が食べられる国はないと思います。また、バスや電車が時間通りに来ることは日本では当たり前ですが、ニューヨークに滞在していた時はしょっちゅう地下鉄の駅に行くと遅延のメッセージが表示されていました。さらに、日本は歴史や文化をとても大切にしています。他国に行ってわかる日本の良さは山のようにあります。」

Q.ニュージーランド留学へ向けたアドバイスはありますか?
大西さん「同じ学校に通うのであれば、日本人同士で群れないことです。日本人はシャイですが、間違うことを恐れずホストファミリーや現地の友達を作ってたくさん話すことです。」

貴重な話を聞かせてくれた大西さんにあいさつをして、講話は終了となりました。

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