こんにちは。ハヤト・オガワです。白山麓キャンパスで、エンジニアリングデザインⅡA(2年生)とコンピュータスキルズⅡA(2年生)の授業を教えています。AIや未来をテーマにした映画が好きな私にとって、1968年公開の映画「2001年宇宙の旅」(原題:2001: A Space Odyssey)のような作品では、テクノロジーがどのように想像され、そして時に脅威として描かれている様子を見ることはとても興味深いです。AIをただ恐れるのではなく、その仕組みを理解し、責任を持って制御する方法を一緒に学んでみませんか。
JetBotプロジェクトが2年生のコンピュータースキルズの授業に導入されてから数年が経ちましたが、この実践的な活動はICTのカリキュラムの重要な一部となっています。時間が経つ中で、ハードウェアの故障や操作中の落下事故により、いくつかのJetBot が使えなくなることもありましたが、このプロジェクトは今でもロボティクスと人工知能の学びとして貴重な体験となっています。
実践を通じて学ぶ:Pythonから衝突回避まで
NVIDIA Jetson Nanoマイクロコンピューターを基盤とするJetBotプラットフォームは、学生がAIを活用したロボティクスの実践的な学びの入門に適しています。学生はまず、ロボットを制御するための基本的なPythonプログラミングを学び、次に画像収集を通じてデータセットを作成し、最終的に衝突回避モデルの開発に取り組みます。搭載されたカメラを活用しながら、各学生は自分のJetBotを障害物コースで安全に走行させるための訓練を行い、理論的な知識と実践的なスキルの両方を応用して、データセットやモデルの品質が動作にどのような影響を与えるかを理解していきます。
この活動は、長年にわたり学生たちのAIやロボティクスに対する理解を深めるだけでなく、高品質なデータの重要性、慎重に問題を解決する力、そしてシステムの信頼性の大切さについても学ぶきっかけになっています。こうしたスキルは、将来エンジニアリングやテクノロジーの分野で活躍するうえで不可欠なものです。AI技術が主流になりつつある今、将来的に、自動運転車などの分野で働く学生も出てくるかもしれません。そうした分野では、精度やデータの完全性が実際の社会に直接影響を与えるのです。
挑戦を乗り越え、成長へとつなげる
JetBotの公式ドキュメントやプログラミング教材は大学レベルの英語で書かれているため、それを理解するために英語力が必要なことが課題となっています。しかし、教員とラーニングメンターによる継続的なサポートと指導により、学生たちは言語の壁を乗り越えながら、技術・学術的なスキルの両方を身につけています。
一部のJetBotsは修理が必要とある場面もありましたが、どの出来事も貴重な学びの機会となり、実際のハードウェアを扱うことの現場を体験することにつながりました。このJetBotプロジェクトは、プログラミング、人工知能、そして実践的なトラブル対応力を融合させた、実践的かつ学際的な教育プログラムとして、進化を続けています。ICTは、学生たちが現代の技術社会で活躍できるよう、確かな力を育む取り組みをこれからも続けていきます。
ハヤト・オガワ

こんにちは。国際高専1年生の樋口 洸太朗です。先日アメリカのミズーリ州から5人の高校生が私たちがいる白山麓キャンパスに訪れました。今回は僕がバディとして共に生活したアイザック君との思い出を書こうと思います。
私が初めて彼と会ったのは白山麓キャンパス受け入れ初日の2025年6月7日(土)の夜です。彼の第一印象としては、背が高くて大人びていて、本当に高校生かと疑いたくなるような外見と雰囲気を醸し出していました。しかしいざ話してみると、彼は日本の文化に興味があるようで、私たちが学校について説明しているときも前のめりになって聞いてくれたり、積極的に質問したりしてくれました。
意外にも早く打ち解けられて安心した次の日、私たちは金沢へ観光に行きました。アイザック君は行き帰りのバスの中で目に付く日本の風景や物事に興味津々で、水田に生えている稲をみて綺麗と言ったり、日本とアメリカの学校生活の違いについて話したりして盛り上がりました。金沢では金沢城の敵を苦しめる設計やからくりを見て「攻めるのが難しい城だね」と言っていて、面白い視点だなと思い感心しました。観光の終盤では日本の食べ物に夢中で、金沢でお団子を食べたりセブンイレブンでおにぎりやお菓子を大量に買ったりしていました。
それからは平日に授業を一緒に受けたり、放課後にバスケットボールやアメリカンフットボールをして残りの生活を充実したものにできました。連絡先も交換したので、またどこかで会いたいです。
樋口 洸太朗
こんにちは。白山麓高専事務室の間加田 侑里です。今回は、1年生の笹木 大暉さんがAutodesk Fusionを用いて制作した作品を紹介します。
「コンピュータスキルズⅠA(1年生)」の授業では、1年生が入学した直後からAutodesk Fusionを活用した3Dモデリング制作に取り組みます。この授業では、エンジニアにとって必要なコンピュータの基本的なスキルを学習します。笹木さんは、授業で学んだことをもとに、2ヶ月間かけて「V8エンジン」の3Dモデル制作に挑戦しました!その様子を動画で紹介します。どうぞご覧ください!
間加田 侑里
こんにちは。白山麓キャンパスで上級リーディング・ライティングの授業を担当しているステファニー・レノルズです。2025年6月18日(水)、アメリカ、ミズーリ州コロンビア市から訪れた5名の高校生が「上級リーディング・ライティングⅠA(1年生)」の授業に参加しました。この授業は5名の学生が受講しているので、アメリカからの高校生とICTの学生が、ぴったり1組ずつペアを組んでアクティビティを行うことができました。
授業の始めに、ICTの学生とアメリカの高校生が最近読んでいるものについて話し合い、それからICTの学生は読書ログを更新しました。この上級リーディング・ライティングⅠAの授業では、今学期の15週間の授業期間中に最低8時間、好きな読み物を自主的に読み、読書時間を記録することになっています。ラーニングセッションや他の授業で読んだ時間も英語のものであれば、読書時間として含めることができます。他の人が何を読み、それについてどう感じたのかを聞くことで新たな発見と読書への意欲が高まりました。
次の活動では、単語の復習を行った後、プラスチックの歴史と発展について書かれた2ページの記事を読みました。学生たちはペアになって、読解問題に取り組みながら、本文に直接書かれていない内容を推測して答える練習もしました。
最後の課題は文法問題です。学生たちは10問の質問に答えながら、「used to」や「would」といった過去の習慣を表す表現を使って文を作成しました。ここでは、それぞれの表現をどんな場面で使うか、そして否定文に変えるかを考えることが重要でした。まずは文章を作成し、学生たちは立ち上がって教室内を歩き回りながら、お互いに自分の文を紹介し合いました。
今回の交流は、ICTの学生とアメリカから来た高校生にとって、言葉と文化を交換するとても素晴らしい機会となりました。今後もメールのやり取りを通じてペンパルとしてより深い交流を築けていけたら素敵ですね。
ステファニー・レノルズ
こんにちは。白山麓キャンパスで生活している1年生の阿部 晴です。2025年6月、アメリカのコロンビア市から5人の生徒が白山麓キャンパスに来ました。今回はバディとして一緒に生活してみて感じたことなどについて書こうと思います。
6月7日(土)、アメリカの生徒が無事に白山麓キャンパスに到着しました。全員身長が高く、大人びていて驚きました。初めは緊張してしまって、なかなか英語で話しかけることが出来ませんでしたが、アメリカの生徒も日本に興味があるのか、積極的に話しかけてくれたので、緊張をほぐすことが出来ました。なかでも男子生徒3人とは日本や海外のスポーツやアニメの話で盛り上がりました。
放課後には一緒にバスケットボールをしました。背の高いアメリカの生徒がダンクをしているのを見て、僕たちは驚きを隠せませんでした。バスケの後にアメリカンフットボールをしている子がいたので少し教えてもらったのですが、とても難しく、なかなかボールを遠くに投げられませんでした。また、スポーツをした後には一緒に温泉にも行きました。
金沢観光では兼六園に行きました。自分も金沢で観光したことが少なかったため、よくわからないことも多かったですが、食べ物の買い方を教えるなどバディとしてのサポートはよくできたのではないかと思います。
今回は英語に自信がなく、緊張してしまったため、次回の機会までにもっと英語力をつけて、話せるようにしていきたいです。それではまた会いましょう!
阿部 晴









