国際高専:国際高等専門学校

IEEE(米国電気電子学会)”若手研究者のための異分野学術交流ワークショップ”で国際高専生5名が研究発表 Fifth year students participated in IEEE TOWERS

Fifth year students participated in IEEE TOWERS

20211113日(土)、「IEEE Transdisciplinary-Oriented Workshop for Emerging Researchers (IEEE TOWERS)」がオンライン開催され、グローバル情報学科5年、袖 美樹子研究室のファム・ディン・チョンさん、内方 亜弥さん、武居 倫生さん、山田 竜太郎さん、大浦 源矢さんが研究発表を行いました。「IEEE」は世界で最も大きな電気電子情報分野の技術者の学会で、420,000人以上の会員と、12 万人以上の学生会員がいます。「IEEE TOWERS」は東京支部の後援のもと、「学際的・分野横断的な学術交流の場」として学生が運営するワークショップです。

今年で18回目となるIEEE TOWERSは運営を日本国内の博士課程や修士課程の学生が行っており、まさに学生による学生のためのワークショップです。近年はコロナの影響で一堂に会した発表はできませんが、各種ツールを駆使し、あたかも同じ場所に居て発表をしたり、質問をしたりする雰囲気を味わえる工夫がなされています。質問が活発に行われ若き力を感じることが出来るのも特徴です。

【国際高専の学生の発表内容】

「画像処理を用いたゲート通過の判定とスコアボードのデジタル化」
ファム・ディン・チョンさん、内方 亜弥さん、武居 倫生さん、山田 竜太郎さん、大浦 源矢さん

【概要】

デジタルトランスフォーメーションによりゲートボールの競技人口を拡大することを目標とし、審判を補助するもしくは審判の代わりに試合を進めるAI審判の研究を行っています。ゲートボールはスティックでボールを打って行うスポーツで、ボールの速度は他のスポーツと比べると早い。その為、高齢者はボールがゲートを通過したかを判断できずクレームがあがったりする問題がありました。本論文では、ボールがゲートを通過したかどうかを正確に判断するAI審判について報告します。実現方法としてハイスピードカメラをゲートに設置する方法が考えられますが、ゲートに大きなカメラを設置することは現実的ではありません。そこで、各種ボール画像をAI学習させることによりこの問題の解決に取り組みました。また結果をデジタル表示し選手にわかりやすく伝えるシステムも構築しました。

発表を行った学生は「IEEE TOWERSに参加し、自分たちの研究について他大学の学生と話し合いを行ったり、先生方からフィードバックがもらえた事が良かった。他大学の先生からプログラミングのコードに関するアドバイス、ゲートを通過する時にボールの速度が速くボールが伸びて表示される問題に対する解決策に関するアドバイスを頂けた。ボールの正確な速度、他のどの様なスポーツに展開できるかの質問に答えることが出来なかったことが悔しかった」と述べ、「4月からこの研究を通じてゲートボール協会や企業の方と議論が出来る機会があり刺激を受けることが出来た。5年間教わったことをすべて使ってシステムを構築した。大変だったが楽しかった」と満足そうに締めくくりました。

IEEE TOWERSで発表を行うファム・ディン・チョンさん

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