こんにちは。1年生の田村 駿多です。私はアメリカの生徒たちとの交流や会話を通じて、たくさんの知らないことや面白いことを知りました。ですが、私自身英語があまり得意ではないので苦労したこともありました。
まず、アメリカの生徒たちはとてもやさしくて面白かったです。特に面白かったのは、アメリカの生徒たちの、好きな食べ物についてです。寿司だったりピザだったりいろんな食べ物がありましたが、なかでも意外だったのは納豆が好きと言っていた人がいたことです。
次に私がアメリカの生徒たちと交流していく中で驚いたことは、身長がとても高いことです。私自身背が高いわけではないのでとてもうらやましいと思いました。
最後に、アメリカの生徒たちと交流するうえで大変だったことについてです。私はあまり英語が得意ではないので相手の言っていることを理解するのがとても難しかったです。そして理解したとしても相手に自分の話していることが伝わるのか?という不安もありました。ですが、わからないところは英単語を言ったりジェスチャーで伝えたりと思っていたよりも、会話が成立したので、うれしかったです。毎日話していると少しずつ話がわかるようになったので諦めずに交流を続けてよかったと思いました。
田村 駿多
ラティヤ・メブサヤです。ジェーンと呼んでください。私はタイ出身です。金沢と白山麓の両キャンパスで主にイノベーション(技術革新)とアントレプレナーシップ(起業家精神)に関する授業をトッサ・メブサヤ先生と担当しています。2025年6月8日は私たちが日本へ来てICTで働き始めて3年が経過した記念の日となりました。私は昨年までは非常勤勤務でしたが、今年度から常勤として勤務しています。私は、中沢教授の研究室の下で金沢工業大学大学博士後期課程を修了し、日本に来るまでの2年半の間、ところどころでサポートする形で一時的に働いていました。現在は金沢キャンパスをメインに、金沢と白山麓の両キャンパスで活動しています。
私とトッサ先生のここでの目標は、学生向けの起業プログラムを作り上げることです。これまでの3年間はいい時もあれば、そうでない時もありました。ワクワクすることもありましたし、その間にもさまざまな出来事がありました。どれも素晴らしい経験であり、チャンスに満ちた時間でした。これまでに取り組んできたことのなかには、成果を上げたものもあれば、今なお時間や調整を要するものもあります。スタートアップや起業家のマインドセットでは、すべてがチャンスであり、失敗もまた学びの機会です。大切なのは、常に前進し、素早く行動を起こすことです。
スタートアップおよび起業家プログラムでの学生たちの様子をとても素晴らしく思います。この活動の中で、今後も多くのチャンスや学びの機会が待っているはずです。私たちは、単に教室の中で学ぶだけでなく、起業家精神やスタートアップ・マインドセットの育成には、一貫した取り組みと予測できない状況下での経験が必要と考えています。また、成功する学びの環境を作るためには、私たちも強固なエコシステムの一員であることが不可欠です。
まだ最終的な目標には届いていませんが、これまでに金沢キャンパスと白山麓キャンパスにて積み上げてきた取り組みを写真と共に紹介します。まずは、2023年と2024年に開催した「スタートアップ・ブートキャンプ」です。このブートキャンプは、スタートアップに関心のあるすべての人を対象としたもので、ICTの学生だけでなく、KITの学生、さらには教職員も対象としています。約2年間取り組んでおり、今年度私たちのスタートアップは、成長の次なる段階へと移行します。
【スタートアップ・ブートキャンプ】
次に2024年と2025年に開催した「ICT Startup Competition」です。このイベントでは、日本および世界のスタートアップの動向について参加者に伝え、最新情報を提供するために、パネルディスカッションを行いました。日本国内外のスタートアップや投資家、Tech Startup HOKURIKU(TeSH:テッシュ)や政府関係者などといったスタートアップ・エコシステムの主要な関係者を招きました。パネルの後はビジネスアイデアを競う、ピッチコンペティションが行われました。ICTとKITの他にもタイ、ベトナム、マレーシアなど他国の大学からもチームを募集しました。次回の開催では、さらにインターナショナルに、多くの他国からの大学やKOSEN(高専)からの参加を期待しています。
ICT Startup Competition 2024
ICT Startup Competition 2025
またこれまでに、Matching HUB HokurikuやShsHi Tech Tokyo、海外の大学への訪問などを通じて起業家やエコシステム内での関係も築いてきました。さらに、学生たちとは「高専起業家サミット」や「みんなの夢AWARD15」への参加を通して指導を行ってきました。
【高専起業家サミット】
国内、海外の様々なアントレプレナーシップのイベントを訪れた際の様子等
現在、金沢キャンパスを拠点としています。イノベーション、スタートアップ、アントレプレナーシップに興味のある方は気軽にお立ち寄り頂ければ私たちのイノベーションラボをご案内します。また私たちの活動内容や詳細に興味のある方は、Facebookでもご覧いただけますので、こちらのページを是非ご覧ください。
https://www.facebook.com/share/g/1Gi66wGeQo/
今後は、現在活躍している起業家について学んだり、アイデアを共有したり、社会での課題解決を短くカジュアルなピッチで行うイベントを、誰でも参加できる形で開催する予定です。垣根を越えてアイデアを共有できることを楽しみにしています。
忙しい一日の終わりに金沢キャンパスでの遊びの時間。想像力を刺激する体験がいつも待っています。
ラティヤ・メブサヤ
チャットボット、スマートレコメンデーション、画像生成などのAIは、私たちの日常生活の一部となっています。では、学生たちはその仕組みを本当に理解しているでしょうか?
こんにちは、アピラク・サンゲンチャイです。2年生の「AI基礎」の授業を教えています。この授業では、学生がAIの基礎を理解できるよう、体験型の活動を通して学びを深めています。講義を聞くだけでなく、さまざまな楽しく対話的な活動を通して、AIの世界を探求します。
まず始めに基本的な「AIとは?」「学習機能とは?」「コンピューターがどのように物を見て認識するのか?」そんな疑問からスタートしました。スライドによる一方的な説明ではなく、学生の好奇心を刺激し、これらのテーマをより身近に感じられるようなアクティビティを取り入れて授業を進めます。
実際に使用したツールやアクティビティを紹介します。
- イライザとの対話:イライザとはセラピストの会話スタイルを模倣した、シンプルなAIボットです。この活動を通して、学生たちはルールベースのAIの仕組みや、初期のAIシステムがどのようにユーザーとやり取りしていたかを理解することができました。現在のChatGPTやCopilotのように、より賢く多様な情報を提供するAIとは異なる点を学ぶ良い機会となりました。
(参照リンク)https://web.njit.edu/~ronkowit/eliza.html
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グーグル・クイックドロー:学生が絵を描き、それをAIが何かを当てるゲームです。このアクティビティを通して、「教師なし学習」の手法やパターン認識の概念を導入し、機械が大量の人間のデータからどのように学ぶかを明らかにしました。
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ティーチャブルマシン:学生が画像認識や人体のキーポイント認識モデルを簡単に訓練できるウェブサイトを活用することで、トレーニングデータ、ラベル、モデルの精度といった基本概念に加え、「教師あり学習」手法の理解を深めることができました。創造的な実験を通じて、楽しみながら学習を進めることができました。
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グーグル・コラボコーディング:グーグル・コラボを用いて、基本的なPython コーディングを体験しました。学生たちはシンプルな機械学習スクリプトを実行し、パラメータを変更しながら結果の変化を観察することで、複雑な環境構築を必要とせずに機械学習アルゴリズムを実践的に学ぶことができました。(参照リンク)Link: https://colab.google/
これらの活動を通じて、学生たちは単にAIについて学ぶだけでなく、実践的な経験を積むことができました。AIがどのように機能するのかを体験し、機械には訓練が必要であること、データが重要であること、そして結果が常に完璧とは限らないということを学びました。
また、アクティブ・ラーニングを行うことによって、学生同士が助け合い、発見を共有し、共に振り返るという活気ある教室の雰囲気が生み出されました。これにより、学生たちは単にAIについて学んだだけでなく、主体的に学ぶという姿勢そのものを身につけることができました。この学びの姿勢は、将来どのような分野に進んでも価値あるものとなることでしょう。
アピラク・サンゲンチャイ
こんにちは。数学科目担当の木原 均です。2025年6月3日(火)に2年生の微分・積分の授業で行ったちょっとしたイベント「数学バトル」について紹介します。
微分・積分の普段の授業では毎回、その日に学んだ内容に関する問題とその解答を各自がそれぞれ作成し、クラスメイトとお互いにチェックし合うという活動を行っています。今回のイベントは、ちょうど中間テスト直前ということもあり、総復習の意味も込めて、普段行っていることをチーム戦という形式で実施しました。限られた時間の中で、より多くの問題を作成し、より多くの敵チームの問題を解答したチームが勝利となります。
「数学バトル」は今回が初の試みだったのですが、学生の皆さんはとても高い集中力で取り組んでいました。敵チームに解かれないよう出来るだけ難しい問題を作成している姿や、敵チームの問題を何としてでも解こうと試行錯誤している姿はとても印象的でした。もちろん限られた短い時間だったため、作成した問題や解答に不備が見つかることもありましたが、一方でとても素晴らしい問題をいくつも作り出してくれました。以下はそのような問題の一例です。
この問題は一見とても長く複雑そうに見えますが、授業で学んだことを使えば解き方はとてもシンプルです。ただし、答えを求める際は正確な計算力が必要となります。1つの問題の中にいくつもの要素が入っている大変素晴らしい問題ですね。
数学バトル中は、作成者も解答者もみんな笑顔で楽しそうに問題に向き合い、和気あいあいとした雰囲気でした。でも不思議ですね。もし私が似たような問題を中間テストで出題したら、おそらくブーイングが鳴り止まず、殺伐とした雰囲気になると思うのですが…。それはそうと、先ほどの問題の答えは184756分の1です。すごい値ですね。うーん、やっぱり中間テストに出すのはやめておいた方が良さそうです。それではまた。
チームごとに問題を作成
敵チームの問題を解答し、問題作成者に回答を確認
木原 均
こんにちは! シマエナガが大好きな3年生の武田 洋子です。現在は一学期の半ばで、授業にも慣れてきました。まだ数学などの本格的な理系科目がないので、比較的ゆっくりとした日々を過ごしています。さて今回は、私のニュージーランドでの生活を少し紹介したいと思います。
おばあちゃんにお手紙編
ニュージーランドの生活にも慣れてきたので、はがきをおばあちゃんに送ろうと、ニュージーランドらしさを感じられるはがきを探す旅に出ました。最初にお土産屋さんに突入しました。しかしピンとくるはがきはありませんでした。別のお土産屋さんにもなく、その後本屋さんに行きましたが、見つかりませんでした。最終的に「Paper Plus」という別の本屋さんで、かわいいKiwiとFantail(ニュージーランドの鳥)のイラストが描かれているはがきを見つけ、これに決めました。
書き終わった後、はがきを買った本屋さんに持っていくと、店員さんが対応してくれて切手と、青いシールを貼ってくれました。その後、店の前にあったポストに入れて完了です。まだ届いていないようなのでドキドキして待っています。
緑!鳥!筋肉痛!編
ダニーデン植物園に行ってきました。この植物園は学校から北に少し行ったところにあります。植物園に入ってから最初に向かったのは、温室です。この中には普段見かけないような植物がありとても面白かったです。私のお気に入りは、サボテンが並んでいるエリアです。
その後、見渡しが良い場所にあるベンチに座って、お昼を食べました。お日様が気持ちよく、こんな休日もありだなと感じさせてくれた時間でした。その後、地図で見つけた鳥がいっぱいいるらしい場所に行くことにしました。そこには色とりどりの鳥がたくさんおり、とても気分が上がったのを覚えています。鳥それぞれの名前は忘れてしまいましたが、お気に入りの鳥さんの写真を貼っておきます。
上り下りが激しい道を長時間歩いた先に待っているのは、そう“筋肉痛”。運動不足を実感させられました。一番手っ取り早い交通手段は徒歩なので、もう少し長時間歩けるようになりたいですね。
通学路編
犬か猫かと聞かれたら、私は迷わず「猫」と答えるでしょう。ですが、ホームステイ先のペットはわんちゃんでした。ちょっぴり悲しいです。とはいえ、通学路によく猫様が現れてくれるので、とても癒されています。つい嬉しくなって即席の撮影会をしていたところ、ほかの人に見られてしまい、少し恥ずかしかったです…これからはもう少し自粛しようと思います。
実は、友人から「このあたりには野生のハリネズミがいるらしい」との情報を聞きました。まだ一度も遭遇していないので、ぜひぜひ会ってみたいです。
慣れないこともたくさんありましたが、案外ちゃんと生活できていて自分でも驚いています。この調子で今後も頑張っていこうと思います。
武田 洋子