国際高専:国際高等専門学校

白山麓キャンパスで防災訓練が行われました。 Hakusanroku Fire Drill

大切なのは各自の心がけ。訓練を通して高める学生の防災意識

2020.09.11

 

毎年、9月には全国各地で防災訓練が行われます。国際高等専門学校 白山麓キャンパスでは9月11日に避難訓練を実施しました。特に今年の避難訓練は、ここ数年の間に行われた中では最も大規模なものとなりました。今回はその訓練の様子を紹介します。

避難訓練は夜間を想定し、学生寮B1階リネン室から火災が起きたという想定で行いました。

訓練を行う教育的意義は2つあります。まず1つ目は、学生たちが周囲の状況から避難するときにどう行動すべきかを自らが判断できるようになることです。2つ目は、教員が災害発生時の対応から学生全員の避難が完了するまでの手順を再確認し、より迅速かつ安全な避難誘導を行うためです。

当日は突然の放送で来場者が驚かないように、訓練開始30分前に事前放送で日本語、英語にて放送し、午後1時、訓練を始めました。火災発生を受けて寮内に放送で「訓練火災発生! 各自、身の安全を図ってください」のアナウンスが寮内に響きました。放送後、ユニットリーダーがユニットメンバー全員を集合し、先生の指示で避難を開始しました。ユニットリーダーとは学生で選出される、災害(避難)等に関するユニットのリーダーを示します。

今回は1階のリネン庫で火災が発生したことを想定しました。学生たちは各ユニットから避難口をとおり初めての訓練で驚いている学生もみられました。屋外へ出ると、本番さながらの状況の中で芝生広場へ避難しました。

 

火災発生のアナウンスから約8分で全員の避難が完了し、点呼終了後、瀧本先生から講評がありました。「災害時には指示をしっかりと聞くことが重要です。指示を聞かなかったことが原因となり、命を落とすことにもつながりかねません。このようなときこそ私語を慎むことを心がけてください」といった指導がありました。

さらに安全委員担当者の方からは「避難開始から完了までを、8分でテキパキと行えたことは非常に良いですね」と、講評がありました。「今回は訓練なのでどの場所で火災が発生し、どの経路を選ぶのかが決まっていましたが、実際の災害では想定しなかったようなことも起こるもの。天井板が落ちてくることもあるので、机の下に入ったり、バッグなどで頭を保護したりすることも重要です。」また、ハンカチで口を塞ぐ、できれば水で濡らすとさらに効果的に煙にも対応できることや、壁が熱くなっている場合に備えて、通路の中央を移動すると良いという説明もありました。

今回は事前に説明してある想定でしたが、休み時間に火災が発生することも考えられます。その場合はまず教室に戻って指示を待ち、不明者がいた場合には不確定な場合でもまずは情報を収集することで所在確認に役立てることなど、今までの訓練では知り得なかった部分へのアドバイスもありました。この他にも「煙であれば目に見えるので対処できますが、無色・無臭な有害ガスが発生することもあります。そうしたガスは熱を持つことが多いので、温度にも気を配るとよい」など、専門的な話もありました。

 

火災訓練は無事に終了しましたが、災害時に大切なのはきちんと行動できることです。実際の災害は予期せぬときに発生します。また、想定外の被害も考えられます。そうした際に臨機応変に、落ち着いて適切な対応が取れるために、学生一人ひとりの防災に対する意識をより高め、日頃から訓練を積み重ねることが大切であることを、訓練を通じて学ぶことができました。

 国際高専安全委員 山口博文

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