こんにちは。ICT白山麓キャンパスで英語科目担当のイアン・スティーブンソンです。
ハロウィンのジャック・オー・ランタン作りと同様にICTの恒例行事となっているタイダイ染めTシャツ作りの様子お届けします。ジャック・オー・ランタン作りと違って、タイダイ染めTシャツ作りは特定の開催時期が決まっていません。以前に開催したタイダイTシャツ作りは5月のゴールデンウィーク中と9月でしたが、今年は2025年2月17日(月)と2月20日(木)に開催となり、学生13名と教員3名がタイダイ染めTシャツを作りにプロジェクトブースに集まりました。
プロジェクトブースにやって来ると、まず、TシャツのサイズをS、M、L、LLの中から選び、そしてゴミ袋を使ってエプロンを作り、手袋をはめ、Tシャツ作りにとりかかりました。始める前に、自分の作りたいデザインを決めるために、ドット、ストライプ、渦巻き、まだら模様といったタイダイ染めのデザインについて説明し、その後Tシャツ作りがスタートしました。
皆それぞれに時間をかけてTシャツを作りました。作り終わった学生からハンガーに掛けて乾かしたのですが、ある学生はうっかり足の指に緑色の染料がついてしまい、足の指についた塗料を洗い落としていました。ハンガーに干したTシャツは翌日の水曜日までに乾いたので、Tシャツから余分な染料を洗い流しておきました。この作業をしないと、他の衣類と一緒に洗濯をした時に色が移ってしまうからです。
翌日木曜日、皆がプロジェクトブースに自分のTシャツを取りに戻ってきました。この時に、布用マーカーを使ってカスタイマイズしたり、個人の名前等を書き入れたりすることができます。出来上がったTシャツを見て満足して受け取った学生もいれば、もっと何かを付けたしたいと思い、キャラクターを描いたり模様を強調した学生もいましたし、他の学生に絵を描いてもらったりもしていました。
とても賑やかでカラフルな楽しい時間でした。
@ictkanazawa 2025年2月17日(月)、イアン先生主催の「タイダイ染めTシャツ作り」が開催されました!学生たちはTシャツをねじったり、くしゃくしゃにしたり、結んだりして、様々な模様に染めました。カラフルで個性的なデザインに仕上がりました🎨👕💫💕 #国際高専
♬ I WANT YOU BACK - TWICE
イアン・スティーブンソン
こんにちは。留学支援課の小沢 香澄です。本日はオタゴポリテクニク留学に関しての説明会開催についてお伝えいたします。
来年度オタゴポリテクニクに留学する予定の学生および保護者を対象に、説明会が開催されました。学生に対しては2月中に対面での説明会が3回行われ、さらに保護者も加えたオンラインミーティングが2月14日(木)に開催されました。ニュージーランド・オタゴポリテクニク留学は3年生が参加するプログラムで、2025年度は20名の学生が1年間現地で学びます。本校では、大切な時期を迎える前に、安全で充実した生活を送れるよう、しっかりと準備を行った上で留学生活を迎えるようにサポートをしております。
学生に対する説明会では、オタゴポリテクニクでのカリキュラムや生活のルール、ホストファミリーとの生活における注意事項などが細かく説明されました。さらに、留学生活における文化的な適応やコミュニケーションの重要性についても触れられました。異文化の中での生活は、学生たちにとって大きな挑戦となりますが、それを乗り越えることで得られる成長や新たな視点は計り知れません。担当教諭は、異文化理解のための具体的なアドバイスや現地でのサポート体制について詳しく説明し、「辛く苦しいことの方が多いかもしれないが、それを乗り越えた時に待っている喜びと自らの成長は、人生の中で貴重な経験になる」とのメッセージを伝え、学生たちの不安を和らげました。学生たちは、これから待ち受ける留学生活に対して一層の期待を抱きながらも、今までとは異なる生活や学びの場で、どのように自分自身を生かしていくかを考える良い機会となりました。
また、説明会の中でオタゴポリテクニクでの初日に行われる歓迎式に向けて、歌の練習や代表者である高野 健太郎君のスピーチの練習も行われました。回を重ねるごとに、歌もスピーチも上達し、2年生の団結力を感じました。当日はニュージーランドのマオリ族の伝統的な歓迎方法で迎えられる中、感謝の気持ちを込めた留学生の美しい歌声とスピーチが披露されることが楽しみです。
保護者を交えた説明会では、出発の準備や現地での生活、渡航の際の注意事項など、細部にわたる説明が行われました。2時間近くにわたる長時間の説明会にもかかわらず、保護者の皆様は熱心に耳を傾け、多くの質問が飛び交いました。その中で、向井副校長から異文化に触れる際に大切なこととして、違いを「理解する」、「受け入れる」、そして「実行する」ことが強調されました。この言葉は、異文化交流の本質を捉えたものであり、参加者全員の心に深く響いたことでしょう。
説明会を通じて多くの情報を得ることで、学生たちは自信を持って新しい環境に飛び込む準備が整ったようです。保護者の方々も、子供たちの成長を見守るための心構えを新たにし、留学生活をサポートする意欲を高めていました。異国の地での新しい挑戦に向けて、春休み中は親子で一緒に準備を進める姿が目に浮かびます。
オタゴポリテクニク留学説明会は、学生と保護者にとって非常に有意義な時間になったと思います。自然豊かな白山麓キャンパスでの2年間を経て、4月からはニュージーランドに生活の拠点を移し、留学生活が始まります。学生が様々な経験を通じて大きく成長し、将来に繋がる発見ができることを心から願っています。また、新たな環境での挑戦が、彼らの人生に輝かしい未来をもたらすと信じています。
小沢 香澄
こんにちは。物理科目担当の伊藤 周です。今回は2025年2月14日(金)および18日(火)に行われたイラストワークショップについて書きます。白山麓キャンパスでは2月になると「課外活動期間」と呼ばれる特別な期間が設けられます。この期間には、普段の授業では行えないワークショップなど様々な課外活動が企画されます。
イラストワークショップは昨年に引き続き、イラストレーターの伊吹revさんをお呼びして開催されました(伊吹さん、今年もありがとうございました!)。
今回のテーマは「同人誌(合同誌)を描いてみよう」ということで、昨年のイラストワークショップで生まれた国際高専オリジナルキャラクター「栗原あかねちゃん」をテーマに同人誌を作成しました。
初日は伊吹さんからイラストレーターという職業、キャラクターや同人誌という媒体についてのレクチャーがあり、その後、参加した学生一人一枚イラストを作成しました。2日目にそれらをまとめたデータを印刷し、製本作業を行いました。カッターで裁断し、ホッチキスで留める手製本のやり方で、なかなか苦労しながらでしたが、かなりクオリティの高い冊子ができました。
今回参加した学生たちは、もともと絵を描くことが好きな学生が多かったこともあり、自分の描いたイラストが同人作品として完成していくプロセスを楽しんでいてくれたようでした。私自身は絵を描きませんが、目を輝かせている学生を見ると、このワークショップを企画して良かったと思います。
最後に、伊吹さん、2日間のレクチャーありがとうございました!伊吹さんの丁寧で面白く、ためになるスライドや親切な指導をとても感謝しています。さて、来年はどんなことしましょうか?
伊藤 周
こんにちは。デザイン&ファブリケーションクラブ顧問の林 道大です。後学期定期試験が終了したので、学生たちに気晴らしになって、おもしろい企画はないかと探していました。そこで、なにか壊すとストレス解消になると言われていますし、身近なところに修理できなくて処分しようと思っていたプリンタが2台ありましたので、「プリンタ分解コンテスト」を行うことにしました。ただ壊すだけではもったいないので、分解の美しさをコンテスト形式で競い合うことにしました。犠牲になる2台のプリンタは、両方ともA3サイズ対応のインクジェット形式のプリンタです。プリンタには、用紙を運ぶ機構として各種の「機械要素」、各モータやプリントヘッドを駆動する「電気回路」、タッチパネルなどを制御する「電子回路」がバランス良く組み込まれていて、分解するといろいろと勉強になる優秀な機械です。
コンテストは2025年2月1日(土)の午後に行われました。総勢7名の学生が参加しました。4人と3人の2チームに分かれて、コンテストが始まりました。
まず、学生たちはプリンタの外観を観察するところから始め、「ねじ」が見えていないか、どの部分が開くかなどを確認していました。家庭用のプリンタは、見栄えを良くするために「ねじ」を隠してある場合が多く、学生たちは簡単に見つけられないようでした。それでも、良く観察することで外せるねじを見つけて、外側のカバー等から分解を進めていきました。
次第に分解が進んでいくと、プリンタ内部の「軸・軸受」、「歯車」や「ベルト」等の機械要素が見えてきます。それらは正しい工具を使って分解する必要があるので、工具の種類や、安全な正しい使用方法などを教員から学びながら進めていきました。途中で潤滑グリースやインクが飛び散るハプニングなどもありましたが、2時間の挑戦でかなり詳細な箇所まで分解が進みました。
最後は、分解した部品をきれいに並べて分解作業は終了しました。ここでも、材質別に分けようとか、機能別に分けようとか、大きさ別に分けようとか、いろいろアイデアを出して相談していました。結局、両チームとも基本的には材質別に分別したようです。その方が廃棄処分したり、リサイクルに出したりしやすいというだと思います。工具の使い方や、安全への配慮などの厳正な審査の結果、1年生の男子学生で構成されたチームが優勝しました。優勝チームには、スナック菓子段ボール箱いっぱい分が、優勝賞品として送られました。
それにしても窓ガラスの向こうの積雪がすごいです。本校ではこのようなインドアでの課外活動もありますが、スキーやスノーボードといったアウトドアでの課外活動も多くあります。これからも、学生たちが元気にさまざまな活動に参加することを期待しています。
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Examining the printerプリンタを観察
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Arranging component parts部品の並べ方を検討する
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2nd place teamおしくも準優勝となったチーム
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Winning team!優勝したチーム
こんにちは、白山麓高専事務室の間加田 侑里です。今回は、2025年2月21日(金)に開催された「ICT Startup Competition 2025」について紹介します。
国際高専では、グローバルイノベーターの育成を目指し、白山麓キャンパス並びに金沢キャンパスの各キャンパスに、ビジネスアイディアを形にするためのメーカースタジオの環境整備を進め、更にはイノベーション基礎やビジネスマネジメント基礎といった科目も整備し、ビジネスマインドの醸成にも力を入れています。
そのような中、昨年度に引き続き、本年度も第2回となる「ICT Startup Competition 2025」が金沢工業大学のイノベーションホールで開催されました。尚、同イベントは全て英語で行われ、質疑なども英語で実施されました。
午前中には、パネルディスカッションが行われ、講師として北陸先端科学技術大学院大学 未来創造イノベーション推進本部 特任教授の内田 史彦教授、タイ王国のスタートアップ支援機関であるナレッジ・エクスチェンジよりマタス・ダニエラビシャス氏、TSFC Securities Public Company Ltd.,副社長のキッティナンド・ピタヤプリチャング氏、スタートアップ・ウィークエンド金沢リードオーガナイザーの増井 大樹氏が登壇し、海外と日本のスタートアップ事情について活発なディスカッションが行われました。
特に海外と比べ、日本ではまだまだスタートアップ事業は始まったばかりであり、近年日本政府も5か年計画を打ち出し、日本国内におけるスタートアップの創出に対し多額の資金援助を含め活発な動きが進んでいることが紹介されました。
また、午後のセッションでは、ベトナム、マレーシア、タイ、日本の各大学や高専の学生によるピッチングイベントが開催されました。今回はアジア地域の学生も参加し、オンラインと対面両方を活用したイベントとなりました。ピッチングでは、3分間の発表と、9分間の質疑応答が行われ、パネラーを務めた各講師による鋭い質問に対し、発表者が戸惑いながらも真剣に受け答えする姿が感動的でした。国際高専からは3チームが登壇し、それぞれ緊張しながらも堂々とした発表が行われ、審査員からも高い評価を得ていました。
第2回目となる今回のイベントでは、海外からの学生も参加しての初めての国際的なイベントとなりました。各国の学生達はそれぞれの国の抱える社会的問題をどう解決するかといったビジネスアイディアを紹介するチームも多く、魅力的なピッチングも多く披露されました。
学生たちにとって、このようなピッチングイベントを通じて、自身のアイディアがどのような社会価値を生み出そうとしているのか、これまであまり考えた事のない、リアルな視点で物事を考えるきっかけになったことでしょう。
国際高専では、今後も高度な技術力を身に付けつつ、その力をどう社会に生かしていくかといったビジネスマインドも兼ね備えた、グローバルイノベーターの育成を推進していきます。
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Lapananrat Pantawat, a 1st year student and Sho Nakayama and Ruuna Nakazawa, a 2nd year studentsパンタワット・ラパナンラットさん(1年生)、中山 尚さん(2年生)、村井 優風香さん(2年生)チーム
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They won 3rd prize!3位を受賞
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Online participants from Vietnamベトナムからオンラインで参加
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Online participants from Malaysiaマレーシアからオンラインで参加
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Online participants from Thailandタイからオンラインで参加
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Malaysian student’s pitchマレーシア出身の学生たち
Yuri Makada