Student

学生

 
 こんにちは!国際高専2年の万江 琴莉です。
 今回私は、エンジニアリングデザインIIB(以下ED)の授業の一部を紹介します。
 はじめに、2年生のEDでは、地域活性化を目的とした活動を行っています。その中で私たちは紅はるかを畑で栽培し、ビジネスを学びながら道の駅・瀬女で焼き芋販売などを行ってきました。そして新たな販路拡大を目的に、大野のKuru,ru.さんとのコラボで11月末に高専紅はるかの壺焼き芋の販売やオリジナルグッズを販売しました。

 EDの高専紅はるかのプロジェクトは2期生の先輩から改良を重ね受け継がれていましたが、コラボなどこのような取り組みは初めてで、緊張もありながらも、コラボ用の新ロゴを作ったり、グッズを増やしたりと、とても力を入れ取り組んでいきました。

 Kuru,ru.さんは壺焼きで焼き芋を作っていて、今回はそちらをお借りして高専紅はるかを壺焼きで販売しました。私たちも試食をしたのですが、同じ紅はるかでもよりねっとりしていて甘く、普通の焼き方と壺焼きの違いをとても感じました。

 そして、今回は道の駅・瀬女での販売から改良を行い、グッズをカプセルトイとして販売しました。そこでお店に来てくれた子供たちが「これが当たってほしい!」「この子可愛い!」と盛り上がりながらカプセルトイを回してくれたり、焼き芋だけではなく高専紅はるかのキャラクター達自体の認知が増えたことがブランド強化に繋がりとても嬉しく思いました。また、お店に来てくださった方々もお芋だけではなく国際高専自体にもとても興味を持ってくださり、大野にも私たちの取り組みや高専自体の情報も発信することができ、お互いの地域の話ができる機会となり、貴重な交流の機会となりました。

 余談ですが、交代で販売を行っていたため休憩のタイミングで大野を散策する時間がありました。Kuru,ru.の方がレンタルサイクルをお貸ししてくださり、海沿いをサイクリングしたり、大野で有名な醤油ソフトを食べてきました。そこで大野ならではの観光ができて、改めて「新しい場所に私たちの高専紅はるかを広げることができたな」と思いました。

 ビジネス班として直接地域活性化の貢献や高専生の間に販売活動を経験出来てよかったです。
 Kuru,ru.の皆様は、お店に来られた方々と積極的にコミュニケーションを取ったり、私たちにもとても親身に壺焼きやお芋を焼くときの工夫を教えてくださったり、お話をしてくださりました。同じ地域活性化の目的を持ちながら、様々な方々と交流することを楽しんでいる姿勢をみて、このようにただ販売をするだけではなく、少しでも交流をすることがお互いの地域について知り合う機会になり、コミュニケーションを取ることの大切さに気付きました。今回の学びをこれからの地域活性化の活動につなげたいと思います。白金祭でも焼き芋販売をしたり、来てくださった方向けの特別メニューを考えました。いろんな人に喜んでもらえてうれしかったです!

万江 琴莉


Hello! I'm Kotori Mae, a 2nd year student at the International College of Technology.
This time, I'd like to introduce part of our Engineering Design IIB (ED) class.
First, in the 2nd year ED course, we engage in activities aimed at regional revitalization. As part of this, we cultivated Beni Haruka sweet potatoes in the fields and learned about business while selling roasted sweet potatoes at the Roadside Station Sena. Then, aiming to expand new sales channels, we collaborated with Kuru,ru. in Ono to sell Kosen Beni Haruka sweet potatoes baked in clay pots and original goods at the end of November.

The Kosen Beni Haruka project in ED has been passed down and refined by seniors from the second cohort, but initiatives like collaborations were new to us. Despite some nerves, we put a lot of effort into creating a new logo for the collaboration and expanding our merchandise lineup.

Kuru,ru. specializes in clay pot-baked sweet potatoes, and this time we borrowed their method to sell Kosen Beni Haruka sweet potatoes baked in clay pots. We sampled them ourselves and found that even though they were the same Beni Haruka variety, they were creamier and sweeter, really highlighting the difference between regular baking and pot baking.

Furthermore, building on improvements made since our sales at Roadside Station Sena, we sold merchandise as capsule toys this time. Seeing the children who came to the store excitedly saying, “I hope I get this one!” or “This one's cute!” while excitedly spinning the capsule toy machines. Seeing increased recognition not just for the baked sweet potatoes but for the Kosen Beni Haruka characters themselves really boosted the brand, which made us very happy. Also, the people who visited our shop showed great interest not only in the sweet potatoes but in the ICT itself. We were able to share information about our initiatives and the college in Ono, creating opportunities to talk about each other's regions and fostering valuable exchanges.

As a side note, since we took turns selling, we had time to explore Ono during breaks. The folks at Kuru,ru. lent us rental bikes, so we cycled along the coast and tried Ono's famous soy sauce soft serve. Experiencing this unique Ono tourism made me realize anew, “We've successfully spread our Kosen Beni Haruka brand to a new place.”

As the business team, it was rewarding to directly contribute to regional revitalization and gain sales experience while still in technical college school. The Kuru,ru. staff actively communicated with customers visiting the shop. They also kindly shared tips with us about pot-roasting and roasting sweet potatoes, engaging in conversations. Seeing their attitude of enjoying interactions with various people while sharing the same goal of regional revitalization made me realize that simply selling isn't enough. Even small exchanges create opportunities to learn about each other's regions and highlight the importance of communication. I want to apply this lesson to our future regional revitalization activities. We also sold roasted sweet potatoes at the Platinum Festival and came up with special menu items for our visitors. I was really happy that so many people enjoyed it!

Kotori Mae

才能開花

 こんにちは。現在、白山麓キャンパスで生活している国際高専2年生の藤原 聖也です。今年の白山麓は去年と比べると落ち着いた積雪量ですが、相変わらず白山は真っ白で、朝起きて窓の外を見るたびに冬の厳しさと自然の美しさを実感しています。普段は寮とキャンパスを行き来する生活が中心ですが、この時期ならではの雪景色を楽しめるのは白山麓で生活している特権だと感じています。 

そんな中、2026年2月14日(土)に白山一里野温泉スキー場に行ってきました。去年は行かなかったので、今回が僕にとって白山で初めてのウィンタースポーツでした。スキーは滑った経験があるので、今回は思い切ってスノーボードに挑戦してみました。最初はうまく滑れるかどうか不安でしたが、一緒に行った友達に教えてもらいながら練習を重ね、午前中の間にターンまではスムーズに習得することができました。

 その後、思い切って中級者コースにチャレンジしてみましたが、急斜面では思うようにターンができず何度も転んでしまいました。それでも諦めずに何度も挑戦するうちに、少しずつボードの感覚を掴むことができるようになり、自分でも上達していることを実感できるようになりました。午後からは頂上まで行き、白山の景色を眺めながら滑ることができ、とても気持ちよかったです。天気にも恵まれ、広がる雪景色を見ながら滑る時間はとても贅沢に感じられました。

 また、スキー場にはとても上手な人も多く、ジャンプや回転などの技を披露している人もいました。一緒に滑っていた友達と真似しようとしましたが、最初はなかなかうまくできませんでした。しかし、練習を続けていくうちに少しずつできるようになり、不安定ではありますが簡単なジャンプや回転であればできるようになりました。できなかったことができるようになっていく感覚がとても楽しく、時間を忘れて夢中になってしまいました。普段の部活動や自主練習とも通じる部分があり、継続することの大切さを改めて感じる良い機会にもなりました。次に行く機会があれば、さらに難しい技にも挑戦してみたいと思います。

藤原 聖也

Hello. My name is Seiya Fujiwara, and I’m a 2nd year student at the ICT living on the Hakusanroku Campus. Compared to last year, there is less snow in Hakusanroku  (Foothills of Mt. Hakusan), but Mt. Hakusan is still completely white. Every morning when I wake up and look out the window, I can feel both the harshness of winter and the beauty of nature. My daily life usually consists of going back and forth between the dormitory and the campus, but I feel lucky to be able to enjoy the snowy scenery we can only see in Hakusanroku (Foothills of Mt. Hakusan) during this season.

On February 14th, 2026, I went to Hakusan Ichirino Onsen Ski Resort. I didn’t go last year, so the last time I experienced winter sports in Hakusan for the first time. I have skied before, so this time I decided to try snowboarding. At first, I was worried about whether I could snowboard well, but with the help of my friends and by practicing many times, I was able to learn how to turn smoothly by noon.

After that, I tried an intermediate course. However, I couldn’t turn well on the steep slope and fell many times. Still, I didn’t give up and kept trying. Gradually, I got used to the snowboard and felt that I was improving. In the afternoon, After that, I tried an intermediate course. However, I couldn’t turn well on the steep slope and fell many times. Still, I didn’t give up and kept trying. Gradually, I got used to the snowboard and felt that I was improving. In the afternoon,

There were also many skilled people at the ski resort, and some of them were doing tricks like jumps and spins. My friends and I tried to copy them, but at first, we couldn’t do it well. However, as we kept practicing, we slowly got better. Although I’m still not very stable, I can now do simple jumps and spins. It was very fun to be able to do things that I couldn’t do before, and I became so focused that I forgot about time. It also reminded me of my usual club activities and independent badminton practice, and I once again realized the importance of continuing to practice. If I have another chance to go, I would like to try more difficult tricks.

Seiya Fujiwara

[動画]KOGEIデジタルアートミュージアム」展示作品より。 自在置物《Protectopus》プロジェクションマッピング

 

併設校の金沢工業大学 メディア情報学科・出原立子研究室の4年生5名が携わった工芸とデジタルアートを融合した展示会、「KOGEIデジタルアートミュージアム」が、2025年10月11日(土)・12日(日)の2日間、金沢市内の石川県政記念しいのき迎賓館で開催されました。

展示で特に注目を集めたのが、金工作家の古田航也氏の自在置物《Protectopus》を題材としたプロジェクションマッピング。金属ならではの精緻な可動構造と曲線美を持つ《Protectopus》(タコ)に映像が重なり、作品が呼吸し、動き出すかのような錯覚を生み出しました。

この演出を手がけたのは、国際高専を2024年に卒業し、併設校の金沢工業大学メディア情報学科3年次に編入学した徳山美結さんでした。

今年、金沢工業大学大学院への進学も決まっている徳山美結さんに話をお聴きしました。

 

金沢工業大学メディア情報学科4年の徳山美結さん。今年、金沢工業大学大学院への進学も決まっている金沢工業大学メディア情報学科4年の徳山美結さん。今年、金沢工業大学大学院への進学も決まっている

 

―― そもそも金沢工業大学への編入を考えたきっかっけについて教えてください。

徳山 国際高専時代からインラタクティブなプロジェクションマッピングに興味を持っていました。
 国際高専では3年生は全員1年間のニュージーランド留学を行うのですが、私が3年になった頃は世界中で新型コロナウイルス感染症が蔓延していた時期で、ニュージーランドも2020年3月に国境閉鎖を行っていました。
 私たちは当時、ニュージーランドのオタゴポリテクニクの授業をオンラインで受講していました。3年生は「エンジニアリングデザインIII」という授業で課題解決に取り組むのですが、私は同級生の田中杏奈さんとで「SDGs達成に役立つプロジェクションマッピング」をテーマに、複雑なSDGsのトレードオフをプロジェクションマッピングを通じて学習できるゲームを考案しました。
 このゲームは、海、森、町などを再現した人間社会のアニメーションを、白山麓キャンパスの校舎内にあるボルダリング用の壁に映し出して遊びます。プレイヤーが壁を登って該当箇所をタッチすると、トレードオフの結果が変化として反映されます。例えば二酸化炭素を減らすために風力発電所を建設すると、森林とそこに住む動物が減ってしまうという仕組みです。ゲームの開発後は、実施テストを重ねて、壁に投影されたアニメーションが見やすくなるように、カラーバランスや部屋の明るさなどを調節しました。

国際高専の3年生がNZの教授陣を前にオンラインでプレゼン 
グローバル子女教育便利帳 2022.03.24
https://kikoku-benricho.com/ict-presentation-online/ 

また5年生の卒業研究でも田中さんとプロジェクションマッピングを使用したSDGs教材ゲーム開発に取り組みました、3年生のときに実現できなかった「触れる」プロジェクションマッピングに再度挑戦したのです。

前学期は併設校の金沢工業大学メディア情報学科の出原立子教授の指導を受けながら技術の修得に努め、人間の動きに反応するプロジェクションマッピングのプロトタイプを制作しました。そして後学期では実際に、SDGsのメリットとデメリットをダイレクトに体験できるゲームをTouch DesignerとReal Senseを用いて開発しました。デモンストレーションでは壁に映し出された映像に手でジェスチャーすることで変化が起きます。例えば電気自動車を増やせばCO2が減る一方コストは増えるトレードオフの様子が視覚的にわかるようにしました。

国際高専卒業後は、「金沢工業大学」というよりも、インタラクティブなプロジェクションマッピングができる「出原研究室」に入りたかった。だから金沢工業大学 メディア情報学科を編入先に選びました。

エンジニアリングデザインVA 前学期成果報告会
国際高専トピックス 2023年8月2日
https://www.ict-kanazawa.ac.jp/2023/08/02/24046/

5年生のエンジニアリングデザイン最終発表
国際高専トピックス2024年2月20日
https://www.ict-kanazawa.ac.jp/2024/02/20/26397/

 

―― 一貫しているのですね。金沢工業大学3年次編入学後はどうでしたか?

徳山 環境がガラッと変わり、新しい環境に慣れるのに大変でした(笑)

 

――3年次後学期に念願の出原研究室に決まりましたね。

徳山 「作品制作」という授業の中で、出原先生から「金沢市が毎年開催しているKOGEIフェスタ!が来年(2025年)に開催10周年をいう節目を迎えるにあたり、新しいこととして工芸とデジタルを組み合わせた展示を計画しているのだが、やってみないか」とお話がありました。そこで展示作品へのプロジェクションマッピングについて、見え方、見せ方について検討を行い、後学期の半年分かけプロトタイプを作りました。

出原研究室で徳山さん(2026年1月13日)出原研究室で徳山さん(2026年1月13日)

 

――徳山さんは自在置物《Protectopus》(タコ)に取り組みましたね

徳山 2025年4月の段階で金沢市との話が進み、10月に実施することになったので、研究室の4年生5名で制作を進めることになりました。「金属工芸」「加賀友禅」「珠洲焼」の3点を選び、工房を訪問。作品を見せて頂いたり、触ったり、体験させていただいたりして、演出のアイデアを考え、どれにするか決めていきました(珠洲焼はオンラインで実施)。

 ・金属工芸:金工作家 古田航也氏
 ・加賀友禅:加賀友禅作家 毎田仁嗣氏・毎田健治氏
 ・珠洲焼:珠洲焼作家 中島大河氏

私は、インタラクティブなプロジェクションマッピングがしたかったので、どの作品が調和するのか考え、金属工芸を選びました。そして武藤慎哉さん(メディア情報学科4年)との二人で《Protectopus》(タコ)に取り組むことにしました。

 

――《Protectopus》(タコ)を選んだ理由は?

徳山金工作家の古田さんは鍛金・彫金と呼ばれる技法を使い銅や真鍮の板を金槌でたたき制作をされています。特に「自在置物」と呼ばれる江戸時代からある技法を使った作品づくりをされていて、「現代の自在置物」をテーマにした可動式の動物オブジェに取り組んでいます。関節があるので、本物の動物の様に動かせる仕組みになっているほか、制作した動物に甲冑を着せることで、劣悪な環境下でも生き抜いて行くための人間に対する「抵抗」と「共生」を表現しています。

特に《Protectopus》は長い「足」に一個一個関節がつけてあるので、見た瞬間「めちゃ存在感がある!」と思いました。変化していく海洋環境から身を守るため、ガスマスクを纏っているが、その一方で、人間と共生していくことを望んでいる。そういうコンセプトも興味深く感じました。

金工作家の古田さんの工房で。 《Protectopus》(タコ)は幅約70cm、高さ20cm。 一個一個の関節を曲げることができ、「めちゃ存在感がある!」とこれに決めた金工作家の古田さんの工房で。
《Protectopus》(タコ)は幅約70cm、高さ20cm。
一個一個の関節を曲げることができ、「めちゃ存在感がある!」とこれに決めた

 

工房を訪れ、《Protectopus》を選んだのは6月末でした。でも7月は約2週間のドイツ短期留学にも行ったので(後述)、制作は夏休み中に行いました。私はUnityを使い、C#でプログラムを書き、武藤さんはBlenderで3Dモデルを制作しました。
Unityを使ったのは、センサを使ったリアルタイム制御をしたかったからです。作家の古田さんも「動く面白さを伝えたい」と希望されたこともありました。

センサは展示台の下に据え(270度検知)、足元を検出。人を検出すると、お魚が出てきたり、タコの足からアブクが出るといったインタラクティブな作品にしました。人間とタコが同じ空間をシェアすることで、共生を体験的に伝えるインタラクションを目標にして制作しました。

Unityを使い、C#でプログララムを記述。センサを使ったリアルタイム制御を行ったUnityを使い、C#でプログララムを記述。センサを使ったリアルタイム制御を行った

 

――そして「KOGEIデジタルアートミュージアム」の開催日が迫ってきました。

徳山 作品の完成はめちゃギリギリでした(笑)。出原研究室が入る金沢工業大学やつかほリサーチキャンパスの感動デザイン工学研究所1階のスタジオで予備実験を実施したのですが、スタジオでは天井からの投影まではできません。本番と同じ環境でできたのは、「KOGEIデジタルアートミュージアム」が始まる2日前の、しいのき迎賓館の会場ででした。

展示台の下には270度検知できるセンサを設置。人の動きでプロジェクションマッピングの映像が変化するインタラクティブな作品を目指した展示台の下には270度検知できるセンサを設置。人の動きでプロジェクションマッピングの映像が変化するインタラクティブな作品を目指した

 

――観覧者の反応はどうでしたか?

徳山 研究室としいのき迎賓館とでは環境が全然違うので、センサが動くかどうか、イベントが始まるまで不安でした。また観覧者がどういう反応をするのかも心配でした。
 でも会期中、小さなお子さんがたくさん来てくれました。展示台が低く、小さい子は作品との距離が近く、迫力を感じたようです。またお魚がでてくることだけに興味があったのではなく、作品も見てくれました。「どうしてタコはガスマスクつけているの?」といった子供らしい質問もあり、私は「海に捨てられたゴミから自分を守るためだけれども、本当はお友達と仲良くしたいんだよ」と説明しました。同行した大人の方も「なるほど」と納得していただいたようです。

 

――作品制作に入る前の7月の約2週間、ドイツに留学していましたね。

徳山 実は私が3年生だった2024年の後学期、金沢工業大学のドイツの提携校・Hochschule Hamm-Lippstadt(HSHL。英語名 Hamm-Lippstadt
University of Applied Sciences)からテレサさんが留学していてからテレサさんが留学していて、仲良くなったことと、テレサさんと話す中でドイツに興味を持ったこと、そしてこれは一番の動機ですが、テレサとドイツで会いたかったからです(笑)。
あと、コロナ禍で国際高専時代にニュージーランドに行けず、不完全燃焼だったことも大きかった。
 金沢工業大学にはHSHLへの短期留学プログラムとして「HSHLサマースクール」というプログラムがあり(定員2名)、応募することにしました。応募には「IELTS5.0以上」「TOEFL iBT 60以上」といったスコアが求められていましたが、国際高専で学んでいましたので、もちろんクリアしています。またこのプログラムは、菱機工業株式会社(本社 石川県金沢市)からの奨学金と「こぶし会」という金沢工大学園の同窓会からの支援金があり、ありがたかったです。

 

――約2週間のドイツの滞在はどうでしたか?

徳山 めちゃ濃い2週間でした。毎日、企業訪問があり、海外の企業の職種や職場の雰囲気がわかり、海外で仕事をするというイメージが具体的に持てました。また国際高専での英語の学びを実感した留学でもありました。国際高専ではSTEM科目を英語で学んできたので、専門的な英語表現や用語に慣れていましたし、専門分野が異なる企業による英語での説明についても、内容を理解することができました。 STEMの専門単語を知っていたことで、とても助けられました。

 

――4月からは金沢工業大学の大学院に進学予定ですね。

徳山 まず1月は今年度取り組んだインタラクティブ プロジェクションマッピングを卒業研究(プロジェクトデザインIII)としてまとめます。大学院進学後も出原研究室で研究を続けます。また機会があれば、インタラクティブな工芸アートのような作品づくりに携わりたいと思っています。

 

(関連ページ)
金沢工業大学研究室ガイド メディア情報学部 メディア情報学科 出原立子 研究室

高専ロボコン指導教員の林道大です。「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)」の全国大会が、2025年11月16日(日)に両国国技館で開催され、金沢キャンパスで活動している学生を中心としたAチームが出場しました。国際高専としての全国大会出場は、2022年以来の3年ぶりとなります。

 高専ロボコンは毎年テーマが異なるので、毎回新しいロボットを設計・製作し、4月中旬のテーマ発表から10月の初旬の地区大会の開催までにロボットを完成させなければなりません。今年のテーマは「Great High Gate」で、段ボール製のボックスを積み上げてゲートを作り、選手が乗った台車をロボットがひいて通過するというものです。ゲートの高さが高いほど高得点が得られます。東海北陸地区大会では、国際高専チーム「香箱倶楽部」は「技術賞」を獲得し、審査員推薦により全国大会進出を果たしました。

 地区大会については、こちらの記事を参照ください。

 地区大会以後、全国大会へ向けてロボットの改良を行いました。まず、移動速度の高速化です。移動するためのタイヤを駆動している機構の「歯車」や「スプロケット」を交換して、約1.7倍の速度で動き回れるようにしました。次に、ボックスを挟むつめの部分も「歯車」を交換したり、制御プログラムを調整したりして、こちらも約2倍の高速化が実現できました。ところが、ロボットの動きが早くなると操縦が難しくなり、操縦の担当学生は苦労していました。金沢キャンパス内だけではなく、夢考房(学生が自由にものづくり活動に取り組めるワークスペース)にもロボットを運んで、できるだけ実戦に近い形式での練習に取り組むことで、少しずつ操作に慣れていきました。

 また、全国大会の会場である国技館では、ロボットの計量計測の検査場所、テストランや試合での各ゾーンの待機場所までロボットを運ぶ必要があります。また、エレベーターなどの設備も無いため、多くの人手が必要です。そこで、昨年のロボコンに参加した5年生の先輩2名に助っ人をお願いしました。先輩たちに快諾いただき、総勢6名のチームで全国大会に参加することができました。

 大会では、第1回戦で広島商船高専の「厳島(いつくしま)」と対戦し、290対10で勝利しました。次の2回戦では、明石高専の「箱積明人(すたっくめいと)」に250対375で負けてしまいました。明石高専チームはその後も勝ち進み、準決勝で優勝チームの旭川高専に負けてしまいました。

 試合が終わった後は、他チームのロボットを見学に行ったり、ピットで他の高専生との交流を深めたりしました。その間もピットではトーナメントに敗退したチームが、ピットの片付けやロボットの梱包等を進めていました。最後に、選手3名が閉会式に参加しました。閉会式では、優勝や準優勝が順に表彰されていき、デザイン賞の順番になったときには、まさか自分たちが受賞できると思っていなかったらしく、かなり驚いているようでした。受賞理由は、タコやカニなどの海の生き物をモチーフとしたロボットが多くあった中で、表現の方法が良く工夫されていたことでした。ロボットの装飾や選手の服装など、細かいところまでこだわって取り組んだのが良かったと思います。また、全国大会での受賞は、金沢高専時代に「百万石ファイター」が第6回大会(1993年)で技術賞を獲得して以来、32年ぶりだそうです。

 全国大会では、選手の役割が地区大会とは少し異なっていました。そこで、改めてそれぞれのメンバーにひとこと、感想を聞いてみました。

■太田 晴喜さん
 

全国大会では、チームリーダーとロボットの操縦を担当しました。地区大会より動きが早くなったロボットの操縦は難しかったです。1試合目で左右を間違えて少し動きがぎこちなくなったところもありましたが、大きなミスなく得点することができて良かったです。

 

 

■白石 春翔さん
全国大会では、ロボットの状況判断と動作指示を担当しました。ボックスのかげとなったり、ロボットの反対側になったりして、操縦者から見えない箇所の状況を見て判断し、ロボットがどのように動作したら良いかを操縦者に伝える役割です。地区大会では、ロボットの操縦をしていたので、その経験をもとに適切な状況判断と指示ができたと思います。

 

 

■大石 意丸さん
 

全国大会でも引き続き台車に乗りました。オリジナル前掛けが追加されて、市場の人のコスプレがバージョンアップしています。ゲートを周回する動きも見せられて満足しています。他校の高専チームのロボットみたいにクルクル回らずに済んで良かったです。

 

 

■佐野 獅悠さん
地区大会の地上波放送のエンディングで、仲間の勝利をフィールド外から祈っているシーンが使われた「お祈りしゆう」です。全国大会でも引き続きピットメンバーとして、ロボットのメインテナンスを担当しました。全国大会ではロボットの試運転や事前チェックをする場所や機会がほとんど無く、試合での一発勝負だったので、これまでにも増して集中して調整や点検を行いました。

 

 

 

■橋谷 龍斗さん
全国大会には、ピット補助として参加しました。会場内でロボットや道具を運ぶ補助をしていました。昨年の地区大会に参加した経験を活かせたと思います。大会前後に、両国の町でみんなと一緒に楽しんだ食事も良い思い出になりました。

 

■セルゲレン・サンサルさん
全国大会には、ピット補助とセッティングタイムでのゲート設置の担当として参加しました。背が高いことを生かして、ゲート最上部のボックスを設置することができました。両国の「焼き鳥」がおいしかったです。

 

来年以降も継続して高専ロボコンに参加していく予定です。先輩の様子を見て、後輩たちが自分たちも参加したいと思ってくれれば良いと考えています。

 

大会終了後のピットでの集合写真

Group photo in the pit after the tournament大会終了後のピットでの集合写真

第1回戦の試合中の様子

Scene from the first-round match第1回戦の試合中の様子

表彰式

Award ceremony表彰式

試合中の様子(台車との連結)

During the match (robot connected to the cart) 試合中の様子(台車との連結)

試合前の選手集合

Team members gathered before the match試合前の選手集合

試合中の様子(カニの指示を受けるエビ)

Match scene (shrimp receiving instructions from crab)試合中の様子(カニの指示を受けるエビ)

ピットでポーズをとる大石さん

Imaru Oishi posing in the pitピットでポーズをとる大石さん

国技館に到着したロボットのコンテナを開ける

Opening the robot container upon arrival at Ryogoku Kokugikan国技館に到着したロボットのコンテナを開ける

国技館へ出発するロボットを金沢キャンパスから見送る

Sending off the robot from Kanazawa Campus to Ryogoku Kokugikan国技館へ出発するロボットを金沢キャンパスから見送る

 

I am Michihiro Hayashi, a faculty advisor for the KOSEN Robocon (KOSEN Robot Contest) team. The National Competition of the KOSEN Robocon was held on Sunday, November 16th, 2025, at Ryogoku Kokugikan. Team A of ICT, mainly composed of students from Kanazawa Campus, participated in the event. This was ICT’s first appearance at the national competition in three years, since 2022.

KOSEN Robocon features a different theme every year, requiring teams to design and build new robots from scratch between the theme announcement in mid-April and the regional competition in early October. This year’s theme was “Great High Gate,” where robots had to stack cardboard boxes to create a gate and pull a cart carrying a team member through it. The higher the gate, the higher the score. At the Tokai-Hokuriku regional competition, ICT’s team “Koubako Club” won the Technical Award and advanced to the national competition via the judges’ recommendation.

For more information about the regional competition, please see the article [NHK KOSEN Robocon 2025, Tokai-Hokuriku Regional Competition].

After the regional competition, we worked on improving the robot for the nationals. First, we increased its travel speed by replacing gears and sprockets in the drive mechanism, achieving about 1.7 times faster movement. We also upgraded the claw mechanism for gripping boxes and fine-tuned the control program, doubling its speed. However, the faster movement made operation more challenging, and the student in charge of driving the robot struggled at first. To overcome this, we practiced not only on the Kanazawa campus but also at YUMEKOBO — a makerspace for students to freely create and experiment— simulating real match conditions until the operator became more comfortable with the controls.

At Ryogoku Kokugikan, the venue for the national competition, robots had to be transported between inspection areas, test runs, and waiting zones without elevators, requiring significant manpower. We asked two 5th year students who participated last year to help. Thanks to their willingness, we were able to attend the national competition as a six-member team.

In the tournament, we faced Hiroshima KOSEN’s “Itsukushima” in the first round and won 290–10. In the second round, we lost to Akashi KOSEN’s “Stackmate” 250–375. The Akashi team advanced further but was defeated by the eventual champion from Asahikawa KOSEN in the semifinals.

Roles at the national competition differed slightly from the regional event, so we asked each member for their thoughts.

Comments from Team A Members:

[Haruki Ota]
 

As the team leader and the operator, I found controlling the faster robot challenging. In the first match, I made a slight mistake with left and right, but overall, I managed to control the robot without any major errors.

 

 

[Haruto Shiraishi]
I was responsible for situational judgment and giving movement instructions. Using my experience as the operator in the regional tournament, I could make accurate decisions and guide the robot effectively.

 

 

 

[Imaru Oishi]
 

I continued riding the cart at nationals. My costume was upgraded with an original apron, giving me a market vendor look. I was happy to show off smooth movements without spinning around like some other team’s robots.

 

 

[Shiyu Sano]
Known as “Prayer Shiyu” from the regional broadcast ending scene, I handled robot maintenance in the pit. With almost no opportunity for test runs at nationals, every adjustment and check required intense focus.

 

 

 

[Ryuto Hashiya]
I assisted in transporting robots and tools inside the venue. My experience from last year’s regional competition was helpful. Sharing meals with teammates in Ryogoku was also a great memory.

[Sansar Sergelen]
I helped in the pit and set up gates during the preparation time. Thanks to my height, I could place the topmost box on the gate. The yakitori in Ryogoku was delicious!

We plan to continue participating in KOSEN Robocon in the coming years. I hope that seeing the seniors’ efforts will inspire younger students to join.

大会終了後のピットでの集合写真

Group photo in the pit after the tournament大会終了後のピットでの集合写真

第1回戦の試合中の様子

Scene from the first-round match第1回戦の試合中の様子

表彰式

Award ceremony表彰式

試合中の様子(台車との連結)

During the match (robot connected to the cart) 試合中の様子(台車との連結)

試合前の選手集合

Team members gathered before the match試合前の選手集合

試合中の様子(カニの指示を受けるエビ)

Match scene (shrimp receiving instructions from crab)試合中の様子(カニの指示を受けるエビ)

ピットでポーズをとる大石さん

Imaru Oishi posing in the pitピットでポーズをとる大石さん

国技館に到着したロボットのコンテナを開ける

Opening the robot container upon arrival at Ryogoku Kokugikan国技館に到着したロボットのコンテナを開ける

国技館へ出発するロボットを金沢キャンパスから見送る

Sending off the robot from Kanazawa Campus to Ryogoku Kokugikan国技館へ出発するロボットを金沢キャンパスから見送る

 

こんにちは、2年生の伊藤 綾音です。このジャーナルを読んでくれている皆さん、突然ですが質問です。「DMG森精機」という会社を知っていますか? 一言で説明すると、世界的に活躍する日本の大手工作機械メーカーです。今回、夏休みの期間中に、私がこのDMG森精機主催の「デジタルものづくり実践講座」に参加してきた内容について報告したいと思います。

 ではまず「DMG森精機」について。冒頭にも書きましたが、大手工作機械メーカーであり、主に、NC旋盤や5軸加工機、マシニングセンタなどの工作機械を製作・販売を行い、その実用性の高さから世界で活躍する会社です。

 そのDMG森精機が開催しているの「デジタルものづくり実践講座」では、最新の工作機械と自動化システムについて学ぶことができます。対象は高専生で、リモート講義や二日間の実習授業を行います。実際に工場で働いているモノホンの工作機械が眼前1㎝……!は言いすぎですが、触れるほど近くで、じっくり観察し放題です。というか本当に触れられます!この講座の醍醐味は、自分の手で操作体験を行えるところですね!

「DMU50 3rd Generation」で加工した金属

A metal piece processed with the “DMU50 3rd Generation”「DMU50 3rd Generation」で加工した金属


 操作体験を行う工作機械は、5軸加工機「DMU50 3rd Generation」です。ドリルと加工を行う材料を、X・Y・Z方向と二つの回転からなる5軸で回し、あらゆる形を作り出します。5軸加工機のドリルは自在に動き回るので、さながらSF映画に出てくるロボットアームのようでした。自分で設定した値の位置にびしっと動き、正確に金属を削ってくれるととても気持ちがいいです。


 次に、自動化システムについて……と言いたいところですが、あまりネタバレしすぎるのも面白くないので、続きはぜひ「デジタルものづくり実践講座」で体験してみてください。しかもこの講座、交通費無料!ホテル代無料!全国各地で開催されており、気軽に応募できるのもうれしいところ。実際に製造を行っている会社の方とお話しできる機会だって、そうそうないと思うので本当におすすめです!

 以上、DMG森精機潜入レポートでした。
 また次の機会に会えることを楽しみにしています。さようなら!

伊藤 綾音

 Hello, this is Ayane ito, a 2nd year student. Let me begin with a quick question — have you ever heard of DMG MORI?
 In short, DMG MORI is one of Japan’s leading machine tool manufacturers with a strong global presence. My name is Ayane Ito. I am a 2nd year student, and during the summer vacation, I participated in the Digital Manufacturing Hands-on Seminar hosted by DMG MORI during this summer break. I would like to share what the experience was like.

 First, a brief introduction to DMG MORI. As mentioned above, it is a major manufacturer of machine tools, and many of you may already be familiar with the name. The company designs and produces tools such as Numerical Control lathes, 5-axis machining centers, and milling machines, which are used worldwide thanks to their outstanding practicality and precision.
 The Digital Manufacturing Hands-on Seminar organized by DMG MORI offers participants the opportunity to learn about the latest machine tools and automation systems. The program is open to technical college students and includes both online lectures and a two-day in-person practical session. Participants can observe real, working industrial machines up close — close enough to touch them. For me, the highlight of the program was being able to operate the machines myself.


The machine we used during the workshop was the 5-axis machining center “DMU50 3rd Generation.”
 It moves the drill and the workpiece along the X, Y, and Z axes, combined with two rotational axes, to create complex shapes with remarkable precision. The drill head moves freely, almost like a robotic arm straight out of a science fiction film. It was incredibly satisfying to see it move precisely to the programmed coordinates and cut the metal exactly as intended.


 As for the automation systems we learned about — I won’t spoil too much here. I highly recommend experiencing it for yourself by joining the Digital Manufacturing Hands-on Seminar. What’s more, participation is free of charge, with transportation and accommodation expenses covered. The seminar is held in various locations across Japan, making it accessible for students nationwide. It is also a valuable opportunity to interact directly with professionals working in the manufacturing industry.

 That concludes my inside report on DMG MORI.

 Thank you for reading, and I look forward to sharing more next time!

Ayane ito

HOME学生生活ICTジャーナル学生

HOMECampuslifeICT JournalStudent

PAGETOP