『学校の「当たり前」をやめた。』で知られる工藤 勇一先生による講演会を開催
2024年7月3日(水)、白山麓キャンパスで、『学校の「当たり前」をやめた』、『校長の力』をはじめ何冊ものベストセラーを持つ元横浜創英中学・高等学校校長工藤 勇一先生による講演会「これからの学校教育 〜最上位から外せない2つの目標〜」が開催されました。
白山麓キャンパスでの開催ということで1・2年生及び高専教職員が対面で参加するとともに、その他学園教職員もZoomで参加しました。
まず、日本特有の問題として、不登校30万人、いじめ問題、教員の過重労働問題を取り上げました。教員や保護者が良かれと思って行っていることが、子どもの主体性や当事者意識を阻害していること、子どもたち自身の解決能力が育てられていないことなどをご自身の体験などから取り上げ説明されました。そして、これからの学校のあるべき姿として、社会とリアルに繋がり、未来の社会を創造する場であり、自己決定できる人材を育成する場、多様性の中で民主主義を実践的に学ぶ場となっていくことと、さらに子どもを学校運営の当事者(当事者意識をもつため)とし、学習活動の主体者に(主体性をもつため)することが、これからの学校教育において最上位から外せない2つの目標となると伝えられました。80分間にわたるご講演では、現在の教育の課題とその解決の方向について、データや国内外の事例を用いて論理的に目の前の学生たちに語りかけられたことから、学生からの質問は予定の講演時間では収まらず、ご講演終了後も工藤先生の周りに学生が集まり、質疑応答が続いていました。