国際高専:国際高等専門学校

Hakusanroku Journal 白山麓ジャーナル

March 1, 2021 課外活動とデザイン&ファブリケーションクラブ最終発表会

2021225日(木)、国際高専の白山麓キャンパスで課外活動とデザイン&ファブリケーションクラブの最終発表会が行われました。1,2年生が学ぶ白山麓キャンパスでは、毎年2月は外部講師を招いた課外活動やワークショップが多数行われています。しかし、今年はコロナ禍で講師を呼ぶことが困難だったため、先生方による様々な課外活動が企画されました。発表会の前半ではそれぞれの課外活動に参加した学生がその内容や成果物を紹介しました。

ピニャータ作りでは、メキシコで有名な紙製のくす玉人形を作りました。ピニャータは中にお菓子を詰めて目隠しをした人が棒で叩いて壊します。ラーニングメンターの指導のもと、色とりどりのピニャータを作った学生たちは「初めて作ったので楽しかった」「壊すのが楽しかった」「かわいそうだった」と感想を述べました。Arduinoグループは4名の学生が参加しました。2名は段ボールからセンサーで開閉するごみ箱、1名は動きを真似するロボットアーム、1名はコインを入れるとお菓子を排出する機械をそれぞれ製作しました。レーザーカッター&3Dプリンターグループは5名の学生が参加し、メーカースタジオの機材を使ってアクリルのキーホルダーやスマホを入れると立体的に光るランプなどを作りました。ペーパーランプグループは3名の学生が参加し、1枚の紙でランプシェードを製作した。学生たちは工夫を凝らした様々なデザインのランプを参加者に見せていました。

次はネイチャー&アドベンチャークラブの先生方が企画したスノーハイキングの紹介で、参加した学生は5名でした。スノーハイキングでは伝統的なカンジキを履いて雪山を散策しました。途中尾張コーチによる動物の足跡講座やブナオ山観察舎で地元の自然を体験しました。学生から「雪の中を歩くのが新鮮だった」「写真を撮って自然を満喫できた」「雪の斜面を滑るのが楽しかった」などの感想がありました。また、同グループのウッドワークを行った学生たちが、作った木製のラックを紹介しました。

続いて、ものづくりを行うデザイン&ファブリケーションクラブのメンバーがそれぞれ個人やグループで行った活動について語りました。

徳山奏太さん、バシュロ・琉海ジェームズさん(両方1年)の2人はバンドを組んでギター演奏とソフトウェアを使って作曲した音楽を披露しました。勝方正宗さん(1年)はUnityの勉強のために取り組んだスマホアプリの制作と、今後制作予定のゲームアプリについて語りました。戸塚裕基さん(1年)はPythonを使って制作した辞書プログラムを紹介しました。これは入力した単語の意味を表示し、データが存在しない単語は質問をして記憶するプログラムで、顧問の伊藤周先生は「プログラム何行あるの?」「けっこうすごい」と個人プロジェクトの完成度に舌を巻いていました。山崎史依さん(1年)は参加したFusion 360のコンテストの制作過程と感想について述べました。

飛行ロボコンに参加したのは酒井瞭さん、田窪洋佑さん、中里優斗さん、戸塚裕基さん(全員1年)で、リーダーの酒井さんが活動内容と大会結果について述べました。また、チームワークの問題点、無駄な行動、リーダーシップの失敗、知識不足などの反省点と、次年度に向けての改善案を次々挙げました。これには伊藤先生が「我が身を振り返られる人は伸びる」と言葉を贈りました。また、酒井さんは個人でも行っているドローン製作についても紹介しました。

徳山美結さん(2年)はデザイン能力を伸ばすために行った「街を強くする一滴のデザイン」と題されたルフタチャレンジ2020、高専祭のポスター制作、プレデザコン、カラーコーディネーター検定試験など、様々なチャレンジについて語りました。佐藤俊太朗さん(2年)、山崎史依さん、戸塚裕基さん、キルパラーニ・アニッシュさん(1年)が参加するガンダムプロジェクトでは製作途中の実物大のコックピット型VR機について紹介しました。リーダーの佐藤さんは滑り出しが良かったものの、ほかのプロジェクトや学業によってメンバーの時間が削られてしまったことと、途中で材料費が尽きてしまって金属を木材に変更したことの苦労を語りました。このプロジェクトは未完成となったが、メンバーはCADによる設計、Unityによるゲーム制作、素材の組み方などのノウハウを学ぶことができました。最後は畠中義基さん、杉晃太朗さん(2年)、田窪洋佑さん(1年)が参加する廃炉創造ロボコンチームでした。このロボコンでは福島原発の調査を行うロボットを製作し、アピールビデオを応募します。リーダーの畠中さんは大会のルール、製作過程、ロボットの詳細、応募した動画、学んだことを紹介しました。伊藤先生は「これだけしっかり動くのに、なんで賞がもらえなかったのかわからない」とフォローのコメントをこぼしました。

締めのあいさつとして、伊藤先生は「今年の1,2年生は本当に精力的に頑張ってくれました。発表できる成果があることが大変素晴らしい。D&Fクラブの顧問は大変だが、皆さんの才能と情熱と努力の結果が最後に見られることが一番嬉しい」と講評を贈りました。

ジョナサン

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