Makada
 こんにちは。白山麓高専事務室の間加田 侑里です。今回は2026年7月24日(金)に行われたエンジニアリングデザインⅠA(1年生)の最終ポスター発表について紹介します。
 1年生が履修するエンジニアリングデザインⅠAの授業では、日常生活の問題を発見し、その解決策を考えるためのプロジェクト活動を行います。学生たちは基礎知識や手法を学びながら、アイデアを素早く試作し、カタチにすることで価値を創造する楽しさを体験します。
 1年生の課題は、「日常生活における不便なものを改善!」をチームでリデザインし、その不便な点を解決することでした。学生たちは、寮や学生生活の中で不便に感じるさまざまなアイテムに注目しました。学生たちが製作したプロトタイプは下記の通りです。

Roll Hangers

 このグループは、寮生活を通じて、ハンガーのサイズや形状が原因で収納スペースを確保しにくいという課題に着目しました。そこで、折り曲げたり丸めたりすることでコンパクトに収納できるハンガーを製作しました。持ち運びやすさを重視した設計となっており、引っ越し時の荷物のかさばりを軽減することができます。

Blackboard Eraser Attachment

 このグループは、黒板のチョークを消す際に粉塵が空気中に舞い上がり、教室環境が不衛生になるという課題に着目しました。そこで、素早く確実に板書を消しながらチョークの粉を効果的に回収し、空気中への拡散を防ぐ黒板消しアタッチメントを製作しました。アタッチメント内部にはフィルターとファンを組み込み、吸い込んだ粉塵を回収することで、高い清掃性能と快適な教室環境の実現を目指しました。

Attachment for Table

 このグループは、学生が使用する机のスペースが限られているため、小物が机から落ちたり、作業スペースが不足したりするという課題に着目しました。そこで、机に取り付けられるクリップ式のデスクオーガナイザーを製作しました。小物を整理して収納できるため、机上のスペースを有効に活用することができます。

Cable Organizer

 このグループは、学生が机上でパソコンのケーブルやアダプターを使用する際、配線が乱雑になり作業しにくいという課題に着目しました。そこで、ケーブルやアダプターを整理して収納できる収納付きケーブルオーガナイザーを製作しました。机に取り付けられる構造となっており、配線の長さを調節し、作業スペースを広く確保することができます。

Bottle Lamp

 このグループは、リビングコモンズの照明が大きすぎて周囲の友人の顔が見えにくいことや、照度が不足していて効率的な学習がしづらいことを課題として捉えました。そこで、軽量で持ち運びが容易な照明装置を製作しました。この装置は下部から光を照射し、上に置いたペットボトル内の水の反射を利用して光を拡散させます。装置がコンパクトであるため、友人の顔が見え、周囲を明るく照らすことが可能となり、学習時やコミュニケーション時に改善がされました。

On-time Laundry

 このグループは、学生寮に設置されている洗濯機の利用において、洗濯終了後も洗濯物を取り出さない利用者がいるため、他の学生がすぐに使用できないという課題に着目しました。そこで、学生証とQRコードを活用した洗濯機管理システムを提案しました。学生証をかざすことで洗濯機のロックが解除されて利用できるほか、QRコードを読み取ることで空いている洗濯機の状況や現在の利用者を確認することができます。

 学生たちは今回のプロジェクトを通して、課題発見からアイデア創出、試作、発表までの一連のプロセスを体験しました。日常の「不便」に目を向け、それを改善するための提案を形にした経験は、今後の学習やものづくり活動にも大きく生かされることでしょう。

間加田 侑里

9月の贈り物

こんにちは。3年生の中澤 円香です。

 日本はそろそろ涼しさが増してくる頃でしょうか。ニュージーランドでは冬が終わりに近づき、ダニーデンにも少しずつ春の気配が漂い始めています。町を歩けば桜が咲き、風にもどこか柔らかさが混じっていて、9月にもかかわらず春を先取りしたような、なんだか得をした気分になります。

 さて今回は、先日ニュージーランドでラジオに出演した経験について綴ろうと思います。きっかけは友人との何気ない会話でした。「ラジオに出てみたいね」と話していたところ、それを聞いたオタゴ大学日本人学生会OJSA(Otago Japanese Students’ Association)の代表の方が、オタゴ大学で日本語を教えている晴子先生がラジオのゲストを探していると教えてくださったのです。そんなご縁があって、友人のあやね、ことりと私の3人で、ラジオに出演することになりました。



 

 

 

 

 

 

 

 

 英語での出演は初めてで、決まってから当日までは正直、緊張がなかなか抜けませんでした。自分の考えを英語でどこまで伝えられるか不安もありましたが、晴子先生が丁寧に寄り添ってくださったことと、気心の知れた友達がそばにいてくれたことに、何度も助けられました。おかげで本番では思っていた以上に自然に、そして心から楽しんで話すことができました。

 番組では、ニュージーランドと日本の違いや、こちらに来てから訪れた場所について、1時間ほどおしゃべりしました。普段は当たり前のように感じていた文化の違いを、改めて言葉にして誰かに伝えるというのは、思っていた以上に新鮮で、私自身にとっても発見の多い時間になりました。

 気づけば収録はあっという間に終わっていました。あれほど心配していたはずなのに、振り返ればとても楽しい時間だったなと思います。ニュージーランドでラジオに出演するなんて、思ってもみなかった経験でしたが、だからこそとても貴重な1日になりました。この縁をつないでくださったOJSAの方や晴子先生、そして一緒にラジオに参加してくれた友人には、感謝の気持ちでいっぱいです。

 9月なのに春の気配を感じて得をした気分になったように、今回のラジオ出演もまた、この国が思いがけず私にくれた贈り物のひとつだったように思います。これからも一つひとつの経験を大切にしながら、残りの留学生活を過ごしていきたいと思います。

中澤 円香

With Haruko-sensei and my friends晴子先生と友達と共に

 

 

 

 

 

 

 

 

「華道講座」顧問の宇都宮 隆子です。4、5年生が学ぶ金沢キャンパスには、課外活動として「華道講座」があります。月2回を基本に、参加学生たちは、草月流石川支部八部会に所属されている南川 穂和先生よりご指導をいただいています。今年度は4年生3名、5年生1名の計4名で活動を行っています。

後学期からの活動再開を前に、前学期の活動の様子を振り返りながら、参加してくれている4、5年生たちの様子をご紹介したいと思います。

 

[5月]
4年生は、いけばな初心者とは思えないほど花ばさみを上手に使いこなし、南川先生からもお褒めの言葉をいただきました。デザインを考える表情も真剣そのものです。
5年生は、自分の作品と静かに向き合いながら、4年生をあたたかく迎え入れてくれていました。


[6月]
じっくりと花と向き合う人、先生からアドバイスを受ける人、クラスメイトの意見を聞きながらにぎやかにデザインを決めていく人。作品づくりの過程はさまざまです。


[7月①]
ヒマワリの首が重すぎて。「どうしても顔を上に向かせたい!」という一心で・・・写真の中に、そっと添えられたつまようじ、気づきましたか。小さな工夫が、作品へのこだわりを物語っています。


[7月②]
講師の南川先生は、茶道 裏千家 名誉師範でもいらっしゃいます。
4、5年生に茶道を体験する機会を作ってくださり、お菓子は東山の「吉はし」のお干菓子をいただきました。

[7月③]
作品を飾る場所は、校長室や高専玄関、階段下のスペースなどさまざまです。
最近では、各自の作品を飾るスペースも定着してきました。


[10月]
草月創流100周年記念 石川県支部いけばな展「ともに創る 未来へつなぐ」の『みらいコーナー』に4、5年生が参加させていただくことになりました。
(草月会石川県支部の皆さま、ありがとうございます)
会期は10月10日(土)~12日(月)、会場は金沢21世紀美術館 地下1階市民ギャラリーBです。
お近くにお越しの際は、ぜひ学生たちの作品をご覧いただければ幸いです。
https://www.sogetsu.or.jp/events/local/816652/

華道講座
顧問 宇都宮 隆子


こんにちは。白山麓キャンパスのラーニングメンター、シャーデー・モーアです。今回は、この場を借りて公式の「ICTハウスシステム」の正式発表と紹介をしたいと思います。

白山麓キャンパスでは、この2年半にわたり、寮生活を送る学生を対象にハウスシステムを運用してきました。この制度は、1年生と2年生が共通の目標に向かって協力し、学期を通じて行った善行や成果に対して「ハウスポイント」という形で評価・報酬を得られるようにするために作られたものです。学生は4つのハウスに分けられます。そして、各ハウスには「ヘッドオブハウス」と呼ばれるラーニングメンターがおり、そのハウスに所属する学生を統括しています。学生は、以下のような活動によってハウスポイントを獲得できます。

  • 宿題を終え、ラーニングメンターに提出・確認してもらう
  • 白山麓キャンパス内の清掃を行う
  • ラーニングメンターが実施する指定ワークショップに参加する
  • 学習教材の整理・点検活動に協力する
  • その他、模範的な行動や功績が認められる場合

一方で、次のような行動には減点が課されます。

  • ラーニングセッションへの遅刻
  • ロールコール(点呼)への不参加
  • 自分で使用した場所の片付けをしない
  • 私物やゴミを放置する
  • その他、ラーニングメンターが不適切と判断した行動

学生たちは学期を通してハウスの仲間と協力し、できるだけ多くのポイントを獲得(または失わないよう努力)して、学期末に最も多くのポイントを獲得したハウスとなり、「ICTハウスカップ」の優勝を目指します。また、各学期終了後には、次の学期に向けて学生はランダムに別のハウスへ再編成されます。

これまでのハウスシステムでは、世界的に有名な小説・映画シリーズに登場する4つのハウスを利用していました。しかし、この仕組みを永続的に使い続けることはできず、より白山麓キャンパス独自の制度として発展させる必要がありました。そこで2025年の前学期の終わりに、学生たちにアンケートを実施し、白山麓地域に生息しており、キャンパス周辺でも見られる動物の中から好きなものを選んでもらいました。

候補には、

  • カメムシ
  • ツキノワグマ
  • カエル
  • イヌワシ
  • カモシカ

などが含まれていました。学生たちから最も支持された4種類の動物を、新しいハウスのシンボルにすることが企画の目的でした。その結果、選ばれた4つの動物は以下の通りでした。

  • キツネ
  • ニホンザル
  • イヌワシ
  • オコジョ

そして私は、それらを基に新しいハウスクレスト(紋章)のデザイン制作に取りかかりました。新しいハウスのデザインは統一感を持たせるとともに、ICTらしさと学生たちが親しんできた従来のハウスシステムの雰囲気を残したいと考えました。 ロゴについては、ICTの公式ロゴを連想させながらも独自性のあるものを目指しました。制作には長い時間を要しましたが、2025年前学期終了から2026年前学期開始までの期間をかけて、ついに新しいハウスロゴが完成し、学生たちへ公開する準備が整いましたので、皆さんにも正式にお披露目します!

それでは、ICT白山麓キャンパスの4つのハウスをご紹介します。

最初のハウスはSoragle(ソレグル)です。

名前の由来
Sora(空)+(ワシ)
シンボル動物
イヌワシ
メインカラー
青
サブカラー
金
属性(エレメント)
水
方角
西
象徴する特性
勇気と革新性
ヘッドオブハウス
クリシア

 

次のハウスはMonkage(モンカゲ)です。

名前の由来
Monkey(サル)+(影)
シンボル動物
ニホンザル
メインカラー
緑
サブカラー
銀
属性(エレメント)
土
方角
東
象徴する特性
粘り強さとチームワーク
ヘッドオブハウス
ドミソン

 

3番目のハウスはVixtsune(ヴィックツネ)です。

名前の由来
Vix(の略)+(キツネ)
シンボル動物
キツネ
メインカラー
赤
サブカラー
黒
属性(エレメント)
火
方角
北
象徴する特性
知恵と好奇心
ヘッドオブハウス
ダイアン

 

最後のハウスはFuwapaw(フワパー)です。

名前の由来
Fuwafuwa(ふわふわ)+(足・肉球)
シンボル動物
オコジョ
メインカラー
黄
サブカラー
白
属性(エレメント)
光
方角
南
象徴する特性
高潔さと逆境に負けない強さ
ヘッドオブハウス
シャーデー

 

これら4つの個性豊かなハウスを作ることで、学生たちが「これは自分たちの学校ならではの文化であり、誇りに思える特色だ」と感じてくれることを期待しています。

ICTでハウスシステムを導入して以来、学生たちの態度や人間性には目に見える変化がありました。学生たちはハウスポイントを失うことを嫌がりますが、それが責任感や協調性を育む大きな動機付けとなっています。また、ICTの1年生・2年生からのフィードバックも非常に好意的です。学期末アンケートでは、「来学期以降もハウスシステムを継続したい」と回答する学生が毎回96%以上に達しています。

2026年前学期からの公式なICTハウスシステムの導入に伴い、学生たちにとって、それはさらに重要な意味をもつようになりました。学期終了時点で最も多くのポイントを獲得したハウスは、学期末パーティーにおいて、ラーニングメンターが提供する特別メニューの中から好きな食事を選ぶことができます。これは、学期を通じた努力に対する報酬として与えられるものです。そして今学期からは、それに加えて正式な「ハウスカップトロフィー」が授与されます。優勝したハウスは、トロフィーに取り付けられるペナントリボンに自分たちの名前を記すことができ、そのトロフィーは皆が見られるようにキャンパス内に展示されます。

私たちラーニングメンターは、1年生と2年生全員が今後もICTハウスシステムを楽しみ、そこから多くのことを得てくれること、そして、ICTにおいて生産的で思いやりがあり、周囲の助けとなるような学生として成長し続けてくれることを願っています。

シャーデー・モーア

 

皆様、こんにちは。国際高等専門学校(ICT)国際理工学科講師のアピラク・サンゲンチャイです。私は現在、ICTの教員として勤務しています。また、タイのラジャマンガラ工科大学ランナー校(RMUTL)の卒業生でもあります。そのような立場から、RMUTLとICTとの関係が発展していく過程を見守り、またその一端に携わることができたことを大変うれしく、光栄に感じています。
 私とICTとのつながりは、RMUTLで電子工学分野の技術教育を学んでいた学生時代に始まりました。当時、金沢工業高等専門学校(現在のICT)とのLearning Express(LeX)プログラムに参加し、デザイン思考を学びながら、日本人学生とともに地域課題の解決に取り組みました。この経験を通じて、課題解決能力が向上しただけでなく、国際協働の重要性や楽しさを学ぶことができました。
 その後、2017年には金沢工業大学(KIT)が実施するさくらサイエンスプログラムに参加し、日本の教育や研究活動、先端技術に直接触れる機会を得ました。この経験を通じて、RMUTLとKIT、ICTとの交流の歴史や相互協力の意義について理解を深めることができました。そして、このような継続的な交流が、現在の連携の発展につながっていることを強く実感しました。
 長年にわたり積み重ねられてきた取り組みは、この協力関係の礎となっています。教職員や学生による継続的な交流、教育活動や研究に関する意見交換、さらには文化交流を通じて、相互理解と信頼は着実に深まってきました。私自身も2020年にICTへ着任して以来、教員としてこの関係の発展に携わることができることを大変うれしく感じています。
 そして2026年9月15日、RMUTLとICTは正式に学術交流協定覚書(MoU)を締結しました。私にとって、このMoU締結は単なる形式的な合意ではありません。これまで築かれてきた交流と協力、そして多くの関係者による努力と経験が形となった大きな節目であると感じています。この重要な場に立ち会い、その瞬間を見届けることができたことを大変光栄に思います。
 今回のMoUは、学生交流、共同学術活動、共同研究、文化・体験型学習プログラムなど、幅広い分野での連携を推進するための枠組みとなります。今後は、学生が互いの国や文化について学び合う機会がさらに増えるとともに、教員間の教育・研究面での協力も一層活発になることを期待しています。
 また、このパートナーシップが短期交換留学プログラム、国際的なプロジェクト型学習、デザイン思考ワークショップ、工学・技術分野における共同研究、さらには文化体験プログラムなどを通じて、さらに発展していくことを願っています。これらの活動は学術交流を強化するだけでなく、学生たちが国際的な視野を養い、生涯にわたる友情や人的ネットワークを築く貴重な機会にもなるはずです。
 私自身、この交流を通じて多くの学びと成長の機会を得てきました。学生時代から続くこのご縁の中で、現在は教員としてその発展に携わることができることを大変光栄に感じています。今年締結されたMoUが、今後の新たな挑戦と有意義な協力の礎となり、多くの学生や教職員に長期的な恩恵をもたらすことを心より願っています。

アピラク・サンゲンチャイ

 

Dr. Kanthana Ditkaew, RMUT representative, and Masaki Shikada, President of ICTRMUT代表 Dr. Kanthana DitkaewとICT 鹿田正昭校長

With the RMUTL delegationRMUTL訪問団の皆様とともに

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