Makada こんにちは、白山麓高専事務室の間加田 侑里です。2024年8月26日(月)~9月2日(月)、タイ王国・バンコクへ「国際高専留学生及び帰国子女募集に係る出張」で、トッサ・メブサヤ先生、高専事務局次長の泉屋 利吉さん、ラティヤ・メブサヤさんと共に行ってきました。タイは非常に暑いイメージがありましたが、石川県も前週は35度以上の猛暑が続いていたため、気温や湿度はほとんど同じでした。8月はタイの雨季で激しいスコールがあると聞いていましたが、幸運にも大雨に見舞われることなく、晴天に恵まれた天気でした。

 2024年8月26日(月)~8月30(金)までは、バンコク市内にある、バンコク日本人学校および日本人塾、日本大使館、タイ高専、モンクット王工科大学トンブリー校とその傘下にあるスタートアップ機関(Knowledge Xchange)、スィーパトゥム大学などを訪問し、本校の紹介や留学生及び帰国子女の募集、各学校の施設見学、さらに「コーオププロジェクト」(Coop Project)、スタートアップ事業に関する意見交換を行ってきました。

 2024年8月30日(金)から9月1日(日)は、「ジェイエデュケーション バンコク日本博実行委員会」主催の「第45回バンコク日本留学フェア(バンコク日本博2024内)」が開催され、国際高専もブース出展しました。「バンコク日本博2024」には、日本旅行や日本食文化など、留学以外の日本文化も幅広く紹介するブースが数多く並び、会場全体が日本への関心と熱意で包まれていました。国際高専のブースには、タイに住む日本人の子どもたちや、タイの中学生、保護者の方々が多数訪れました。中には、1時間以上にわたって国際高専への留学について真剣に質問をされるご家族もおり、熱気に満ちたやり取りが続きました。さらに、多くの高校生や大学生が本校の併設校である金沢工業大学に強い関心を示し、質問が次々と寄せられました。
 3日間にわたる「バンコク日本博2024」には、延べ118,104人もの来場者があり、もともと日本に興味を持っている方々が多く来場されたため、日本への関心や留学についての話がしやすい状況でした。国際高専のブースには、朝から晩まで来訪者が訪れ、担当者が手分けして対応しましたが、タイの皆さんの日本留学への関心の高さに驚かされました。今回の出展が国際高専への入学につながることを期待しています。

 今回のタイ出張は、新しいことばかりで多くの刺激があり、非常に充実した時間を過ごしました。最後は食中毒にかかってしまい、タイの病院にかかるなど大変な思いをしましたが、そのおかげで、ある意味一生忘れられない経験となりました。

間加田 侑里

こんにちは、国際高等専門学校 事務局(金沢キャンパス)の南戸 仁美です。今日は金沢キャンパスにあるラーニングコモンズという施設を紹介します。
2023年9月、ラーニングコモンズというお部屋が金沢キャンパスの1階に誕生しました。こちらは、自習、グループ学習、発表準備、ディスカッションなど自主的な学習活動のための広いラーニングスペースです。こちらは、主に金沢キャンパスに通学する4年生と5年生が利用しており、空き時間や放課後のスクールライフにおいても充実した時間を過ごせるようこのような施設が整っています。
この施設には自由に利用することができる電子黒板、可動式ホワイトボード、多目的コンセントなどを備えています。放課後になると窓際のボックス席に座って自習やクラスメイトとの会話を楽しんでいる学生をよく見かけます。このような場所で、仲間と過ごし、共に新たな可能性を生み出していけると思うとワクワクしますね。

真ん中のテーブルと椅子は個人学習スペースとしてはもちろん、テーブルを自由に動かしグループワークを行うことが可能です。移動式のホワイトボードや、プロジェクターを使ってセミナーやワークショップ、グループでのブレーンストーミングなども行うことができます。

ファミリーレストランのようなボックス席です。中にはお弁当やお菓子を広げてリラックスした様子でクラスメイトと休憩時間を過ごしたり、自学自習に取り組んだりする姿も見かけます。中央にはコンセントが付いているのでパソコンやタブレットなどの充電ができてとても便利です。

こちらはカウンターエリアです。このようなカジュアルな空間で学習やディスカッションを行うことができます。壁面には大型ディスプレイやホワイトボードも設置していますのでからのコンテンツを映し出しての効果的なグループ学習やディスカッションなどを行うことが可能です。

南戸 仁美

こんにちは。ニュージーランドのダニーデンに留学中の3年出口 天仁です。こちらでは友達とスポーツや音楽活動も積極的に行っているのでとても楽しく過ごしていますが、断トツで留学中の一番楽しい思い出があります。それはクイーンズタウンにスキー旅行に行ったことです。

 2024年8月21日(水)早朝、先生と学生がキャンパスに集合してバスで約離れたワナカに向かいました。バスの中では、僕らで持参したスピーカーで音楽をかけて、カラオケを楽しみました。道中、ニュージーランド名物のミートパイを食べて公園で遊び、またしばらくバスに乗ると「パズリングワールド」に到着しました。パズリングワールドはトリックアートミュージアムのような場所で、目の錯覚を利用したアートが沢山展示されていて、中には実際に自分が入って遊べる部屋や迷路がありました。背の高い友達が小さく見えたりして、皆で楽しむことができました。

At the Mexican restaurantメキシカンレストランにて

 そこから宿泊場所はとても近く、6人1部屋で滞在しました。荷ほどきをした後に、目の前に広がるワナカ湖に行きました。元気な坊やが多いので、唐突に始まる落とし合いが白熱してとても楽しかったです。結果、夏木さんの敗北でぬれた衣服と靴と共に宿所へ戻りました。夜はメキシカン料理を食べにいき、スーパーに立ち寄り、夜食とデザートのアイスを食べました。

 2日目はこの旅のメインディッシュともいえるカードローナ・アルパイン・リゾートに行きました。僕たちは白山麓キャンパスでも何度もスキーやスノボの体験を通じて色々な楽しい思い出がありますが、満場一致で一番満足度が高かったスキー体験でした。まずニュージーランドはそもそも日本ほど雪が降らないので、雪がある場所の標高が高くなります。また、もともとの気候もあって、ほとんどが人工雪でした。雪はさらさらしていて、多くの人がスキーを楽しんでいましたが、それ以上に景色がきれいすぎて絶句しました。地平線まで広がる美しい山々や、きれいな青空の下でスキーができて幸せでした。さらに木が一本も生えていなかったので、ゲレンデのどこでも行けて、冒険心が掻き立てられました。そんな中で友達が携帯を落としてしまいました。スナップチャットの位置情報も頼りにならず、2時間前に触れて以来身に覚えがなく絶望していました。幸いにも、ゲレンデのお店が預かってくれていて安心しました。とてもやさしい観光客の方が拾って届けてくれたようです。夕食はハンバーガーを作って食べ、スーパーに行って買い物をした後、カードゲームを楽しみました。

 最終日はクイーンズタウンまで行き、ルージュというカートに乗ってコースを下っていくアクティビティを楽しみました。その前に腹ごしらえに地元で有名なマクドナルドへ行きました。食べきれずテイクアウトのビックマックを抱え、浮かれていていると路面で転び、前歯を折ってしまいました。その瞬間頭が真っ白になり、一生歯は治らず間抜けな顔して独り身で生きていく人生プランが見えてしまい、激萎えしました。そのあとのルージュ体験でも自分だけカートが壁に衝突して振り落とされ、改めて自分の不器用さを知り悲しかったです。ですが、その後のバンジージャンプが楽しすぎて悲しみも忘れました。自分が最初に飛ぶため少し怖い気持ちがありましたが、ハーネスをつけてもらった瞬間、恐怖心が興奮に変わりました。空を飛ぶ気分を味わえて最高でした。帰りはバスの中で熟睡したので、気が付いたら学校に到着していました。

 この度のスキー旅行は、間違いなく今までのニュージーランド生活で一番楽しい思い出になりました。

domyson こんにちは!白山麓キャンパスでラーニングメンターを担当している、ドミソン・アブワンです。2回目の白山麓ジャーナル執筆となる今回、ICTでの勤務1周年を記念して皆さんにお話をシェアしたいと思います!

 友人が「EPIC FAIL」と書かれたシャツをプレゼントしてくれました。「失敗者」と書かれたものを身に着けるのは妙に思えるかもしれませんが、私はそれを堂々と着ています。「EPIC FAIL」という言葉は、何か単純なことをしているときに起こる、おかしな、またはばかげた失敗を表す時によく使われているスラングです。

 全ては2年前、私と友人が石川県で開催されたスポーツイベントに参加したときから始まりました。そのイベントは、ウォールクライミング、BMX、パルクール、すべてが1つの会場に集結しており、とてもワクワクしました!数時間かけて運転して到着したのですが、そこでそのイベントはほとんど子供向けであるということが判明したのです!

 パルクールの列に並んでいる子供たちの中で私たちは唯一の大人で、場違いな引率者のように見えました。さらに面白いことに、私が苦戦したコースで子供たちが簡単に私を超えたことです!私たちは笑いが止まらず、その日を「EPIC FAIL」と名付けました。

 そんな失敗と名付けた日だったにもかかわらず、私たちは素晴らしい時間を過ごし、そしてさらなる素晴らしい冒険の始まりとなりました。北海道でのレース(※1)、滑川でのホタルイカ釣り、フィリピンでのバックパッキング。全ての旅に「EPIC FAIL」は付き物でしたが、その度に学びと成長がありました。友人がくれたシャツを見て、それらの一瞬一瞬を思い出したのです。

※1:レースについての補足…最低限の所持金で決められた目的地へ向かうレース。アメリカで放送された「The Amazing Race」というリアリティ番組を真似て、ドミソン先生と友人は札幌から函館までレースをしました。

 時が流れ2024年8月7日。私は「EPIC FAIL」のシャツを着てICT 白山麓キャンパスのサマーキャンプに参加しました。そこでは、様々な学校から集まった学生がSTEMワークショップに参加しました。キャンプのテーマは「自分たちが見たい将来に向けた会社を考えよう」(Imagineering a dream company aimed at the future we want to see!!)で、私はそのコンセプトを紹介する役割を任されました。英語のテーマに書かれている「イマジニアリング」という言葉は、想像力と技術スキルを組み合わせ、社会的な問題に対する革新的な解決策を生み出すことを奨励するという考え方のことです。

 私は密かに、誰かが私のシャツについて質問してくれることを期待していました。そうすれば、エンジニアリングにおける失敗の重要性へと話をつなげることができると思ったからです。しかし、驚いたことに(そしてEPIC FAILの精神にふさわしく)、すべてのワークショップが終わっても誰からも質問されることはありませんでした。

 その日の午後、サマーキャンプの参加者たちと一緒に体育館でバドミントンをしていると、ついにその時が訪れました。タイから参加していた3人の生徒が近づいてきて、そのうちの1人、CJという生徒が私のシャツに気づきました。彼はくすくす笑いながら、なぜそのシャツを着ているのかと尋ねました。まさにチャンス到来です!

 私は彼らにスラングの意味を説明しました。さらに、エンジニアリングや人生においては失敗に遭遇することは付き物だという話題にも触れました。嬉しいことに、彼らは真剣にその会話に聞き入りました。失敗は挑戦し、行動し、学んでいる証拠であり、そこからアイデアが前進して、最終的には成功につながる、という話になった時に1人の学生が「挑戦し続ける限り、失敗してもいいんだ」と言いました。私も大いに賛同し、「挑戦しているなら、失敗もEPICにして教訓を忘れないようにしよう!」と付け加えました。

 彼らとの会話は、まるでその日のミッションが達成されたような気分でした。

 その後、ワークショップ会場で再びその少年たちに会いました。彼らは笑顔で手を振り、「EPIC FAILシャツの人」として私を覚えてくれていました。名前を覚えていなくても、その夜の会話を覚えてくれていたことが嬉しかったです。

 サマーキャンプの最終日、私は参加者のシン君と一緒にウクレレを弾いていました。そこにCJが何かを手に持ってやって来ました。彼はEPIC FAILの会話が楽しかったので、そのお礼にと言ってプレゼントを渡してくれたのです。

 私たちの会話が少なくとも1人の学生の心に響いたことが、とても嬉しかったです。この記事を書きながらICTで働いた1年を振り返っています。学生たちとエンジニアリングの洞察をシェアできる、こうした瞬間にとても感謝しています。この学びが学生たちにとって、成長に役立つ人生のスキルとなれば嬉しく思います。

 ちなみに、CJからのプレゼントはタイの伝統的なズボンでした!「EPIC FAIL」シャツと完璧にマッチします。次のワークショップでその組み合わせを着るのが楽しみです。

 これからも、ICTの目標であるグローバルイノベーターの育成に向けて取り組む中で、さらなる気づきやEPIC FAIL、そして成功へと繋がる経験を学生の皆さんと一緒にできることを楽しみにしています。今後も白山麓ジャーナルでもっと多くのストーリーをシェアしていきますね!

ラーニングメンター、ドミソン・アブアン

Makada 
 こんにちは!白山麓高専事務室の間加田 侑里です。今回はエンジニアリングデザインⅡA(2年生)の授業で行われた「紅はるか」の収穫について書きたいと思います。

 2年生のエンジニアリングデザインⅡAの授業では、白山麓の中山間地域で直面している耕作放棄地や獣害の増加といった課題に取り組んでいます。学生たちは「アグリビジネス班」と「テック班」に分かれて活動しており、「アグリビジネス班」は校舎前の休耕田で「紅はるか」を栽培し、営業、販売、決算までのプロセスを通じて農業法人の経営ビジネスを体験しています。「テック班」は、AIやIoTを活用した獣害対策システムの開発に取り組んでいます。

 2024年9月12日(木)、白山麓周辺の気温は30度を超える猛暑の中で、アグリビジネス班は紅はるかの収穫作業を行いました。この日、鹿田 正昭校長も参加しました。今年も畑への猿の侵入を防ぐための電気柵を設置したことで、獣害被害はありませんでした。また、例年に比べ、小さな芋がすくなく、今季は昨年度に比べて気候条件が合っていたと考えられます。しかし、この日は非常に暑く、約2時間で畑の3分の1ほどの紅はるかを収穫し、終了しました。
 私もこの日、紅はるかの収穫に参加しましたが、紅はるかの株本のつる部分を刈り取る作業やマルチ撤去作業、その後の紅はるかの収穫は思った以上に大変で体力を使う上に、暑さとの戦いでもありました。学生たちも暑さで顔が真っ赤になりながらも、休憩を取りつつ水分をしっかり摂り、全力で自分たちの仕事に取り組んでいる姿に感心しました。

 2024年9月17日(火)の夕方、この日は紅はるか収穫作業の後半戦が行われました。この日は前回の収穫時よりやや気温も下がり、曇り空で活動しやすい気候の中、3時間ほど収穫作業を行いました。他の課外活動と重なりメンバー全員が集まることはできなかったですが、テック班から手伝いに来てくれたメンバーもおり、残りの紅はるかの収穫も無事に終えることができました。全体的にとても良いサイズで形が整っているさつまいもが多く、去年と同じ株数を植えましたが、今年は去年の約1.7倍となる349kg収穫することができました。過去一の収穫量です!

 収穫した紅はるかは、校舎内の倉庫で約1か月間、熟成させ、デンプンを糖分に変えた後、10月28日(月)に校舎前の「道の駅 瀬女」に生芋を出荷予定です。11月3日(日)4日(月)は、「道の駅 瀬女」にて学生たちが焼芋販売と高専紅はるかオリジナルグッズ販売を行います。↓
 本校では11月3日(日)にオープンキャンパスを開催します。この日に参加される方はお時間があれば、ぜひ道の駅まで足を伸ばしてみてください。
オープンキャンパス詳細はこちら

間加田 侑里

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