こんにちは。英語科目担当のジェームス・テイラーです。
2024年12月にICT白山麓キャンパスの近く、白山市尾口で開かれたクリスマスイベントを紹介したいと思います。
まずは12月10日(火)の夕方、尾口地区社会福祉協議会の職員の方から子供がいる家庭にクリスマスケーキが配られました。職員の方のうち1人はサンタクロースの格好をしてケーキを届けに来てくれました。僕の家にもサンタ、雪だるま、トナカイの3つのケーキが届きました。子供たちは雪だるまとトナカイ、僕はサンタのケーキを頂きました。
そして、12月18日(水)に尾口コミュニティセンターで恒例のイングリッシュカフェのクリスマスパーティーが開かれました。今回の参加者は尾口地区、吉野谷地区、白峰地区から子供11人と大人4人でした。最初にみんなでツリーに飾り付けをし、出来上がったツリーと一緒に写真撮影をしました。パーティーの始まる2時間前から尾口コミュニティセンターと白峰コミュニティセンターの職員の方々がイギリスのレシピを使ってパンケーキを焼いてくださったので、ツリーの飾り付けの後は、一人一枚ずつパンケーキのデコレーションをしました。
デコレーションのために、スタッフの方がクリームや果物などを準備してくれました。みんなが食べている間、僕は英語の絵本の読み聞かせをしました。初めに「ゆきのひ」(作:エズラ・ジャック・キーツ)を読み、そしてみんなが食べ終わった後はもう冊「ハトにうんてんさせないで。」(作:モー・ウィレムズ)を読みました。この絵本は夏に白峰の子供たちに読んだ時に人気だったのですが、今回も大人気な絵本となりました!
次にみんなでゲームをしました。最初にビンゴをして、それから「トナカイに赤い鼻をつけて!」というゲームをしました。このゲームは、目を閉じてからトナカイの絵に赤い磁石で作られた鼻を付けるというゲームです。トナカイの鼻に一番近く磁石を付けた人が勝ちです。大人より子供たちの方が上手く付けることができました!最後にサンタクロースが登場し、みんなプレゼントを受け取りました。
今回もまた、尾口コミュニティセンターと白峰コミュニティセンターの職員の方々が一生懸命準備してくださったおかげで、とても楽しいイベントを開催することができました。ありがとうございました!
ジェームス・テイラー
こんにちは、白山麓高専事務室の間加田 侑里です。2024年11月29日(金)の放課後、リビングコモンズで学生たちと教員たちによるクリスマスツリーの飾り付けが行われました。
クリスマスツリーを組み立てるところからスタートし、学生たちと教員たちは色とりどりのオーナメントやキラキラ輝くライトを次々と飾り付けました。そんな中、1年生 橋本 一輝さんとドミソン・アブワン先生はクリスマスソングに合わせて踊っていたり、1年生の五百蔵 蒼天さんをクリスマスツリーに見立てて、五百蔵さんにオーナメントを飾ったりといったユニークな場面もありました。学生たちと教員たちは階段や自動ドアにもデコレーションし、校内全体がクリスマスムードに包まれました。
学生たちは完成したツリーの前で写真を撮ったり、お菓子を食べながら会話を楽しんだりして賑やかな時間を過ごしました。素敵な一日となりました🎄
@ictkanazawa Decoration the Christmas tree🎄 2024年11月29日(金)の放課後、白山麓キャンパス(1、2年生)では、クリスマスツリーの飾り付けが行われました🎄🎅🏻可愛くて豪華なクリスマスツリーに仕上がりました💕🌟🤭 #国際高専 #白山麓キャンパス #クリスマス #クリスマスツリー飾り付け #ict #christmas #happyholiday #holidayseason #christmasdecorations #treedecoration #kosen #internationalcollegeoftechnology #koseninjapan #英語 #english #ボーディングスクール #boardingschool
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間加田 侑里
こんにちは、高専ロボコン白山麓チーム(Bチーム)指導教員の久島 康嘉です。今回は2024年10月6日(日)に開催された「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)2024東海北陸地区大会」について紹介します。今年度のテーマや各チームのロボット、大会の結果については先日、林 道大先生が紹介 してくださっているので、私はBチームの学生について紹介していきたいと思います。
今年も例年通り、Bチームは白山麓キャンパスの1・2年生からなるメンバー構成で、メインで活動をしていた10人の学生とたまにお手伝いをしてくれる何人かの学生がいました。今回はこの10人の学生から今年の役割と活動に関して一言ずつもらったので、それぞれご紹介いたします。
2年生 沖山 琳世さん
役割:チームマネジメント
今年は、チームメンバー全員がそれぞれの役割を果たし、活動できたことが良かったです。一方で、ルールが複雑で、目標のため3台のロボットを同時に作成したため、役割分担と計画の進捗管理に課題が見つかりました。これからは、試行錯誤を繰り返し、改善点を克服して次の活動に活かしていきたいです。チームとしてさらに成長できるよう、全力を尽くしたいと思います。
2年生 鴨下 麟太郎さん(写真左)
役割:ロボット1の設計、調整
私は大会本番ではピットメンバーの一員として活動しました。今回の高専ロボコンを通じて自分自身、いろいろなものと向き合い、多くのことを学びました。自分の能力や意識の傾向を理解し、それがどのような活動や作業に適しているのかを考えるとともに、チームでプロジェクトを進める中で、メンバーそれぞれが持つ意義を理解し、どのように全員が意味のある活動に貢献できるかを考えることの難しさと、団体での活動の大切さを実感しました。これからもサポートしてくださる方々に感謝し、自分の成長を目指していきます。
2年生 武田 洋子さん
役割:外装、装飾
ロボットからバッテリーが飛び出さなくてよかったです。また外装がとてもかわいくできたので満足しています。1年生の伊藤 綾音さんにイラストを頼んで正解でした。自分の指示を伝える際、仲間との理解のズレが生じていることに気づけず、そのまま進めてしまいました。同じ過ちを二度繰り返さないよう、この経験を活かして、学内ロボコンでは仲間の理解と自分の考えが一致しているかを確認してから進めていきたいです。
2年生 中村 栄太さん(写真右)
役割:ロボット2-2の製作
この1年、高専ロボコンを通して、チーム戦の難しさや情報共有の重要性を痛感しました。それでも、ロボコンに夢中になり、新しいことに挑戦しながら他のメンバーと協力できたことは大きなやりがいでした。また、いくつかの反省点も見つかったので、今後の課題として改善に努めていきたいと考えています。
2年生 山本 叶夢さん
役割:ロボット2-1の製作、制御等(プログラミング、配線)
今年度の高専ロボコンでは、ロボットを一台自分一人で作成したため、機械設計に関する多くの知識を得ることができました。また、昨年の反省を踏まえ、プログラムの可読性や配線の整然さに気を配りながら作業できたことは良かったです。しかし、自分の作業に集中しすぎて周りのロボットに目を向けられず、問題点を修正できなかったことが反省点です。
1年生 石原田 海秀さん
役割:制御、チームリーダー
ロボコンを活動していてすべてのことが新鮮で楽しかったです。しかし今回、僕はハンダなどの作業を失敗してしまったこともありましたが、その経験をもとに来年はより良いロボットを作りたいと思います。
1年生 伊藤 綾音さん
役割:加工
活動の中で、ボール盤や旋盤などの初めて使う機械について学べたことは、良い経験だったと感じています。さらに、先輩方が主導で行っていた機械設計についても、間近で見て学ぶことができました。これらの経験を今後の活動にも生かしていきたいです。
1年生 田中 駿太郎さん(写真右)
役割:加工
先輩に頼まれた仕事をきれいにこなせると達成感があり楽しかったです。今年は応援でしたが、来年は選手かピットメンバーとして出場したいです。残業が多かったのと、前学期はあまり活動に参加しなかったのが反省点です。ですが先輩や1年生のみんなとも仲良く活動できたので、全国に行けなかったのは悔しいですが、結果オーライかなと思っています。来年はもっといいスタートを切れるよう努めたいです。
1年生 橋本 一輝さん(写真右)
役割:加工
加工班では名前の通りいろいろなものを加工しています。今回のロボコンでは、ピットメンバーとして参加しました。ロボコンは想像の数倍大変だったが、それ以上に楽しいことがたくさんあり加工の楽しさに気づけたので、参加してよかったなと思います。
1年生 福本 一優さん(写真中央上)
役割:設計、加工
1年生の僕にとって、アイデア出しから設計、加工、組立まですべての工程が自分の仕事のように感じました。また、この大会は自分にとって初めての経験で、当日もほぼぶっつけ本番で大変でしたが、何とかやりきることができたので、結果的にはAll OKでした!
国際高専では1・2年生は白山麓キャンパス、3年生はニュージーランド留学、4・5年生は金沢キャンパスと学年ごとに物理的に離れてしまい、ロボコン活動も白山麓キャンパスと金沢キャンパスで別々におこなっているため、なかなか学生同士の交流、技術やチーム活動のノウハウの継承がどうしても難しく、毎年活動環境がリセットされているような感覚です。これは学生たちにとっても指導教員にとっても大変で、日々試行錯誤の連続です。そのため、昨年度からは学内ロボコンを年度末に開催、今年度からは放課後に金沢キャンパスと白山麓キャンパスをオンラインで繋ぐなど、学生の技術力の向上や各キャンパスの学生や指導教員がつながりやすい環境づくりを日々進めています。
年度末、学内ロボコンで学生たちがどんなロボットを作ってくるのか、今のうちから楽しみです。
久島 康嘉
こんにちは!ICT 白山麓キャンパス、ラーニングメンターのシャーデー・モーアです。
日本で暮らし始めて6年になります。昨年ICT での勤務が決まり白山市へやってきましたが、その前は5年間石川県の津幡町に住んでいました。日本へ来てから私が毎年参加している大切な行事があります。2018年の春から、私はボランティアとして、津幡町と金沢市の境にある「NPO法人 河北潟湖沼研究所」の田んぼで田植えと稲刈りを手伝ってきました。
春先にまず土台となる苗床を作ることから、私はその苗床を愛情を込めて「Rice baby(お米の赤ちゃん)」と呼ぶことにしました。夏の草取り、そして最後に鎌を使って手で稲を刈り取るまで、毎年「お米の赤ちゃん」の世話を楽しんできました。
お米の栽培の全体的なプロセスは単純に思えるかもしれませんが、実際には思ったより手間と労力がかかります。前年の収穫から残ったお米は翌年春先に種もみとして田んぼの苗床作りに使われます。苗床に種もみをまいた後、芽が出るまで最適な生育環境を整えるためにビニールハウスで育苗します。
苗床で芽が十分に成長したら、5月下旬頃に3枚の田んぼに手作業で苗を移植する田植えを行います。田んぼには小、中、大のサイズがあります。苗が正しい場所に植えられるように、伝統的な木製の「田転がし」を使用して泥の中に格子模様を作ります。
すべての苗が田んぼに植えられた後は、夏の間手作業による除草が数回行われます。そして9月下旬に刈り取った稲は束ねて棚に吊るし、数週間天日でハサ干しします。
このNPO団体が米作りの中で重要としていることの一つは、これらの栽培されたお米が環境に優しいということです。農薬を一切使わずに栽培されているので、より健康的に食べられるお米になっています。また、地域貢献活動にも力を入れており、年間を通じて田んぼや河北潟周辺でさまざまなイベントを開催しています。田んぼでのイベントでは、小学生と一緒に田んぼの生態系や環境について学び、田んぼに生息するさまざまな動物や昆虫、生物を探します。目標は、河北潟とその周囲の生態系と動物相についてみんなに理解を深めてもらい、保全活動を通じてそれを保護することです。また、水田だけでなく、河北潟周辺において保全、生態、農業、環境保護などに関わるさまざまな研究プロジェクトも行われています。
私はこれらの体験から水田の生態についても多くのことを学びました。私は大学時代、地元アメリカ、バージニア州で小さな池や水路に生息する動物の生態について研究していたので、興味を持って学ぶことができました。さらに、このボランティア活動を通じて、金沢大学や星稜大学など地元の他大学の教授や先生方、その学生たちとも知り合うことができました。彼らもボランティアに参加されていたので、大学の垣根を超えて素晴らしい交流を持つことができました。ICT の一員として、私はこうした交流の中でICTの良さを伝えていきたいですし、ICTの学生たちにもこのような交流の参加に興味を持ってもらえたら嬉しく思います。
「NPO法人 河北潟湖沼研究所」の水田での植え付け、稲の成長、収穫はまさに地域社会の取り組みであり、私が日本に来てからの最も楽しい経験の一つです。ICTの学生たちとも米作りの手伝いや、私が大切にしてきた水田の生態について学ぶことができたらいいなと思っています。なにより、この田んぼで育ったお米は私が今まで食べたお米の中で一番美味しいです!また、日本ではあまり売られていない玄米を販売している石川県内の数少ないお店の一つです!私が込めた「お米の赤ちゃん」への愛情を、ぜひ食べていただければ幸いです。この素晴らしい経験を生かして今後も、お米の栽培や水田の生態系について学び続けたいと思っています。共に米作りをした河北湖研究所の方々と、長年にわたって参加してくださった参加者、教授たち、他大学の学生たち、地域住民の皆さんとは、共に「お米の赤ちゃん」を育てるファミリーの様な関係を築くことができました。素晴らしい方々との貴重な出会いと、同じ分野で活動できたことに感謝しています。ここは私にとって大好きな場所の一つとなり、ホームと呼べる場所になりました。
シャーデー・モーア
こんにちは、3年生の太田 晴喜です。今現在ニュージーランドに留学中で、最高に楽しい生活を送っています。4月から8ヶ月が経ち、すでに12月になってしまいました。本当に時間が経つのが早いです。国際高専に入学、そしてニュージーランドに留学させてくれた両親に感謝の思いしかありません。ありがとうございます。
ところで僕はニュージーランドでロードバイクに乗っています。日本からバイクを持ってきたのではなく、ニュージーランドで中古のバイクを6万円ほどで購入しました。通学兼トレーニング用です。しかし僕はある思い込みをしていました。「ダニーデンは街だから日本より山が少なくて平坦でロードバイクがいい」。これが大きな間違いでした。ロードバイクを買った後、ウキウキして学校の周辺を探索していると、急な坂「激坂」しかありません。住んでいる場所にもよりますが、僕のホームステイ先は学校まで激坂が連発しているエリアで、平均斜度14%という歩きでもキツイ坂がたくさんあります。マウンテンバイクや電動自転車などで行けば坂は上れるかもしれませんが、ロードバイクはギアの比率が小さいためパワーを要します。地元の人は自転車を押して歩いているほどです。つまり「キツイ(登れない)」ということです。完全に後悔しました、通学時はパソコンなどを入れたカバンを持って走るので、激坂に加えて重いウェイトです。はっきり言って地獄です(笑)でもそれは僕にとっては良いことで、大会に向けて強くなるためには必要だと思っていたので、あきらめずにほぼ毎日バイクから降りずに走っていました。そして8ヶ月たった今、激坂を簡単に登れています(思い込み)。少しは強くなったと思い喜んでいましたが、また問題が発生してしまいました。実は太ももが大きくなりすぎて、日本から持ってきたズボンの9割が履けなくなりました。
4月からニュージーランドでロードバイクに乗っていて、いいことやキツイことがたくさんありました。ここで学んだことは「限界はない!気合いで突破する!」です。昔からチャレンジ精神旺盛でいろいろなことをやってきて、もちろんバカなことも危ないこともしてきました。しかし今まではチャレンジするだけだったり、少しでも難しいと思ったらあきらめている自分がいました。このロードバイクを通して、自分を追い込んだり、自分が制限していたところより先に行けることができました。これは何にでも共通していることで、自分がやったことのないデータ解析やAI研究のプログラミングを最初は苦手だと思い込んでいましたが、気合いでやり遂げ、今では少しずつ得意になってきました。
ロードバイクは一見、ただ高い自転車のように思えるかもしれませんが、ロードバイクに乗ることで得られることはたくさんあると思います。ロードバイクに限らず、無関心であったり、偏見で何も挑戦しないよりかは、少し頑張って何かにトライするのは良いことかもしれませんね。
この留学で、僕はいろいろな経験を重ねています。短期間ではなく、1年間という長期間で留学することはめったにできないことで、全ての人が経験できることではありません。そもそもこの国際高専に入学できたこと、異国の地で貴重な経験をさせてくれている両親に本当に感謝しています。当たり前のことではないことを実感して、感謝しながら残りのニュージーランド生活を送りたいと思います。
太田晴喜