国際高専:国際高等専門学校

Hakusanroku Journal 白山麓ジャーナル: 2019年5月の記事

May 30, 2019 Student Interview

こんにちは、ジョナサンです。今日のジャーナルでは、1年の田中立輝さんにICTに入ったきっかけなどをインタビューしました。

田中 立輝
国際理工学科1年 東京都出身

―国際高専に入学したきっかけは何ですか?

 きっかけはおととしと去年のサマーキャンプに参加したことです。その前は地元の高専を受験することも考えていましたが、国際高専のキャンパスを見てこっちのほうが良いと思いました。

―どういったところが良いと思ったのですか?

 英語も勉強できるし、金沢工業大学が隣接していて設備が充実しているから、自分の夢に近づけると思ったんです。

―立輝さんの夢とは?

 「自動病巣診断システム」を作るのが夢です。AIが自動で患者さんを診断するシステムです。

―どうしてその夢を持ったのですか?

 中学2年生の時に「コンビニのおにぎりの値段がなぜ安いのか?」という授業があったんです。理由としては大量に作られているからでしたが、その陰では大量に捨てられていることを知りました。捨てられるおにぎりを届けることが出来たら餓死せずに済んだ人がたくさんいると考えているうちに海外で医療に関わりたいと思うようになったんです。そのため大学院に進学して世界で活躍できる力を身につけたいと思ったのです。

―国際高専に入学して1か月が経ちましたが、学校生活はいかがですか?

 共感できる友人が多いです。ここは専門性のある学校なので、家に3Dプリンターを持っている人や、ドローンを組み立てている人など、ものづくりに興味がある人が集まっています。その人たちから学ぶこともありますし、話をしていても楽しいです。
 勉強は忙しいけれど、やっていて楽しい宿題もあります。例えばこの間はボールペンの素材を観察して、なぜこの部分にこの素材が使われたのかを考えてレポートを書く宿題がありました。このように考えさせられる宿題もあります。

―英語での授業もたくさんありますが、いかがですか?

 日本語で習っていても難しいSTEM科目を英語でやるので難しいです。でも周りには海外で生活して英語をメインに使ってきた仲間もいるので、質問をしたり、分からない所を教えてもらうこともできます。また、出来るだけノートを英語で取って慣れる様にしています。

―寮生活はいかがですか?

 もともと寮生活というか、大人がいない生活に憧れがありました。兄が寮に住んでいて、訪ねた時にいいなぁって思っていました。最近は夜に寮のみんなでカップ麺を食べるのが流行っています。

―休日は何をしていますか?

 宿題が多いので宿題をしたり、のんびり過ごしている人が多いです。僕は時間がある時は友達とドローンを飛ばしたり、学校の前にある道の駅でそばを食べたりしています。

―白山麓に学校があることについてはいかがですか?

 学校の周りはいわゆる限界集落で、過疎化が進んでいる地域です。白山麓に住みはじめて、その現状を知ることができました。社会問題を身近かに感じることで、課題解決のためのアイデアが湧きやすい環境だと思います。

―最後に、いま受験を控えている中学生にメッセージはありますか?

 進学先を考える時、やりたいことみつけて学校を選ぶべきです。じゃないと楽しくない。僕も兄も目標ができてから成績が伸びたので、やりたいことを見つけて、目標を持って頑張れば成績を伸ばせると思います。

May 23, 2019

こんにちは。国語科のKTBです。白山麓ジャーナル三回目の執筆です。私は、アナログレコードを今でも買い続けています。ほとんどは、アコーステイックギターやエレクトリックギターのシンプルな伴奏に歌が入っているものです。以前に友人から、そんなにギターが好きなのにどうして自分で弾かないの?と言われたことがきっかけで、自分でも弾くようになりました。かなり年をとってから始めたので、なかなか上達しません。いつかジョアン・ジルベルトのように……と思いながら、「ジョアン遙かなり」のまま人生終わりそうです。人前では緊張して指が震えてしまうので、いつもは自宅で愛する妻に囁くように歌っています。(……妻の耳には届いていないようですが。)

さて、S科1年生の佐藤俊太朗くんが、ギターにチャレンジしたいということで、部活動のない放課後に、夕食までの短時間ですが一緒に練習することになりました。最初は、簡単なコードひとつ押さえるのも大変でしょうが、少しずつ積み重ねていけば、白山麓の二年間で私より上達するものと期待しています。若者の伸びしろ畏るべしですから。

人生は、ギターがある人生と、ギターがない人生の二種類です。(あ、でも六月になったら、庭に薔薇咲く人生と咲かない人生とか、雪になったら、スキーがある人生とない人生とか、おでんに車麩が……とか、ちょっとした大切なものはいっぱいありましたっけ。)

閑話休題、一本のギターが佐藤くんの人生に潤いを与えてくれるものになれば幸いです。 気長に続けていきましょう。

潟辺 豊

佐藤くん、なかなかきまっているじゃあないですか、前途有望です。

 

Hello. It's your Japanese teacher, KTB. This will be my third entry for the Hakusanroku journal. One of my joys to this day is buying analog records. I usually choose simple accompaniment music by acoustic guitar or electric guitar. One day a friend asked me "If you like guitar music so much, why don't you play it yourself?" so I decided to give it a try. It's been a slow progress since I started so late. My initial goal was to become like Joao Gilberto but I'm afraid he will always be in the far distance throughout my lifetime. I get anxious in front of an audience, so I mostly only play love songs for my lovely wife. (Alas, apparently they do not reach her ears)

It turns out that 1st-year S department student Shuntaro Sato is also interested in learning the guitar, so we decided to find time to practice together before dinner on days with no club activities. At first, even the simplest cords may seem difficult. However, I believe with patience, he can surpass my level in the two years here at Hakusanroku. Do not underestimate the speed of young learners.

There are two types of lifestyles. Those with a guitar and those without. (Oh wait, but in June there are the lifestyles of with or without roses in the garden, and when it snows there are with and without skiing, and Oden and Kurumabu, and… Apparently life is actually filled with a lot of important stuff.)

Back to the subject, I hope this single guitar can add entertainment to Sato-kun's everyday life. Take it easy and keep at it.

Yutaka Katabe

May 18, 2019

Phillip and I have started a 3 times a week morning running club. On Mondays, Wednesday and Saturdays we meet outside the gym at 7:20 and run 3 times around the campus. This is about a 2km run and takes 10 to 15 minutes. All faculty members and students have been invited to participate and sometimes they do. Usually there are between 2 and 6 runners and a mix of students and teachers.

On the run we chat about what is going on at school and outside of school. So besides physical exercise, it’s also social exercise. Maybe in the future, we will take some students to run in a 5km road race.

Ian Stevenson

最近フィリップ先生と早朝ランニングのクラブを始めました。月水土の週3回、7時20分に体育館の前で集合して、キャンパスの周りを3周走っています。だいたい2キロの距離で、10~15分くらいかかります。先生と学生にも声をかけて、日によって2~6人のランナーが参加しています。

走りながら学校や様々なことをお喋りしますので、体だけではなく、会話のトレーニングにもなりますよ。いつか学生と一緒に5キロのロードレースに出場したいですね。

イアン・スティーブンソン

May 10, 2019

4月の新年度を迎えてから、GWの休暇を挟んで、すでに1か月が経ちました。4月はオリエンテーションや新学期の準備で様々なイベントなどがありましたが、3月の春休み期間にも国際高専が推奨するグローバル人材育成の海外プログラムが行われました。ラーニングエクスプレスです。これは、グローバル人材を育成する教育の試みとして、異なる国の学生達が発展途上国やその地域を訪問し、フィールドワークを通して、地域発展、環境問題、持続可能な社会などの観点からの問題発見、問題解決策を提案し実施するという、国際的ソーシャルイノベーションプロジェクトです。今回は高専・工大合同で11名の学生がインドネシアのジョクジャカルタを訪問してきました。このジャーナルには書ききれないほど学生たちは多くの経験をし、成長してきました。特には、国際理工学科の中心ともなるデザインシンキングの問題解決手法を用いての活動であるため、ぜひ2年後、NZ留学で英語力を向上させた後に、このより実践的な国際協働プログラムにも挑戦し、グローバルイノベーターに近づいてほしいと思います。今回の旅を含めた過去の活動内容は、https://www.ict-lex.com/ に掲載されていますので、ぜひご覧ください。

津田 明洋

It has been one month since school started in April. Last month, before the Golden Week holiday, we had several orientation events in preparation for the new school year. However, there actually was an oversea program in March during the spring break. This program was the Learning Express (LeX). This international social innovation project is part of ICT's education to foster global innovators. Students travel to developing countries and conduct fieldwork to find problems in the local community using viewpoints such as regional development, environmental issues, and a sustainable society. They then produce prototypes of their solution to the local people. Eleven students participated in this year's Learning Express and traveled to Yogyakarta in Indonesia. The experience they gained is so great that I cannot write how much they have grown from this program in this journal. I look forward to the students from the Department of Science and Technology participating in this program because it uses problem-solving via Design Thinking, which is a core theme in their current studies. I hope that two years from now they will strengthen their English skills in New Zealand and challenge themselves in this international co-creation program on the pursuit to become "Global Innovators." Please check out the website https://www.ict-lex.com/ where you can see more of our activities in Indonesia.

Akihiro Tsuda

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