国際高専:国際高等専門学校

今春卒業生3名が「公益財団法人I-ODATA財団の研究開発助成」に採択されました。 IoTデータサイエンスでゲートボールの得点管理装置の実証実験を行っています。

IoTデータサイエンスでゲートボールの得点管理装置の実証実験を行っています。

今春国際高専のグローバル情報学科を卒業したばかりで併設校の金沢工業大学に編入したファム・ディン・チョンさん、内方亜弥さん、大浦源矢さんの3名が公益財団法人I-ODATA財団より120万円の研究費を得て、IoTデータサイエンスでゲートボールをエンターテイメント化のための得点管理装置の実証実験を行っています。当研究は国際高専在籍時からの継続であり、IEEE(米国電気電子学会)で発表も行っています。

ファム・ディン・チョンさん、袖研究室にて

I-ODATA財団は「研究成果をその領域のなかに納めたままにせず、広く社会に普及して、他者に共有され、触れられることによって真価が発揮される」という趣旨の助成活動を行っており、第5回となる今回の採択者・団体はこちら。ファム・ディン・チョンさん、内方亜弥さん、大浦源矢さんはAIとIoTのテクノロジーを使って高齢化と人口減少が進むゲートボールを盛り上げるための研究を高専時代から行っています。去年まではカメラを使ってボールがゲートを通過したことを感知する自動スコア管理システムを使っていましたが、今年はそれをアップグレードしゲームを楽しめる機能を追加します。例えば、ボールがゲートを通過した時のスピードを測定する機能の追加を検討しており、エンターテインメント性の向上を図ります。スピード測定機能を追加した理由をファンさんに質問したところ「そのほうが若者も面白いと思った」と選手人口を増やすためには若者を取り入れることが肝心であることを教えてくれました。若者を取り入れるために行っていく施策として、実際にゲートボールに触れて頂き、感想を聞きながらシステム検討を行いたいと考えており、1)ゲートをボールが通貨した回数を競うイベント、2)ボールがゴールゲートに当たる回数を競うイベント、3)実際にゲームを行うイベントを計画しているとのことです。

また、今回I-ODATA財団より120万円の研究費を得たことについての感想を尋ねるとファムさんは「この装置を導入するためには各ゲートに1台のカメラと、パソコンが1台必要で、最低でも10万円が必要というコスト面の課題があるため、採択されたことは正直驚いている。9月に中間発表があるので、それまでに成果を出せるように頑張りたい」、内方さんは「とても良い機会をいただいたと思っている。採択されたからには結果を出さないといけないという責任があるが、それは目標にも励みにもなる」とそれぞれ答えてくれました。

					

HOMENews今春卒業生3名が「公益財団法人I-ODATA財団の研究開発助成」に採択されました。

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