こんにちは。白山麓キャンパスでラーニングメンターを担当している、シャルミー・アブワンです。2025年度の終わりにあたり、今回は、金曜日に開催する参加自由で特別なワークショップについての1年間を振り返ります。

 この特別なワークショップは、普段のラーニングセッションとは少し違った雰囲気がありました。普段の授業では取り上げにくいさまざまなスキルを学生たちがじっくり集中して取り組み、学業と人格形成の両方を成長させてくれる良い機会となったと思います。今年のワークショップは、大きく分けて3つの内容で構成されていました。

1. 自己成長ワークショップ

 年度の初めには、整理整頓、ノートテイキング、時間管理といった、基本的なことだけれど非常に重要な習慣に取り組みました。最初の整理整頓ワークショップでは、学生たちがフォルダーいっぱいのバラバラなプリントを持って参加してきたことをよく覚えています。私たちは一緒にそれらを分類し、整理し、整えました。とてもシンプルな作業でしたが、確かな効果がありました。その後、いくつかの学生が課題提出の遅れに悩んでいることに気づき、時間管理のワークショップを実施しました。1週間の予定を立てること、大きなタスクを小さなステップに分解することなどを話し合いました。進歩は静かでゆっくりでしたが、確かなものでした。学生たちは以前よりもお落ち着いてきて、より主体的に動けるようになっていきました。締め切りに追われる日々が、少しずつ自分で時間と責任を管理する姿へと変化していきました。

2. 楽しいレビューゲームのワークショップ

 数ヶ月経つと、金曜日のワークショップはよりワクワクするものになりました。
学生たちは「The Secret Billionaire」、「The $10,000 Tournament」、「A Stairway Challenge」のようなゲームや課題を通して、STEAMの概念を実践的に復習しました。どのワークショップも笑い声で満ちていて、問題解決への意欲とチームワークがあふれていました。教室で学んだ内容を、自然で楽しい形で活用している学生の姿を見るのはとても嬉しいものでした。

The Secret Billionaire
The $10,000 Tournament

 

A Stairway Challenge

3. IELTS ワークショップ

 後学期になると、ワークショップの内容はIELTS対策へと変わりました。試験日が近づくにつれ、雰囲気はより静かで集中したものになりました。学生たちが試験当日に自信を持って臨めるよう、安心できる環境の中でスピーキング、ライティング、リスニング、リーディングの練習に励みました。継続して参加するうちに、学生たちは英語を使うことに自信を持つようになり、以前のためらいは消え、積極的に挑戦しようとする姿へと変わっていきました。

 最後に、これらのワークショップを特別なものにしていたのは、内容の構成と楽しさのバランスが絶妙だったからだと気が付きました。学生たちは「行かなければならない」からではなく、「行きたい」から参加していました。この金曜日の時間は、学生たちにとっても、私たちラーニングメンターにとっても、成長につながる特別なひとときでした。

シャルミー・アブワン

白金祭2026について


 こんにちは。白金祭運営委員長の伊藤 周です。
 今回は、2026年2月22日(日)に開催された「白金祭2026」について振り返りを書かせていただきます。なお、当日の企画内容についてはTopicsでも取り上げていますので、そちらもぜひご覧ください。

 今年は過去最高となる114名の皆さまにご来校いただきました。在校生のご家族や地域の小中学生、OB・OGの方々など、多様な方に足を運んでいただき、白金祭というイベントの認知が着実に広がっていることを実感しました。今後もより多くの方に楽しんでもらえるよう、さらに魅力的なイベントへと成長させていきたいと思っています。
 今年の白金祭は、例年以上に新企画が多く登場したことが大きな特徴でした。「高専紅はるか」の焼き芋販売や、自作ゲームを体験していただくゲームコーナーは今回が初の試みです。アンケートや学生の感想からも大変好評で、どちらも大きな盛り上がりを見せていました。企画に尽力してくれた学生の皆さん、そして支えてくださった先生方に心から感謝しています。
 加えて、白金祭の定番、そして“1番の目玉”ともいえる学内ロボコン、これまでの練習成果を披露するピアノ演奏も大変盛況でした。一方で、恒例となっていたバンド演奏が実施できなかった点は残念でしたが、来年度はぜひ実現できるよう準備を進めてほしいと思っています。

 今年度の後学期は、期末テストが1週間後ろへずれた影響で、テスト終了後から白金祭までの準備期間が例年より短くなってしまいました。さらに、2月の課外活動期間は白金祭以外にも多くの活動が重なり、学生たちは非常に忙しい中で準備に取り組んでくれました。この経験から、これからはより効率よく準備を整える仕組みづくりが必要だと感じました。
また、実行委員の中でも直前に体調不良者が出るなど、開始直前まで慌ただしい場面もありましたが、無事に白金祭を終えることができました。実行委員の学生たちには、この成功体験と反省点のどちらも大切な財産として、来年度の学生生活に活かしていってほしいと思います。

伊藤 周

 こんにちは。物理科目担当の伊藤 周です。今日は2026年2月16日、18日に行われたイラストワークショップについて書きます。白山麓キャンパスでは2月になると課外活動期間と呼ばれる、様々なワークショップや普段の様々な先生方が企画する、授業ではやれない特別な課外活動を行う期間になります。

 イラストワークショップは今年で3回目です。昨年に引き続き、イラストレーターの伊吹revさんをお呼びして行われました(伊吹revさん、今年もありがとうございました!)。今回のテーマは「ステッカーパックを作ってみよう」ということで、一昨年のイラストワークショップで生まれた国際高専オリジナルキャラクター「栗原あかね」をテーマにステッカーパックを作成しました。
 初日は伊吹revさんからイラストレーターという職業、キャラクターやちびキャラの描き方についてのレクチャーがあり、その後、参加した学生一人一人がイラストを作成しました。2日目にそれらをまとめたデータとして印刷し、カット作業を行いました。余白を残してハサミでカットし、パックに詰めてまとめるというやり方で、なかなか苦労しながらでしたが、かなりクオリティの高いステッカーパックができました。また、AIとの付き合い方、著作権の取り扱いなど、プロとして活躍している方からの現場の考え方を伺うことができたことが大変興味深いものでした。学生たちもイラストの描き方やイラストレーターという職業について積極的に質問していました。
 今回参加した学生たちはもともと絵を描くことが好きな学生が多かったこともあり、自分の描いたイラストがステッカーとして完成していくプロセスを楽しんでいてくれたようでした。私自身は絵を描きませんが、目を輝かせている学生を見ると、このワークショップを企画して良かったと思います。

 最後に、伊吹revさん、2日間のレクチャーありがとうございました!伊吹revさんの丁寧で面白く、ためになるスライドや親切な指導をとても感謝しています。来年も是非国際高専にお越しくださいね!

1日目

2日目

伊藤 周

かんじきハイク体験

 

 こんにちは!ラーニングメンターのドミソン・アブワンです。
 2026年2月17日(火)、白山市との連携のもと、白山麓キャンパスの学生と教員は、中宮温泉スキー場エリアで雪上を歩く「かんじきハイク体験」に参加しました。私たちを案内してくれたのは、フィリップ・ケザウ先生と、元気いっぱいの白山市の方と白山ろく少年自然の家のアイカワさん(通称アイちゃん)でした。

 現地までの短いバス移動の間、アイちゃんは里山の興味深い話で私たちを楽しませてくれました。中宮温泉スキー場はすでに営業していないものの、今も丁寧に管理されています。入口では、小さな時計台が私たちを出迎えてくれました。ゲレンデがあった斜面は、まるで休んでいるかのように平らで静かでした。案内された食堂は、使われていないにもかかわらず、鍋やテーブルがきちんと整えられていました。その食堂で、施設の説明や「かんじき」の履き方を教わりました。アイちゃんの語り口はとても軽妙で、たちまち場を明るくしてくれました。かつて若いカップルが花火を見ながらナイタースキーやスノーボードを楽しんでいたことや、老夫婦が「若い頃に見た花火」の思い出話をしていたものの、実は片方だけしかその場にいなかったという笑い話も披露してくれました。

 かんじきをしっかり装着した後、いよいよ雪上散策の始まりです。ゆるやかな斜面を少し登るだけの短いハイクでしたが、天気は快晴で、遠くから鳥のさえずりが聞こえ、穏やかな景色を眺めながら歩きました。途中で動物の古い足跡を見つけ、アイちゃんからその主の見分け方を教わりました。続いて、小川が流れる小さな林へ入り、フィリップ先生の指示に従いながら慎重に下っていきました。学生たちは興奮しっぱなしで、笑い声や「すごい!」「きゃー!」という声があちこちから聞こえました。小川沿いに歩いていくと小さな滝にたどり着きました。数名の勇敢な学生が水に触れて、すぐにその冷たさに驚きの声を上げていました。

 

 その後、山道を登ってメインの斜面に戻りました。下りる時には見えていなかった山々の景色が目に飛び込んできて、思わず息をのみました。頂上から見ると、山々は灰色と白の濃淡で描かれた巨大な壁画のように見えました。しばし雪合戦や雪玉キャノン、滑り遊びなどを楽しんだ後、エンジニアっぽいノリで集合写真を撮ろうと集まりました。数回のトライの末、私たちは人間ピラミッドでの撮影を見事に成功させました。

 昼食には、とても美味しいおにぎりセットと味噌汁、お茶をいただきました。しっかり体力を回復した後、午後のアクティビティであるソリ遊びが始まりました。2時間近くノンストップですべり、坂道は笑いのハイウェイと化しました。ツアーガイドさんたちが小さなジャンプ台まで作ってくれ、やる気満々でソリを手に持っている学生たちが「そりジャンプ」に挑戦できるようにしてくれました。

 最後に、学生全員がソリを手に頂上に横一列に並び、一斉に斜面を滑り下りました。全員が下までたどり着いた後、アイちゃんと白山市の担当者の方々にお礼を伝えて1日の体験を締めくくりました。自然の中では、特別な道具がなくても、五感だけで十分にその美しさを感じることができる-そんなシンプルで大切なことを、今回の体験は思い出させてくれました。

ドミソン・アブワン


 こんにちは。国際理工学科2年の石原田 海秀です。突然ですが、みなさんは2年生の「エンジニアリングデザインⅡ」という授業についてご存じでしょうか?エンジニアリングデザインⅡでは、休耕田で紅はるか(サツマイモ)を育てて「高専紅はるか」というオリジナルブランドで収益の黒字化を目指しているアグリビジネス班と、その「高専紅はるか」を育てている畑をサルなどの野生動物から守るテック班という二つの班に分かれて活動しています。私は今年、テック班として一年間活動したので、今回は2025年度のテック班の活動について紹介したいと思います。
 テック班は、テクノロジーを使って高専紅はるかを育てている畑を野生動物の被害から守るために、IoT班、ドローン班、ローバー班の3つに分かれて活動し、獣害対策システムの完成を目指しています。
 獣害対策のシステムとしては、畑をIoT班の作ったシステムを使って野生動物の動きを監視して、そこからLINEなどのメッセンジャーを使いドローンを飛ばしてサルなどの野生動物を撃退することを目標としています。また、雨などによりドローンが安全に飛行できない時にはローバーと呼ばれる車輪で動くロボットで野生動物を撃退することも目指しています。




IoT班

 IoT班の目標は、畑の状況を獣害対策システムを使ってユーザーに伝えるためのシステムを作り、ローバーやドローンといった他のシステムと繋げる役割を果たすことです。昨年度まではLINEのお知らせ機能を使っていましたが、サービス終了に伴い、それができなくなってしまったので、お知らせ機能をLINE以外のサービスで使えるようにしました。今年度は時間の都合上、実際に活用できるかを確かめることができなかったので、来年度から日常生活での有用性について検討を続けていく必要があります。

 

 

 



ドローン班

 ドローン班の目標は、IoT班が構築したシステムから指令を受けてドローンを飛行させ、獣害対策をすることです。
 今年度は獣害対策のために農業用ドローンを使うという先輩たちのアイデアを引継ぎました。その過程でドローンの飛行制御をするパーツのプログラムの自由度が低いという課題を見つけました。その問題を解決するために農業用ドローンの制御パーツを交換しました。今後はカメラから外の状況を把握してドローンを飛行させるシステムを確立していく必要があります。

 

 

ローバー班

 ローバー班は、雨天時など天候が悪くドローンが飛ばせない場合の獣害対策に向けて、昨年度から活動が始まったものです。今年度は先輩方から受け継いだローバーを改良・改善していくという形で取り組んでいました。物理や数学の授業、日々の課外活動などから得た知識を活用しながら、後学期にはローバーの目的である雨天時の走行のために防水カバーの制作を行いました。防水カバーを作るという初めての挑戦に、いろいろ苦戦しましたが先生や学生同士での話し合いを通じてプロトタイプを作ることができました。来年度は、防水カバーの性能向上やIoT班やドローン班との連携に挑戦してほしいです。

 私は、この中でもローバー班に所属していました。昨年度の先輩から受け継いだローバーは移動速度が速く、車輪を固定しているねじが緩んでしまう問題があったので、今年度は防水カバーの取り付け以外に、その問題を解決すべくモータを減速させることになり、減速機の設計を私が担当しました。私は、ロボコン活動にも所属していて主に電気系の作業を担当していたので、普段していない機械設計には苦労しました。減速の設計では、まずローバーをどのぐらいの速度で移動させたいかを決め、そのためにはモータをどれぐらい減速させる必要があるのか、ギヤを選定しどのように配置にすればいいのかということを考えることに苦戦しました。その過程で機械設計の基本を学べたと思うので、この経験をこれからのエンジニアリングデザインや課外活動などに活かしていきたいです。

 今年度のエンジニアリングデザインⅡの成果が後輩たちに受け継がれて、獣害対策システムの機能が完成することを期待しています。

石原田 海秀

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