
こんにちは。白金祭運営委員長の伊藤 周です。
今回は、2026年2月22日(日)に開催された「白金祭2026」について振り返りを書かせていただきます。なお、当日の企画内容についてはTopicsでも取り上げていますので、そちらもぜひご覧ください。
今年は過去最高となる114名の皆さまにご来校いただきました。在校生のご家族や地域の小中学生、OB・OGの方々など、多様な方に足を運んでいただき、白金祭というイベントの認知が着実に広がっていることを実感しました。今後もより多くの方に楽しんでもらえるよう、さらに魅力的なイベントへと成長させていきたいと思っています。
今年の白金祭は、例年以上に新企画が多く登場したことが大きな特徴でした。「高専紅はるか」の焼き芋販売や、自作ゲームを体験していただくゲームコーナーは今回が初の試みです。アンケートや学生の感想からも大変好評で、どちらも大きな盛り上がりを見せていました。企画に尽力してくれた学生の皆さん、そして支えてくださった先生方に心から感謝しています。
加えて、白金祭の定番、そして“1番の目玉”ともいえる学内ロボコン、これまでの練習成果を披露するピアノ演奏も大変盛況でした。一方で、恒例となっていたバンド演奏が実施できなかった点は残念でしたが、来年度はぜひ実現できるよう準備を進めてほしいと思っています。
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2年生のエンジニアリングデザインの授業で栽培した焼芋の販売
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2年生のエンジニアリングデザイン
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福本 一優さん(2年生)が制作した3Dシューティングゲーム
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五百藏さんが製作した2Dシューティングゲーム
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ICTすごろく
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美術部によるイラスト展示
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ロボット展示
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ボルダリング体験
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校内ロボコン
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校内ロボコン
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校内ロボコン
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校内ロボコン
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校内ロボコン
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ピアノ演奏
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ピアノ演奏
今年度の後学期は、期末テストが1週間後ろへずれた影響で、テスト終了後から白金祭までの準備期間が例年より短くなってしまいました。さらに、2月の課外活動期間は白金祭以外にも多くの活動が重なり、学生たちは非常に忙しい中で準備に取り組んでくれました。この経験から、これからはより効率よく準備を整える仕組みづくりが必要だと感じました。
また、実行委員の中でも直前に体調不良者が出るなど、開始直前まで慌ただしい場面もありましたが、無事に白金祭を終えることができました。実行委員の学生たちには、この成功体験と反省点のどちらも大切な財産として、来年度の学生生活に活かしていってほしいと思います。
伊藤 周
こんにちは。物理科目担当の伊藤 周です。今日は2026年2月16日、18日に行われたイラストワークショップについて書きます。白山麓キャンパスでは2月になると課外活動期間と呼ばれる、様々なワークショップや普段の様々な先生方が企画する、授業ではやれない特別な課外活動を行う期間になります。
イラストワークショップは今年で3回目です。昨年に引き続き、イラストレーターの伊吹revさんをお呼びして行われました(伊吹revさん、今年もありがとうございました!)。今回のテーマは「ステッカーパックを作ってみよう」ということで、一昨年のイラストワークショップで生まれた国際高専オリジナルキャラクター「栗原あかね」をテーマにステッカーパックを作成しました。
初日は伊吹revさんからイラストレーターという職業、キャラクターやちびキャラの描き方についてのレクチャーがあり、その後、参加した学生一人一人がイラストを作成しました。2日目にそれらをまとめたデータとして印刷し、カット作業を行いました。余白を残してハサミでカットし、パックに詰めてまとめるというやり方で、なかなか苦労しながらでしたが、かなりクオリティの高いステッカーパックができました。また、AIとの付き合い方、著作権の取り扱いなど、プロとして活躍している方からの現場の考え方を伺うことができたことが大変興味深いものでした。学生たちもイラストの描き方やイラストレーターという職業について積極的に質問していました。
今回参加した学生たちはもともと絵を描くことが好きな学生が多かったこともあり、自分の描いたイラストがステッカーとして完成していくプロセスを楽しんでいてくれたようでした。私自身は絵を描きませんが、目を輝かせている学生を見ると、このワークショップを企画して良かったと思います。
最後に、伊吹revさん、2日間のレクチャーありがとうございました!伊吹revさんの丁寧で面白く、ためになるスライドや親切な指導をとても感謝しています。来年も是非国際高専にお越しくださいね!
1日目
2日目
伊藤 周
こんにちは!ラーニングメンターのドミソン・アブワンです。
2026年2月17日(火)、白山市との連携のもと、白山麓キャンパスの学生と教員は、中宮温泉スキー場エリアで雪上を歩く「かんじきハイク体験」に参加しました。私たちを案内してくれたのは、フィリップ・ケザウ先生と、元気いっぱいの白山市の方と白山ろく少年自然の家のアイカワさん(通称アイちゃん)でした。
現地までの短いバス移動の間、アイちゃんは里山の興味深い話で私たちを楽しませてくれました。中宮温泉スキー場はすでに営業していないものの、今も丁寧に管理されています。入口では、小さな時計台が私たちを出迎えてくれました。ゲレンデがあった斜面は、まるで休んでいるかのように平らで静かでした。案内された食堂は、使われていないにもかかわらず、鍋やテーブルがきちんと整えられていました。その食堂で、施設の説明や「かんじき」の履き方を教わりました。アイちゃんの語り口はとても軽妙で、たちまち場を明るくしてくれました。かつて若いカップルが花火を見ながらナイタースキーやスノーボードを楽しんでいたことや、老夫婦が「若い頃に見た花火」の思い出話をしていたものの、実は片方だけしかその場にいなかったという笑い話も披露してくれました。
かんじきをしっかり装着した後、いよいよ雪上散策の始まりです。ゆるやかな斜面を少し登るだけの短いハイクでしたが、天気は快晴で、遠くから鳥のさえずりが聞こえ、穏やかな景色を眺めながら歩きました。途中で動物の古い足跡を見つけ、アイちゃんからその主の見分け方を教わりました。続いて、小川が流れる小さな林へ入り、フィリップ先生の指示に従いながら慎重に下っていきました。学生たちは興奮しっぱなしで、笑い声や「すごい!」「きゃー!」という声があちこちから聞こえました。小川沿いに歩いていくと小さな滝にたどり着きました。数名の勇敢な学生が水に触れて、すぐにその冷たさに驚きの声を上げていました。
その後、山道を登ってメインの斜面に戻りました。下りる時には見えていなかった山々の景色が目に飛び込んできて、思わず息をのみました。頂上から見ると、山々は灰色と白の濃淡で描かれた巨大な壁画のように見えました。しばし雪合戦や雪玉キャノン、滑り遊びなどを楽しんだ後、エンジニアっぽいノリで集合写真を撮ろうと集まりました。数回のトライの末、私たちは人間ピラミッドでの撮影を見事に成功させました。
昼食には、とても美味しいおにぎりセットと味噌汁、お茶をいただきました。しっかり体力を回復した後、午後のアクティビティであるソリ遊びが始まりました。2時間近くノンストップですべり、坂道は笑いのハイウェイと化しました。ツアーガイドさんたちが小さなジャンプ台まで作ってくれ、やる気満々でソリを手に持っている学生たちが「そりジャンプ」に挑戦できるようにしてくれました。
最後に、学生全員がソリを手に頂上に横一列に並び、一斉に斜面を滑り下りました。全員が下までたどり着いた後、アイちゃんと白山市の担当者の方々にお礼を伝えて1日の体験を締めくくりました。自然の中では、特別な道具がなくても、五感だけで十分にその美しさを感じることができる-そんなシンプルで大切なことを、今回の体験は思い出させてくれました。
ドミソン・アブワン

こんにちは。国際理工学科2年の石原田 海秀です。突然ですが、みなさんは2年生の「エンジニアリングデザインⅡ」という授業についてご存じでしょうか?エンジニアリングデザインⅡでは、休耕田で紅はるか(サツマイモ)を育てて「高専紅はるか」というオリジナルブランドで収益の黒字化を目指しているアグリビジネス班と、その「高専紅はるか」を育てている畑をサルなどの野生動物から守るテック班という二つの班に分かれて活動しています。私は今年、テック班として一年間活動したので、今回は2025年度のテック班の活動について紹介したいと思います。
テック班は、テクノロジーを使って高専紅はるかを育てている畑を野生動物の被害から守るために、IoT班、ドローン班、ローバー班の3つに分かれて活動し、獣害対策システムの完成を目指しています。
獣害対策のシステムとしては、畑をIoT班の作ったシステムを使って野生動物の動きを監視して、そこからLINEなどのメッセンジャーを使いドローンを飛ばしてサルなどの野生動物を撃退することを目標としています。また、雨などによりドローンが安全に飛行できない時にはローバーと呼ばれる車輪で動くロボットで野生動物を撃退することも目指しています。

IoT班
IoT班の目標は、畑の状況を獣害対策システムを使ってユーザーに伝えるためのシステムを作り、ローバーやドローンといった他のシステムと繋げる役割を果たすことです。昨年度まではLINEのお知らせ機能を使っていましたが、サービス終了に伴い、それができなくなってしまったので、お知らせ機能をLINE以外のサービスで使えるようにしました。今年度は時間の都合上、実際に活用できるかを確かめることができなかったので、来年度から日常生活での有用性について検討を続けていく必要があります。

ドローン班
ドローン班の目標は、IoT班が構築したシステムから指令を受けてドローンを飛行させ、獣害対策をすることです。
今年度は獣害対策のために農業用ドローンを使うという先輩たちのアイデアを引継ぎました。その過程でドローンの飛行制御をするパーツのプログラムの自由度が低いという課題を見つけました。その問題を解決するために農業用ドローンの制御パーツを交換しました。今後はカメラから外の状況を把握してドローンを飛行させるシステムを確立していく必要があります。
ローバー班
ローバー班は、雨天時など天候が悪くドローンが飛ばせない場合の獣害対策に向けて、昨年度から活動が始まったものです。今年度は先輩方から受け継いだローバーを改良・改善していくという形で取り組んでいました。物理や数学の授業、日々の課外活動などから得た知識を活用しながら、後学期にはローバーの目的である雨天時の走行のために防水カバーの制作を行いました。防水カバーを作るという初めての挑戦に、いろいろ苦戦しましたが先生や学生同士での話し合いを通じてプロトタイプを作ることができました。来年度は、防水カバーの性能向上やIoT班やドローン班との連携に挑戦してほしいです。
私は、この中でもローバー班に所属していました。昨年度の先輩から受け継いだローバーは移動速度が速く、車輪を固定しているねじが緩んでしまう問題があったので、今年度は防水カバーの取り付け以外に、その問題を解決すべくモータを減速させることになり、減速機の設計を私が担当しました。私は、ロボコン活動にも所属していて主に電気系の作業を担当していたので、普段していない機械設計には苦労しました。減速の設計では、まずローバーをどのぐらいの速度で移動させたいかを決め、そのためにはモータをどれぐらい減速させる必要があるのか、ギヤを選定しどのように配置にすればいいのかということを考えることに苦戦しました。その過程で機械設計の基本を学べたと思うので、この経験をこれからのエンジニアリングデザインや課外活動などに活かしていきたいです。
今年度のエンジニアリングデザインⅡの成果が後輩たちに受け継がれて、獣害対策システムの機能が完成することを期待しています。
石原田 海秀
こんにちは。白山麓高専事務室の間加田 侑里です。2026年1月30日(金)に行われたエンジニアリングデザインIB(1年生)の最終発表について紹介します。
1年生のエンジニアリングデザインIでは、「人に役立つものづくり」を目標にして1年間授業に取り組んできました。学生たちは6つのチームに分かれて、ターゲットユーザーへのインタビュー調査などを通して、そこに潜む問題や要望に対して解決する装置等を製作して、プレゼンテーションに挑みました。
課題発見するターゲットとして温泉施設「比咩の湯」及び「体育館」、「メーカースタジオ」、「実験室」から6チームに分かれて問題解決に挑みました。
【メーカースタジオ:ピカピカ Cleaner】
このチームは、メーカースタジオにある工作機械を清掃するための「ピカピカクリーナー」を製作しました。本校にはモノづくりのための施設としてメーカースタジオと呼ばれるスペースがあります。ロボコン活動を行う学生たちは、ほぼ毎日メーカースタジオを利用しています。そのため、メーカースタジオを管理する教員や学生にとっては、工作機械の形状によって清掃に時間や手間がかかることが課題となっていました。そこで学生たちは、回転ブラシ、ロングブラシ、潤滑装置の3つの機能を備えた清掃器具を開発しました。
回転ブラシ:ブラシを取り付けて回転させる構造になっており、細かな切りくずを掻き出して隅々まで清掃できます。
ロングブラシ: 細かい切りくずを集めるためのブラシで、用途に合わせて2種類のサイズを用意しています。
潤滑装置: 工作機械に潤滑油を吐出・補充する機能を備えており、機械の動作を滑らかにし、寿命や加工精度を維持するために重要な役割を果たします。
普段は工作機械の箇所ごとに適した清掃用具を使い分けていましたが、学生たちが製作した「ピカピカクリーナー」を使うことで、追加の工具を使わずに、より効率的な清掃が可能になりました。
【実験室:Lab Helper】
このチームは、実験室を管理している化学科目担当の教員にインタビューを行いました。その結果、学生たちは実験室で使用する器具の使い方や置き場所、片付けの手順、さらには実験の方法が分からず、同じ質問を何度も化学科目担当のナグワ・ラシィド先生に尋ねたり、ナグワ先生の手が空くまで待たなければならないことが問題であることが分かりました。
そこで学生たちは、必要な情報を一括して確認できるウェブサイトを制作しました。このウェブサイトでは、実験を行う際の注意点や手順を共有できるほか、学生が先生へ直接質問を投稿することもできます。また、実験を通して学んだ内容を記録・共有できる機能もあり、学生同士が知識を共有し合える仕組みになっています。 さらに、実験中でも安全に操作できるように、タブレット端末 のケースにはアクリル素材を使用しており、実験用手袋をしたままでも画面操作が可能です。
【体育館:TEE SWEEPER】
このチームは、体育科目担当のフィリップ・ケザウ先生にインタビューを行いました。その結果、トレーニングジムに設置されているトレーニング機器を清掃する際、雑巾とスプレーを別々に使用する必要があるため両手がふさがって扱いにくいこと、また雑巾が乾きにくく不衛生になりやすいことが課題として挙げられました。
そこで学生たちは、スプレーと雑巾を一体化し、持ち運びやすい清掃機器を製作しました。片手で使えるように握りやすいハンドルを採用し、拭き取り部分には乾きが早いスポンジを装着しました。さらに、スプレーの残液が自動的に補充される仕組みも開発し、より効率的で衛生的な清掃道具を提案しました。
【体育館:PYM】
このチームは、フィリップ先生に、体育館で発生している問題についてインタビューを行いました。その結果、体育館が散らかっていて学生が使用できない状況があるにもかかわらず、誰が散らかしたのかを特定できないため、利用状況を追跡できる仕組みが必要であるという課題が明らかになりました。
そこで学生たちは、体育館の入退室を管理する追跡システムを製作しました。体育館を利用する学生が入館認証カードをかざすとブザーとLEDが点滅してスキャン完了が分かる仕組みになっています。また、学生が入館認証カードをかざしやすいように、レーザーカッターを使用して高さ80cmの専用スタンドも製作しました。さらに、認証時には、ウェブサイトに利用者の名前が自動的に登録され、どの学生がいつ体育館を利用したのかを確認できるシステムが組み込まれています。これにより、体育館の利用者を追跡することが可能になりました。
【温泉施設「比咩の湯」:Bye-Bye Stink Bugs】
このチームは、温泉スタッフへのインタビューや温泉施設の観察を通して、学生たちは館内に潜むカメムシの問題に着目しました。カメムシは山間部に多く生息し、暖かい場所を好む習性があります。また、独特の臭いを放つため、利用者やスタッフにとって不快な存在となります。
そこで学生たちは、温泉を清潔で快適に保つために、カメムシに直接触れることなく簡単に取り除ける装置を開発しました。この装置では、カメムシが好む柑橘類を内部に入れておびき寄せます。2重構造になっている中央のフタがスライドし、誘引されたカメムシが内部の水の中に落ちる仕組みになっています。
【温泉施設「比咩の湯」:温泉館内3Dモデル】
このチームは、温泉スタッフへのインタビューや温泉施設の観察を通して、温泉を利用したことがない人や、海外からの利用客に対し、温泉の使い方を効率的に伝える方法が必要であることに着目しました。
そこで学生たちは、温泉施設をモデル化して視覚的に分かりやすく示し、日本語と英語による案内を付けることで、誰でも理解しやすい説明ツールを製作制作しました。また、施設説明のボタンを押すとLEDが点滅し、温泉施設内のレイアウトや設備の位置が一目で分かるようになっています。
前学期のチームプロジェクトでは、学生たちは日常生活を観察し、「毎日使っている中で最も不便だと感じるもの」を特定し、その個人的な課題を解決する方法を考案しました。プロジェクトの過程では、グループ内で意見の違いやさまざまな問題に直面し、それらを受け入れながら協働する力を身につけることができたと思います。 後学期では、新たなチーム編成のもと、前学期に得た経験を活かし、自分には何ができるのか、どのような場面で力を発揮できるのかを理解したうえで、それぞれが持つ強みを活かして取り組むことができたのではないでしょうか。
来年度のエンジニアリングデザインでの学生たちの活躍が楽しみです。
間加田 侑里































































































































































