31号館 合同避難訓練

2023年5月12日(金)、国際高専の4・5年生が通う金沢キャンパスで避難訓練が実施されました。この訓練は学生・教職員の火災発生時における適切で迅速な対応と防火意識向上を図ることが目的で、元消防職員で防災士の山口博文氏の指導のもとに行われました。また、今回は同じ31号館に研究室がある金沢工業大学ロボティクス学科の大学生と教員も参加し、初めてとなる大規模な合同訓練となりました。火災発生場所は1階の進路情報ラウンジで、右足首を捻挫し動けない怪我人1名がいる想定でした。
午後3時15分頃、火災を発見した藤澤先生が大声で助けを呼び、初期消火を開始。近くにいた山岸局長が事務局に状況を伝え、携帯電話で119番通報しました。事務局では宮野部長が指揮を執り、その指示のもと職員2名が車椅子とAEDを持って現場へ急行、怪我人(人形)の足首に応急手当を施したあと、1階の玄関より避難場所であるプラザへ救出しました。また、同時に別の職員が31号館内に火災を報せる校内アナウンスと固定電話から119番通報を行いました。4階で授業を受けていた4・5年生は担任の指示のもと、火元を避けるために東側階段から降りて1階非常口から、大学生は2階玄関からそれぞれ避難しました。プラザ到着後、高専・大学の担当教員が学生の数を確認し、指揮本部に報告しました。今回の訓練は教職員がそれぞれの役割を緊張感持って実行し、火災発生から3分26秒で避難完了となりました。終了後、鹿田正昭校長が「最近は地震が頻繁に発生しており、いつ災害が起こるかわかりません。そのため今回の訓練は非常に有意義なものとなった」と講評を述べました。
訓練後は山口博文氏の指導のもと、AED取扱講習が行われ、4、5年生が心肺蘇生とAEDの使い方を練習しました。怪我人を発見した場合は周囲の安全を確認したあと、大きな声で「もしもし!大丈夫ですか!」と意識を確認し、呼吸を確認できない場合は、直ちに胸骨圧迫し心肺蘇生を試みます。また、近くの人間に119番通報とAEDを持ってくることを指示します。救急隊員が到着するまで心肺蘇生とAEDを正しく続けることで、命を助ける実技を体験しました。
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火災を確認する藤澤先生
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事務局に報せる山岸局長
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指示を出す宮野部長
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怪我人の人形に応急手当を施す
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校内アナウンスで火災を報せる
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119番に通報
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4階の教室から避難する学生
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火災元から遠い東側階段を使用しました。
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非常口から外へ
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クラス担任が現場本部に人数を報告
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避難完了まで3分26秒でした
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初となる大学生との合同避難訓練
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避難訓練後に行われたAED取扱講習会
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心肺蘇生を練習する学生
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心肺蘇生を練習する学生
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心肺蘇生を練習する学生
Kanazawa Campus Fire Drill
