
こんにちは。私はマレーシア出身の1年生アディ・ロヒザムです。夏休み中の2026年8月8日、人生で初めてゴーカートレース大会に参加する機会を得ました。
私が出場したのは、PROJECT KAR7INGが主催する「Rookie Rush Karting League 2026」の第4戦です。私はジュニアカテゴリーに参加し、270ccエンジンを搭載したSodi RX8というゴーカートを運転しました。このカートは直線で最高時速約60kmに達します。予選と決勝では、それぞれ別のカートが用意されていました。
カート競技にはさまざまな種類やクラスがあり、私はまだこのスポーツを始めたばかりです。今回が本格的なサーキットレースへの初挑戦でした。
予選は私にとって厳しいスタートとなりました。リアタイヤのグリップに苦戦し、5回ほどスピンしてしまいました。また、3周目のタイムアタック中には友人がコース中央でスピンし、避けきれず接触してしまいました。幸い大きなけがはなく、そのまま走行を続けることができました。
難しい予選ではありましたが、16台中11番手で予選を終えました。
決勝は11番グリッドからのスタートでした。私はとても緊張していました。スタートシグナルの赤いランプが一つずつ点灯し、そして突然消灯。全車が一斉に第1コーナーへ向かって飛び出しました。
しかしスタートはうまく決まらず、4つ順位を落として15位まで後退してしまいました。それでも追い越しのチャンスを探し続け、周回を重ねるごとに少しずつ順位を上げていきました。そして迎えた最終ラップ。最後のコーナーでチャンスが訪れました。前を走るドライバーのすぐ後ろにつけ、仕掛けるタイミングを待ちます。そしてコーナー進入で勝負をかけ、見事にオーバーテイクに成功しました。
そのままチェッカーフラッグを受け、10位でフィニッシュしました。
私にとって、この大会は単なるレースではありませんでした。以前からレーシングカーに乗ってみたいという夢があり、今回初めて実際にサーキットを走り、競技としてレースに参加できたのです。
ミスをしたことも含め、すべての経験を楽しむことができました。サーキットの雰囲気はとても温かく、自分もこのコミュニティの一員になれたような気持ちになりました。そして、もっとレースをしたい、もっと上手くなりたいという思いが強くなりました。
もちろん、まだまだ学ぶべきことはたくさんあります。私は経験豊富なカートレーサーではなく、まだスタート地点に立ったばかりです。しかし、だからこそ今回の経験は私にとって大きな意味を持っています。
レーシングドライバーを目指している人へ伝えたいことがあります。フォーミュラカーでもGTレースでも、あるいは別のモータースポーツでもかまいません。夢を追いかけるうえで、今の自分のスタート地点を理由にあきらめないでください。
最初から誰よりも速くある必要はありません。すべてを知っている必要もありません。大切なのは一歩を踏み出し、学び続け、目標に向かって努力を重ねることです。
もしレーシングがあなたの夢なら、ぜひ挑戦してみてください。挑戦しなければ、自分がどこまで行けるのかは決して分からないのです。
アディ・ロヒザム
アントニーさんと歩く
ポーリン・ベアード

国際高専では、学生一人ひとりが「SHINE IN YOUR OWN WAY(自分らしく輝く)」ことを大切にしています。今回は、そのような学生の一人を紹介したいと思います。
彼の名前はプルバ・アントニーさん。2年生の学生です。平日の午後4時45分頃になると、ほぼ毎日のようにキャンパス内を歩いている彼の姿を見かけることができます。体育館、寮、温泉、食堂、本館、校舎を巡るコースを何周も歩いています。
最初は、ただ彼が歩いていることに気づいただけでした。しかし、ある日曜日に私も一緒に歩いてみることにしました。歩きながら話をしているうちに、彼がこの時間を利用してインドネシアにいるお母さんと電話をしていることを知りました。それ以来、私たちは平日の放課後を中心に、ときには週末にも一緒に歩くようになりました。彼のおかげで、「歩くこと」の価値に改めて気づかされたのです。
本校には、バスケットボールやバドミントンなどのスポーツで活躍する学生もいれば、学業で優れた成果を上げる学生もいます。アントニーさんもそうした活動を楽しみ、勉学にも励んでいることでしょう。しかし、私の目を引くのは彼のシンプルな日課を続ける姿勢です。午後4時45分頃から、夕食のために食堂が開く午後6時30分頃まで、彼は黙々とキャンパスを歩き続けます。最も多く歩いた日には、なんと17周もしたそうです。私たちも何度か、散歩を終えたその足で直接食堂へ向かい、夕食を共にしました。


私がこの習慣を始めたきっかけを尋ねると、アントニーさんの答えは意外にもとてもシンプルなものでした。「毎日歩こうと思った特別なきっかけはありません。ただ、お母さんに電話したり音楽を聴いたりして、一人の時間を過ごしたかったのです。座っていると退屈だったので、歩いて体を動かそうと思いました。」彼にとって、この散歩の時間は故郷とのつながりを感じる時間でもあります。「一番信頼している母と、インドネシア語で話したかったのです。」
この2か月の間には、ほかの学生たちも時折私たちの散歩に加わってくれました。歩きながらの会話は自然と広がり、家族のこと、趣味、将来の夢、悩み、そして日常の出来事など、さまざまな話題について語り合います。ときには、何周もほとんど言葉を交わさず、静かな時間を楽しむこともあります。
アントニーさんは、散歩の一番の魅力について次のように話してくれました。「体を健康に保ちながら、どんなことでも気軽に話せるところです。また、将来的にはもっと多くの学生に参加してほしいと願っています。みんなで健康を維持しながら、たくさんの話を共有できたらいいなと思います。」彼と歩く時間は、単なる運動以上の意味を持っています。それは友情を育み、自分自身を見つめ直し、人とのつながりを感じる時間です。一見すると何気ない散歩ですが、実はとても意義深い活動なのです。彼は、自然の中で過ごし、山の新鮮な空気を楽しみ、健康的な習慣を続けながら、家族や友人との会話を大切にするという、もう一つの充実したキャンパスライフのあり方を静かに示してくれています。
最後に、私は彼に「歩くのは退屈だと思っている人へ何か伝えるとしたら?」と尋ねました。すると彼は笑顔でこう答えました。「歩けることに感謝してください。誰もが当たり前に歩けるわけではないのですから。」
国際高専では、学生一人ひとりが自分らしく輝くことを応援しています。
私は、アントニーさんがまさにその姿を体現していると思います。
ポーリン・ベアード
留学開始からおよそ4か月が経ち、異国の地での生活も日常へと落ち着いてきました。日本はそろそろ暑さの厳しい時期になるころでしょうが、こちらは正反対の真冬に向かっています。日本の友達と連絡を取る際には、そのたびに、まるで初めて気づいたかのように真逆の季節を感じ、「遠くに来てしまったんだなあ」と実感します。しかし、このやり取りをするたびに、私はいくら日常が変わったとしても、自国に愛着を持つ生粋の日本人なのだと改めて見つめ直すことができるのです。
今回のICTジャーナルでは、私が留学中に体験したことのうちの一つである、OJSAでの出来事を紹介します。
初めに、OJSA(Otago Japanese Students' Association)とは、ダニーデンにあるオタゴ大学の日本人学生会です。定期的に日本文化に関するイベントなどを企画しており、私も友達に誘われてスケートイベントに参加しました。OJSAには、現地の日本人の方や日本文化に興味がある方など、さまざまな人が所属しています。参加費を払えば誰でも参加できるので、ICTの学生にもとてもおすすめです。英語で会話する機会も増えますし、何より大きなイベントは楽しいですからね。インスタグラムで検索すれば出てくると思うので、ぜひ参加してみてください。
参加したイベントの中で特に印象的だったのは、日本対チュニジアのサッカーワールドカップ観戦イベントです。このイベントでは、ひょんなことからOJSAの代表の方に誘っていただき、クラスメイトのことりちゃんとまどかちゃんと共に、企画者側として参加させていただきました。どうやって集客するか、イベントをどのように盛り上げるかなどの話し合いを重ね、チラシ配りやインスタグラムでの発信を経て、およそ90人の方に参加していただくことができました。
私は当日に流すサッカー日本代表の紹介プレゼンテーションと動画の制作を担当し、クラスメイトの二人と代表の方と一緒にプレゼンを行いました。これほど大勢の人の前で英語のプレゼンをするのは初めてだったので、とても緊張しました。しかし、会場は大いに盛り上がり、皆さんが楽しんでくれたようだったので、最終的には勇気を出して挑戦してよかったと思います。無事にサッカー日本代表もチュニジアに大差で勝利を収め、最高の形でイベントを終えることができました。
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Soccer World Cup viewing event at a local church地元の教会で行われたサッカー観戦の様子
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A group photo of the three of us会場でのスリーショット
おわりに、私はOJSAのメンバーや友達、ホストファミリー、そして偶然出会った町の方々など、たくさんの人とのご縁に恵まれ、充実した留学生活を送ることができています。街を歩いているだけでも、ダニーデンの人々は気さくに声をかけてくれて、人と関わることの素晴らしさを改めて感じました。最近では、これまでずっと意識していた英語も徐々に自然に使えるようになり、気楽にコミュニケーションが取れるようになったことが、自分の中で特にうれしい変化です。
私の留学生活もまだまだ半分残っています。知らない土地で暮らすのは大変なこともありますが、それ以上に楽しい気づきがたくさんありました。これからどのようなことが私に訪れるのか、楽しみプラス不安もちょびっとです。
この文章が、今後ニュージーランドへ飛び立つ皆さんのご参考になれば幸いです。
ニュージーランドから、伊藤 綾音でした。
こんにちは。金沢キャンパスの「歩くスピーカー」こと、4年生の鴨下 麟太郎です。最近は活動範囲を秋葉原まで広げ、電気街をホリゾント(舞台背景)に、自慢のしゃべくり漫談を披露してきました。
近頃は、専らラジオ活動に勤しんでおりますので、よろしければそちらもお聞きください。詳しくは、下記のX(旧Twitter)リンクからご覧いただけます。
▶ 国際高専の放課後ラウンジ (@ICTradio_Lounge)
さて、前置きが長くなってしまいましたが、そんな私がこの前司会を務めた「Returnee Presentations: Otago Polytechnic Study Abroad Program 2025」 についてご紹介しようと思います。こちらのイベントは、昨年度に1年間の留学を経験した全4年生が、保護者の方々や、白山麓キャンパスで学ぶ後輩へ向け、留学の思い出や、ニュージーランドにこれから行く人に伝えたいことなどをそれぞれ発表するものです。本イベントは、2026年5月20日(水)に金沢キャンパスにて、対面およびオンラインのハイブリッド形式で開催されました。
発表では、ニュージーランドのおいしい食べ物や、楽しかった旅行先、羊をはじめとする動物たちの魅力や、広大な自然の美しさなど、様々なテーマで発表する学生がいました。なかでも、ニュージーランドのおいしいお店の紹介で、韓国料理店を取り上げ、会場の笑いを誘った友達のプレゼンテーションが、僕のイチオシです。
全てのプレゼンテーションは英語で行われ、学生たちは、ニュージーランド留学で成長した英語力を披露してくれました。学生のほとんどが発音面でも大きく成長しており、改めて聞くと私自身もみんなの変化に驚きました。中には、発表中にニュージーランド訛りが憑依する学生もおり、とても雰囲気が出ていて、終始、楽しく聞いていました。
今回の発表を通して、私たちの一年間のニュージーランド留学の軌跡を、未来ある後輩たちに伝えることができ、とても有意義な時間となりました。
P.S. 「歩くスピーカー」って、完全にウォークマンのことですよね
鴨下 麟太郎
こんにちは。デザイン&ファブリケーション部顧問の林道大です。2026年5月16日(土)に秋葉原で開催された、AKIBA Re-ROBO FESS 2026に出展してきました。
このイベントは、一般社団法人Akiba Tech Connectが主催して今年初めて行われ、モノづくりの聖地“秋葉原”で、技術を媒介として自由に交流できる“テクノロジーの混沌の場”を創出することを理念に開催されました。大企業、ベンチャー企業、中小企業、アカデミア等、所属がさまざまな方々が一堂に会するイベントを目指しています。
国際高等専門学校のブースでは、学校紹介と部活動であるデザイン&ファブリケーション部について説明してきました。会場が秋葉原の中心部にあり、さらに土曜日ということもあり、多くの来場者があり、大変賑わっていました。その中で「高専教育について」や、「国際高専の取り組みについて」などをプレゼンテーションしました。まだまだ一般的には「高専」という存在が充分に認知されているとはいえず、「高専って何ですか」と質問されることもありました。一方で、ロボット技術やドローン技術の関係者には、広く浸透していて、高専で学んだ学生は即戦力として、あるいは将来リーダーとなるような人材として期待されていることを実感しました。
イベントでは展示ブースだけではなく、パフォーマンスステージが設けられており、そこでロボット動作のデモンストレーションをすることができました。持ち込んだロボットは2025年に高専ロボコン全国体会に出場した「香箱倶楽部」です。実演では段ボールが積まれたゲートをつかんで運んだり、人が乗った台車を牽引したりするデモンストレーションを実施しました。本校の学生による実演のあと、会場に来てくれていた子供たちに台車に乗ってもらい、ロボットで牽引しながらステージを一周しました。子供たちはちょっと大きめのヘルメットをかぶって、台車につかまって、ロボットに引っ張られる経験は、もちろん初めてだったと思います。最初は少し緊張していた様子も見られましたが、最後は笑顔で「おもしろかった」と話してくれました。ステージでの実演が終わった後も展示ブースまでロボットを見に来てくれて、ロボットに触ったり、ロボット中身を見たりして、説明担当の学生にさまざまな質問をしていました。
このような体験は、将来高専生になるかもしれない子供たちにとってはもちろん、本校の学生にとっても良い経験となったのではないでしょうか。
デザイン&ファブリケーション部
顧問 林 道大
























